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『教室に並んだ背表紙』【中学入試出題本】は小学高学年・中学生の朝読書おすすめ?出題箇所はどこ?

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2022年2月、駒場東邦中学校と慶應義塾普通部中学校の中学入試で出題された『教室に並んだ背表紙』は、小学高学年・中学生が時間が限られた朝読書の本として読むのにおすすめ本か?を検証してみます。

また実際の中学入試ではどのシーンが出題されたのかも調べていますよ。

『教室に並んだ背表紙』は中学校の図書室を舞台にした、自分に自信のない少女たちの物語です。

『教室に並んだ背表紙』朝読書におすすめか?

『サマータイム』は小学高学年・中学生の朝読書におすすめかを検証してみるわよ

<Q1>小学高学年・中学生でも1冊丸ごと読める?

<A>読めます
【理由】6つの連作短編集で読みやすいです。児童書ではありませんので文章量が多いのですが、本好きの子どもなら小学高学年生から読めます。

<Q2>読んだ後どんな気分になる本?

<A>元気になる 自分がちょぴり好きなる 図書館(室)に行きたくなる

<Q3>どんな小学高学年・中学生おすすめしたい?

●本が好きな小学高学年・中学生
●友達関係に悩みのある小学高学年・中学生

<Q4>朝読書におすすめ度数は?

3段階【1.難しい 2.挑戦してみて 3.ピッタリ】のうち
「2.挑戦してみて」

【理由】
文章量が多いので簡単にあっさりとは読めませんが、連作短編集なので、ひとつひとつの物語が繋がり、登場人物の女子たちの気持ちがわかりやすくなっています。
短い朝読書時間でも、飽きることなく楽しめます。

『教室に並んだ背表紙』は、本好きなら小学高学年から、中学生なら十分に読めます。
連作短編集は短時間でも読みやすいので、ぜひ朝読書を利用して読んでみてほしいです。

『教室に並んだ背表紙』のあらすじ

【著者】相沢 沙呼
【出版社】集英社
*アマゾンに試し読みあり

  • 6つの短編集
  • 中学校の図書室が舞台
  • 女子中学生が主人公
  • 思春期の女の子の揺れ動く心の物語

『サマータイム』はどんな本なのかを詳しく紹介するわよ

ポイント①著者

相沢 沙呼さん
男性の作家

ポイント②物語の形式

長編物語(296ページ)

ポイント③主人公
短編6編、登場人物は同じ中学の女の子たち
短編①「その背に指を伸ばして」 図書委員のあおい
短編②「 しおりを滲ませて、めくる先」 将来に希望のもてない、クラスになじめない真汐凛奈
短編③「やさしいわたしの綴りかた」 読書嫌いのあかね
短編④「花布の咲くころ」 今まで友達のユナと一緒にマンガのなかの男の子に恋していた間宮萌香
短編⑤「煌めきのしずくをかぶせる」 キラキラネームに悩む涙子と書いてティアラ)
短編⑥「教室に並んだ背表紙」 クラスメイトをかばったことでいじられる立場になった三崎さん

学校は共学なのに、なぜか男子はほとんど登場しないのよ

ポイント④物語のテーマ

友情成長いじめ

ポイント⑤出版年

文庫本:2020年12月

【出版社のあらすじより】
「わたしは欠陥品なのかもしれない。自分が大人になれるって、無条件で思い込めるみんなが、羨ましい」(本文より)中学校の「図書室」を舞台に、クラスへの違和感や未来の不安、同級生に対する劣等感など、思春期の心模様を繊細に描き出す全六編の連作短編集。

学校での自分は、本当の自分とは違う。

小学高学年から中学生くらいになると、人から見られる自分が気になって、自分らしさを見失いがちになってしまいます。
そんな思春期の揺れる心を書き出した物語でしたよ。

登場人物が繋がっている連作短編集なので、短編ごとにそれぞれの女子中学生の気持ちが見えました。

短編を読むごとに、パズルのようにひとりひとりの人物像をつくりあげていける楽しさもありますよ。

『教室に並んだ背表紙』中学入試での出題箇所は?

『教室に並んだ背表紙』は、2022年駒場東邦中学校、慶應義塾普通部中学校、大妻嵐山中学校で出題されました!


●駒場東邦中学校

出題短編「やさしいわたしの綴りかた」
出題箇所:読書感想文が苦手なあかねの話

●慶應義塾普通部中学校

●大妻嵐山中学

出題短編「しおりを滲ませて、めくる先」
出題箇所:中学2年の真汐凛奈が司書の塚本詩織さんと図書室で出会うシーン

男子校で出題されたのには驚いたわ!

個人で確認し調べた限りの情報です。他の中学でも出題されているかもしれません。

『教室に並んだ背表紙』まとめ

『教室に並んだ背表紙』は、思いっきり児童書というわけではありません。

文章はわかりやすく、主人公が女子中学生なので登場人物の気持ちが理解しやすく、内容もわかりやすいので、(本好き)小学高学年・中学生でも読めます。

ただ総体的にみて、女の子の方が”おませ”で繊細な心をもっているのが多いので、小学高学年・中学生の男の子にはちょっと理解しにくい部分もあるかもしれません。

いろんな人の気持ちがあるんだなと思えるようになるので、男女問わずに読んでほしいです。

女子の心がわからない男の子たちにもおすすめよ

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