せっかく読むなら中学入試に出題された本を読んでみよう!
2021年立教女学院中学校、桐朋女子中学校の中学入試で出題された本『あおいの世界』は、小中学生が時間が限られた朝読書の本として読むのにおすすめ本か?を検証してみます。
また実際の中学入試ではどのシーンが出題されたのかも調べていますよ。
『あおいの世界』は、家族でカナダへ引っ越した小学5年生あおいちゃんの物語です。
『あおいの世界』朝読書におすすめか?
『あおいの世界』は小学高学年・中学生の朝読書におすすめかを検証してみるわよ
<Q1>小学高学年・中学生でも1冊丸ごと読める?
<A>読めます
【理由】
長編小説ですが、児童書なので読みやすい本です。小学高学年生から読めます。
<Q2>読んだ後どんな気分になる本?
<A>新しい世界にワクワクドキドキ 元気になれる
<Q3>どんな小学高学年・中学生おすすめしたい?
●学校が好きな小学高学年・中学生
●海外の生活に興味のある小学高学年・中学生
●新しい生活に悩みのある小学高学年・中学生
<Q4>朝読書におすすめ度数は?
3段階【1.難しい 2.挑戦してみて 3.ピッタリ】のうち「3.ピッタリ」
【理由】
長編小説ですが「月」ごとに章がわかれているので読みやすいです。
登場人物は多くないので、外国人クラスメイトたちの名前とキャラクターも覚えやすいですよ。
『あおいの世界』は、小学高学年・中学生で十分に読めます。
長編小説ですが、あっさり読めるはず。
長編小説を読むのに慣れていない子も、ぜひ朝読書を利用して読んでみてくださいね。
『あおいの世界』のあらすじ
『あおいの世界』はどんな本なのかを詳しく紹介するわよ
ポイント①著者
花里 真希さん
カナダ在住の作家さん。2019年『あおいの世界』で第60回講談社児童文学新人賞佳作を受賞している。
ポイント②物語の形式
長編小説(文庫本:226ページ)
ポイント③主人公
父親の仕事の都合でカナダに引っ越した、空想好きの小学五年生あおいちゃん
ポイント④物語のテーマ
成長・多様性
ポイント⑤出版年
単行本:2020年7月
【出版社のあらすじより】
小学五年生のあおいは、父親の仕事の都合で、カナダに引っ越すことになった。
あおいには空想癖があり、ストレスを感じた時に空想すると、ストレスが緩和されるのだ。しかし、空想している様子が気持ち悪いと、クラスで浮いた存在になってしまった過去があるので、新天地のカナダでは、なるべく空想はしないで、普通にしていようと決めていた。ところが、カナダの普通は、日本の普通とは全く違う。学校は先住民の歴史を記念してみんなでオレンジを着る「オレンジシャツデー」やヒーローのコスプレをする「スーパーヒーローデー」など不思議な行事だらけで、あおいは戸惑うことばかり。隣の家に住むゲイカップルや、クラスメイトのアディソンの影響もあり、あおいは、普通でいようとする努力をやめることに・・・・・・。
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思春期の小学生5年生が、英語も話せないのにカナダへの転校することになるなんて。
もし自分だったら、想像しただけでクラっときてしまいます。
まったく知らない世界にひとりで飛び込む怖さは、ワクワクを大きく超えていますが、子どものあおいちゃんは親が決めたことに従わなくてはなりません。
家族で一緒に暮らすためにはカナダへ引っ越さなくてはならないのです。
あおいちゃんはカナダでの学校生活で、英語が話せないのから逆にそれが自分のユニークポイントになると気づきます。
「できないこともその人の個性」
ああ、そうか、そんなふうに考えることもできるんだな。
カナダでの学校生活と日本の学校生活の違いや、いじわるな男の子との向き合いかた、ご近所さんとの助け合い、言葉がつうじなくても想像しあえる気持ち、いろんなことが楽しめる本でした。
それにしても行事がもりだくさんのカナダの学校には驚きます。
長年日本でも愛されている児童書『赤毛のアン』を生んだカナダ。
あわせて『赤毛のアン』も読みたくなりました。
『あおいの世界』中学入試での出題箇所は?
2021年立教女学院中学校、桐朋女子中学校の入試で出題された箇所を調べてみました。
①2021年 立教女学院中学校
出題箇所:アオイとアディソンの会話シーン(アディソンがアオイに引っ越すかもしれないと泣きながら話す)
②2021年 桐朋女子中学校
出題箇所:アオイとアディソンの会話シーン(アオイがアディソンに空想好きを打ち明ける)
シーンは違うけれど、ふたつの学校ともアオイとアディソンの会話が出題されていたわ
『あおいの世界』まとめ
『あおいの世界』は、小学5年生のあおいちゃんがカナダでの学校生活を経験しながら、自分を含めていろんな人たちの多様性を認めていく成長物語です。
同じ年代の小学高学年・中学生が朝読書の時間で読むのにぴったりの本です。
カナダの学校生活と日本の学校生活を比較できるおもしろさが楽しめます。。
ふだん読書をしない子どもや読書が苦手の子どもが長編小説に挑戦するのに、おすすめの本です。
行事がもりだくさんあるカナダの学校生活にビックリするわよ
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