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『夜明けをつれてくる犬』【中学入試出題本】小学高学年~中学生向き 朝読書・感想文におすすめ本

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せっかく読むなら中学入試に出題された本を読んでみよう!

【『夜明けをつれてくる犬』よりp.179】

『夜明けをつれてくる犬』は、小学高学年から中学生の朝読書・読書感想文におすすめの本です。

主人公の美咲ちゃんは話すことが苦手な小学5年生です。
10か月前に死んでしまった愛犬レオンのことが忘れられません。
『夜明けをつれてくる犬』は、そんな自分の弱さをわかっているけれど、もうどうにもならないと逃げてしまっていた美咲ちゃんが飼い犬をめぐって成長していく物語。

自分の弱さから脱却したいと思っている、同じ年代の小学高学年・中学生に読んでほしい本です。

また『夜明けをつれてくる犬』は2022年山手学院中学校の中学入試で出題されました。
実際の中学入試ではどのシーンが出題されたのかも調べています。

児童書、中学受験出題本のおもしろさにどっぷりにハマっている私が、実際に『夜明けをつれてくる犬』を読んで紹介します。

『夜明けをつれてくる犬』吉田桃子

【著者】吉田桃子
【出版社】講談社
*アマゾンに試し読みあり

  • 主人公:小学5年生の美咲ちゃん
  • ページ数:210ページ
  • テーマ:家族 ペットを飼う喜びと悲しみ 成長

朝読書おすすめ7つのポイント

<Q1>文章量・形式・注意シーンは?

  • 物語の形式:長編小説
  • 物語のボリューム:短め
  • 注意シーン:なし

長編小説ですが、児童書なので文章量は少なめで読みやすいです。

<Q2>小学校高学年向き?中学生向き?

児童書なので小学高学年から読めます。

<Q3>主人公はどんな

小学5年生の美咲ちゃん 
言葉を発するのが苦手で、友達がいない
生まれた時から一緒にいた愛犬レオンが死んで10か月経つが、まだ悲しくて仕方ない
両親と兄と暮らしている

<Q>作者はどんな人?

作者は、児童文学作家の吉田桃子さん

【代表作】
『お悩み解決!ズバッと同盟 長女VS妹、仁義なき戦い!?』第2回小学館ジュニア文庫小説賞で金賞。
『ラブリィ!」第57回講談社児童文学新人賞、51回日本児童文学者協会新人賞。

<Q5>読書中や読んだ後どんな気分になる本?

前向きになれる
スッキリ
感動  

<Q6>どんな小学高学年・中学生おすすめ?

●本を読むのに慣れていない・本を読むのが苦手な小学校高学年・中学生
●将来に希望のもてない小学校高学年・中学生
●自分に自信がない小学校高学年・中学生
●自分の意見がはっきり言えない小学校高学年・中学生

<Q7>朝読書におすすめ度数は?

3段階【1.難しい 2.挑戦してみて 3.ピッタリ】のうち「3.ピッタリ」

言葉を上手く発せないため、いろんなことを諦めてしまっていた少女が、飼い犬の死を乗り越え成長していく物語は、主人公と同じくらいの年ごろの小学高学年・中学生にこそ読んでほしい本です。

『夜明けをつれてくる犬』は、小学高学年・中学生の朝読書におすすめの本です

読書感想文のテーマ

読書感想文を書くときにテーマになりそうなものを選んでみました。

  • 美咲ちゃんのように自分の弱い面ってある?
  • 自分の弱さをどう思っている?克服しようとしている?
  • ペットを飼ったことがある?ペットとはどんな関係?
  • ペットが死んじゃった経験はある?もし死んじゃったら?と考えたことはある?
  • 友達や家族の表面からは見えない面を見たことある(気づいたことある)?

自分なりに感想文が書きやすいテーマを選んでみてね

中学入試での出題箇所は?

2022年山手学院中学校の入試で出題された箇所を調べてみました。

①山手学院中学校

出題箇所:美咲ちゃんが家族で保護犬を見に行ったとき声帯に難のある犬と出会うシーンと家族で飼う犬を決めるシーン

美咲ちゃんのお兄ちゃんが優しくて泣けるシーンです

あらすじ・感想

言葉を上手く発せないため自分に自信がもてないうえに、頼りにしていた愛犬の死が襲い、弱り切っていた美咲ちゃんが、家族や偶然知り合った花屋のお姉さんと犬のビリーをとおして成長していく物語です。
家族や犬の優しさをたっぷり感じられる物語でもあります。

物語のところどころにある可愛い挿絵も魅力よ

【出版社のあらすじより】

ひとまえでうまくお話ができない美咲(みさき)。いつも困ったときによりそってくれていた愛犬・レオンも十か月前に死んでしまった。レオンの死をうまく乗り越えられず、たくさんの悩みを抱えたまま小学校五年生になってしまった美咲の目の前にあらわれたのは、レオンにそっくりの犬・ビリーだった――。
どれだけ暗いトンネルの中にいても、夜明けはいつか必ずやってくる。さわやかな感動を呼ぶものがたり。

自分の弱さを恥ずかしく思ったときこそ、成長のチャンス到来なんですね

美咲ちゃんは弱い子だった。
言葉がでないもどかしさはあるけれど、どこかで仕方ないと諦めていた美咲ちゃん。
言葉が上手く話せない自分に甘えて、家族に甘えて、先生に甘えて、愛犬に甘えていた。

でも自分の甘えや弱さを恥ずかしく思ったとき、自分の弱さで大切なものを失うと思ったとき、人間は本気になれるんだなと思った。

美咲ちゃんだけじゃない。
人間って弱いから、困らないと必要じゃないと本気でなにかに取り組むことができないんですよね。

犬のレオンが美咲ちゃんに無償の愛を注いでくれていたように、美咲ちゃんの家族も美咲ちゃんを大騒ぎせず見守っている姿に泣けました。
特にお兄ちゃん、かっこよすぎます。

人と比べず、自分ができることに誇りをもてた美咲ちゃんに幸あれ!

まとめ


吉田桃子さんの『夜明けをつれてくる犬』は、朝読書タイムに読む本、読書感想文を書く本としておすすめです。

犬が好きな子どもには特におすすめ。
カワイイ挿絵もついていて読みやすいので、本を読むのが苦手な小学校高学年・中学生にもぜひ読んでほしいです。

甘えんぼだった少女の成長や、家族・犬の優しさをたっぷり感じられる吉田桃子さんの本『夜明けをつれてくる犬』、ぜひ読んでみてくださいね。

今回紹介した本『夜明けをつれてくる犬』はこちら

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