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2023年夏休みに読みたいおすすめ本22冊 感想文が書きやすい本も教えます

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活字中毒気味の私が実際に読んだ本のなかから、夏にピッタリのおすすめ本22冊を紹介します。

お気に入りの本を見つけて、暑い夏を本を読みながら楽しんでくださいね。

紹介した本は、大人も中高校生(本好きなら小学高学年でも)も楽しめる本です。

親子で読書の夏を楽しんでみてはいかがでしょうか?

読書感想文が書きやすい(問題意識をもちやすい)本も選んでいますので、読書感想文用の本選定の参考にもしてください。

児童書、ヤングアダルト(YA)ブック、中学受験出題本のおもしろさにどっぷりにハマっている私が、実際に読んでおすすめしたい本を紹介します。

『空をこえて七星のかなた』

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【著者】加納朋子
【出版社】集英社
【出版年月】2022年5月
*アマゾンに試し読みあり

  • 主人公:短編によって主人公が変わる もうすぐ中学生になる女の子七星ちゃん、天文部の高校生、有名人の親をもつ中学生など
  • 7つの連作短編集
  • 壮大な宇宙のなかで場所や時代を超えて運命的に繋がる「星を愛し宇宙に憧れる」人びとの物語
  • 最後の短編ですべてが繋がりをみせる!驚きの結末が楽しめる

夏の夜空を見ながら運命的に繋がる人たちの縁に興味がある人におすすめ

ふと一息つける夏休み。夜空を見上げると、あまりにも大きな暗闇と星たちに圧倒されます。

そんな夜空の下で、私たちはいろんな出会いをしてつながっていくんですよね。

広い宇宙のなかにある地球の一角で、運命的に会う人たちとの出会いを大切にしたいと思える本です。

長い夏休みだからこそ、時代も場所も超えて繋がる人々の「縁」が感じられる本を読むのはいかがかしら?

出版社あらすじ

大丈夫。昼間だって、見えないけれど星はそこにちゃんとあるから。
南の島で、山奥のホテルで、田舎町の高校で。
星を愛し星に導かれた人々が紡ぐ七つのミステリー。「南の島へ行くぞ」突然のパパの言葉で石垣島へ旅することに。正直言って、あんまり気は進まない。家族旅行といえばママも一緒だったのだ、去年までは――(「南の十字に会いに行く」)
小学四年生の九月のこと、同級生の過失で私の右目は取り返しのつかない怪我を負った。世界はぼやけて頼りない姿に変わり果ててしまった。星降る夜に大事な友達と交わした約束も――(「星は、すばる」)
廃部寸前のオカルト研究会、天文部、文芸部。生徒会に必死で部の存続を訴えると、「じゃあ、スぺミス部ってことで」と、とんでもない提案が――(「箱庭に降る星は」)
読み終えたら世界が変わる!
〈日常の謎〉の名手が贈る、驚きと爽快な余韻に満ちた全七話。

『サマータイム』

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【著者】佐藤多佳子
【出版社】新潮社
【文庫本出版年】2003年

  • 主人公:佳奈とぼくの姉弟 片腕の少年広一くん
  • 4つの連作短編集
  • 無邪気な子どもが大人になっていく成長青春物語
  • さわやかな風、眩しい青春が感じられる夏のテッパン小説
  • 中学入試で何度も出題されている作品

暑苦しい夏にこそ、きらめく青春を感じたい人におすすめ

この本は私の夏のテッパン!

暑い夏にサマードレスを着てJAZZを聞きながら。
公園の日陰で読むも良し!
ビーチサイドで読むのも良し!
喫茶店でアイスコーヒーを飲みながら読むも良し!
夜風で涼みながら読むのも良し!

美人でわがままな女王様キャラの姉の佳奈と、姉に振り回され続ける優しい弟、母親と二人暮らしの片腕の少年広一くんの青春の日々がとにかく眩しいのです。

二度と戻らないからこそ青春ってキラキラ光り輝いているのよね

出版社あらすじ

佳奈が十二で、ぼくが十一だった夏。どしゃ降りの雨のプール、じたばたもがくような、不思議な泳ぎをする彼に、ぼくは出会った。左腕と父親を失った代わりに、大人びた雰囲気を身につけた彼。そして、ぼくと佳奈。たがいに感電する、不思議な図形。友情じゃなく、もっと特別ななにか。ひりひりして、でも眩しい、あの夏。他者という世界を、素手で発見する一瞬のきらめき。鮮烈なデビュー作。

『イコ トラベリング 1948-』

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【著者】角野 栄子
【出版社】KADOKAWA
【文庫本出版年】2022年9月
*アマゾンに試し読みあり

  • 主人公:イコちゃん 中学2年生から社会人になるまで
  • 連作短編集(章ごとに時代(イコちゃんの年齢)が変わる)
  • 大人気小説『魔女の宅急便』の作者、角野栄子さんの自叙伝的小説
  • 時代は戦後の1948年から、高度経済成長期の1970年代頃の物語
  • 家族や仲間に囲まれて成長していく一人の女性の青春を楽しめる
  • 読書感想文を書くのにおすすめの本

長い夏休み、新しいことに興味をもってみたいなと思っている人におすすめ

英語や海外といった新しいものに興味しんしん、新しい世界に憧れる主人公のイコちゃん(角野栄子さん)。

でもイコちゃん、新しい世界はちょっと怖くてビビっちゃう。
でもでも、勇気をだして一歩踏み出すと、おもしろくて、どんどんはまっちゃうのです。

イコちゃんの生き方は、興味をもったことにはエイ!っと一歩踏み出そうと、私たちに勇気を与えてくれます。

ひとりの女性の生き方だけでなく、人と人とのつながりの大切さを感じる物語でもあったわ

あらすじ【Amazon】

さっ、行こう、ひとりで。 そして、力いっぱい世界を抱きしめよう!
1948年、終戦後の日本。中学2年になったイコの周囲には、やけどを負った同級生や傷痍軍人の物乞いなど、今だ戦争の傷跡が多く残されていた。母を早くに亡くしいつも心のどこかに不安を抱えるイコだったが、英語の授業で習った【~ing=現在進行形】にがぜん夢中になる。「現在進行形、今を進むという事!」急展開で変わっていく価値観に戸惑いながら、イコは必死に時代をつかもうとする。そして「いつかどこかへ行きたい。私ひとりで」そう強く願うようになる。でもまだ、日本からの海外渡航が許されない時代。手段も理由も見つからないまま大学を卒業したイコに、ある日大きなチャンスが巡ってくる……。「魔女の宅急便」の著者・世界的児童文学作家、角野栄子の『トンネルの森 1945』に続く自伝的物語。戦後の日本を舞台に、懸命に自分の路を探す少女の成長をエスプリとユーモア溢れるタッチで描く著者の原点ともいうべき作品。87歳、角野栄子は今も現在進行形だ!

『雲を紡ぐ』

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【著者】伊吹 有喜
【出版社】文芸春秋社
【出版年月】2020年
*文庫本あり
*アマゾンに試し読みあり

  • 主人公:不登校の高校生美緒
  • 長編小説
  • 家や学校でも自分を上手に表現できない女子高校生の成長を軸にした、切れそうで切れない家族の再生物語
  • 民藝を愛する祖父のステキな盛岡での暮らしや、盛岡のおいしいご当地グルメが思う存分楽しめる物語
  • 2021年都立高校入試や私立中学入試で出題された本
  • 読書感想文におすすめの本

夏休み、清らかな盛岡を舞台に家族の絆を味わいたい人におすすめ

理解しあえないと真剣に向き合おうことを避けていた家族が、娘の家出をキッカケにどんどん変わっていきます。

学校が休みになり、家族と過ごす時間が増える夏休みにぜひ読みたい本です。

さらに涼し気で清らかな空気や水、さわやかな盛岡の雰囲気が楽しめるのもこの本の魅力です。

盛岡に実際にある喫茶店や飲食店が登場するのもおもしろいの!盛岡の観光マップにもなるくらいなのよ

あらすじ【Amazon】

高校生たちが選ぶ「今年の1冊」――第8回高校生直木賞、受賞作!
「分かり合えない母と娘」
壊れかけた家族は、もう一度、一つになれるか?
羊毛を手仕事で染め、紡ぎ、織りあげられた「時を越える布・ホームスパン」をめぐる親子三代の「心の糸」の物語。
いじめが原因で学校に行けなくなった高校生・美緒の唯一の心のよりどころは、祖父母がくれた赤いホームスパンのショールだった。
ところが、このショールをめぐって、母と口論になり、少女は岩手県盛岡市の祖父の元へ家出をしてしまう。
美緒は、ホームスパンの職人である祖父とともに働くことで、職人たちの思いの尊さを知る。
一方、美緒が不在となった東京では、父と母の間にも離婚話が持ち上がり……。
実は、とてもみじかい「家族の時間」が終わろうとしていた――。

『金木犀とメテオラ』

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【著者】安壇美緒
【出版社】集英社
【文庫本出版年月】2022年2月
*アマゾンに試し読みあり

  • 主人公:東京生まれで裕福な家庭で育った秀才・佳乃と、北海道育ちで経済的に恵まれない家庭で育った美少女・叶 
  • 北海道の中高一貫の女子校を舞台に、思春期の歯がゆさ、そして成長が描かれた青春物語
  • お互い成績優秀だが、生まれた生活環境のまったく違うふたりのバチバチのライバル心が読みどころ

夏休み中、会えないライバルが気になる人へおすすめ

あなたの心の中に、なぜか気になる、ライバル心をもってしまう人っていませんか?

『金木犀とメテオラ』に登場する成績優秀な二人の少女は、お互いのもつプライドの高さや孤独さをうすうすと感じ取り、お互いを認め合いながらも、互いに負けたくないというライバル心をもっています。

冷ややかにメラメラと闘志をもやす女子同士のライバル心の熱さと、優秀な女子が笑顔の裏にひた隠すプライドの高さが上手く書かれている青春小説です。

女子のライバル心って、怖いのよ(笑)

思春期ならではの嫉妬やモヤモヤに共感できる人も多いはずよ

あらすじ

12歳の春。東京出身の宮田佳乃は、家庭の事情で北海道にある中高一貫の女子校に入学する。しかし、秀才でプライドが高い彼女には、受け入れ難い進路だった。一方、地元出身の奥沢叶も、新入生総代に選ばれるほどの優等生。パッと目を引く美少女で誰もが羨む存在だが、周囲には知られたくない〝秘密〟があり……。思春期の焦燥や嫉妬、葛藤をふたりの視点で描く、青春長編。
スピンオフ短編も収録。

『楽園ジューシー』

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【著者】坂木 司
【出版社】KADOKAWA
【出版年月】2022年2月
*アマゾンに試し読みあり

  • 主人公:暗黒の少年時代を過ごしたザッくん
  • 連作短編集
  • 自信のない青年が、新しい自分を発見していく青春成長物語
  • 舞台は沖縄 沖縄らしい開放的な雰囲気を味わえる

夏休み、自分自身を変えてみたいと思っている人におすすめ

自分に自信がなくて言いたいことが言えない、そんな彼(大学生)が、沖縄のホテルにバイトに行き、新たな場所で、新しい人たちの出会いによって、自分自身と向き合い始め、新しい自分を発見していきます。

キャラ強めの登場人物たちと、ちょっとしたミステリーも加わり読みやすい物語。
さらに沖縄に旅行している気分にもなれる一冊です。

自分が思っている自分と、他人から見た自分のギャップってけっこう大きいんだなと思ったわ

だから自分への見方を変えてみるだけで、新しい自分に出会えるかもしれない

出版社あらすじ

南国青春ミステリ。あのホテルにまた会える!
ここは楽園じゃないけど、面白いところではある。
「残念なパーマの、残念なハーフ。人呼んでザンパ」。不名誉なあだ名とともに暗黒の少年時代を過ごした青年ザッくん。どん底から救ってくれた親友たちに背中を押されて、沖縄の安宿・ホテルジューシーでバイトをすることに。そこで待ち受けていたのは、おいしい沖縄料理の数々に超アバウトなオーナー代理、そしてやたらと癖のある宿泊客たち。困難に立ち向かいながら、諦めムードだったザッくんの人生が、南風とともに変わっていく……?

『ある晴れた夏の朝』

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【著者】小手鞠 るい
【出版社】偕成社
【出版年月】2018年7月
*アマゾンに試し読みあり

  • 主人公:日系アメリカ人の高校生メイちゃん
  • 長編物語 児童書
  • アメリカの8人の高校生が、広島・長崎に落とされた原子爆弾の賛成、反対をディベートする物語
  • 読書感想文におすすめの本

心がお疲れ気味の人におすすめ

日系アメリカ人のメイちゃんをはじめ、アイルランド系、中国系、ユダヤ系、アフリカ系と、ルーツがバラバラの高校生たちによるディベートは、原爆投下から人種差別、真珠湾の戦争、満州国での日本の行いなど、さまざまな問題が提起され盛り上がっていきます。

ディベート文化がない日本人には、びっくりするような発言も多々あり、そこがまた面白いのです。

2023年の広島で行われたG7サミットは、原爆について改めてスポットが当たりましたね。

原爆投下の日にちと場所しか知らないという人でも、この本を読めば原爆について興味がわいてくるはず!
さらに原爆について調べてみるのもおすすめです。

8人が繰り広げるディベートは、駆け引きや情に訴える作戦など、テクニックもありおもしろかったわ

あらすじ

アメリカの8人の高校生が、広島・長崎に落とされた原子爆弾の是非をディベートする。肯定派、否定派、それぞれのメンバーは、日系アメリカ人のメイ(主人公)をはじめ、アイルランド系、中国系、ユダヤ系、アフリカ系と、そのルーツはさまざまだ。はたして、どのような議論がくりひろげられるのか。そして、勝敗の行方は?

『彼方の友へ』

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【著者】伊吹 有喜
【出版社】実業之日本社
【出版年】2017年
*文庫本あり
*アマゾンに試し読みあり

  • 主人公:憧れの少女雑誌「乙女の友」で働き始めた10代後半の波津子
  • 長編物語
  • 戦時下で不条理なことが多くとも、魅力的な人たちと出会い、ともに働き、ほんのり恋をした女性の成長青春物語
  • 読書感想文におすすめの本

夏休み中に迎える終戦記念日に合わせて読みたい本

戦争は、戦場に行かずとも戦争を戦い生き抜いた人たちにも大きな傷跡を残したことに気づき、涙が止まらない物語でした。

憧れや尊敬がほのかな恋ごころに変わっているのに気づいたのが遅かった、戦時中の恋の結末は波津子の恋も読みどころのひとつです。

「戦争は、人を想う気持ちを言葉にするのさえも妨げてしまう

だれもが時代に翻弄され、本当の気持ちを隠し通しながらも、前向きな日々を生きる姿に涙したわ

あらすじ

平成の老人施設でまどろむ佐倉波津子に、赤いリボンで結ばれた小さな箱が手渡された。「乙女の友・昭和十三年 新年号附録 長谷川純司 作」。そう印刷された可憐な箱は、70余年の歳月をかけて届けられたものだった。昭和初期から現在へ。雑誌の附録に秘められた想いとは―。

『君が夏を走らせる』

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【著者】瀬尾 まいこ
【出版社】新潮社
【出版年】2017年
*文庫本あり
*アマゾンに試し読みあり

  • 主人公:寄せ集めの中学駅伝部の問題児だった不良少年太田くん(高校生)
  • 長編小説
  • モヤモヤ悩んでいる高校生が、純粋な気持ちで生きている赤ちゃんのお世話をとおして成長していく青春物語
  • 青春駅伝小説『あと少し、もう少し』の続編小説
  • 読書感想文におすすめの本

夏休み、自分の殻を破りたい人におすすめ

今の自分がよくわからない、どうしたらいいかわからない。
長い休みになると、やることが無くていつもはスルーしていることが気になってしまいます。

そんなときに赤ちゃんの世話をすることになったら!?

自分の感情を素直に表現し、ある意味わがままで人を困らせるのが仕事のような赤ちゃん。
でも体中から生きる喜びや生命力にあふれているのです。

主人公は赤ちゃんと接することで、自分自身の生き方や存在を見つめなおすキッカケをつかみます。

生きる力って伝染するんだな、とこの本を読んでいると私たちも前向きになってきます。

自分も、だれかに前向きの生きるパワーを与えられるようになりたいわね

あらすじ

ろくに高校に行かず、かといって夢中になれるものもなく日々をやり過ごしていた大田のもとに、ある日先輩から一本の電話が入った。聞けば一ヵ月ほど、一歳の娘鈴香の子守をしてくれないかという。断り切れず引き受けたが、泣き止まない、ごはんを食べない、小さな鈴香に振り回される金髪少年はやがて──。きっと忘れないよ、ありがとう。二度と戻らぬ記憶に温かい涙あふれるひと夏の奮闘記。

『愛なき世界』

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【著者】三浦 しをん
【出版社】中央公論新社
【出版年月】2018年
*文庫本あり(上・下巻)
*アマゾンに試し読みあり

  • 主人公:リケジョの大学院生本村さん
  • 長編小説
  • 植物の研究に没頭し、人間の愛には興味がないと自分で思っていた本村さんが研究室の仲間や、洋食屋さんの店員藤丸くんと接することで人として成長していく青春物語

夏休みをキッカケに好きなこと以外にも目をむけてみたい人におすすめ

自分の好きなことをして、それだけで生涯暮らしていけたら幸せなのにな~とだれもが思いますよね。

主人公の本村さんは、植物に没頭する生活だけがあれば幸せだと思っていたのに。
彼女を取り巻く人たちを知れば知るほど、人にも興味がわいてくるのです。

そうそう、人間っていろんな人がいて面白いよね

知らなくてもいいけれど、知りたいと思うからこそわかることって自分を変えてくれるかもしれないんだなと思えます。

文庫本だと上下巻ある長編物語ですが、読みやすくおもしろいのであっという間に読めちゃいます。

ひとつのことだけに執着していちゃわからないこと、気づけないことが、他のことを通して発見できたりするのって不思議よね

出版社あらすじ

恋のライバルが人間だとは限らない! 洋食屋の青年・藤丸が慕うのは〝植物〟の研究に一途な大学院生・本村さん。殺し屋のごとき風貌の教授やイモを愛する老教授、サボテンを栽培しまくる「緑の手」をもつ同級生など、個性の強い大学の仲間たちがひしめき合い、植物と人間たちが豊かに交差する――本村さんに恋をして、どんどん植物の世界に分け入る藤丸青年。小さな生きものたちの姿に、人間の心の不思議もあふれ出し……風変りな理系の人々とお料理男子が紡ぐ、美味しくて温かな青春小説。

『革命テーラー』

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【著者】川瀬 七緒
【出版社】KADOKAWA
【文庫本出版年】2020年
*アマゾンに試し読みあり
*単行本『テーラー伊三郎』改題

  • 主人公:母と二人暮らしの男子高校生アクアくん
  • 長編物語
  • 高校生にて早々と人生あきらめモードだったアクアくんにおこった人生の革命物語
  • おしゃれ好き・ファッション好きにもおすすめの一冊

夏休み、自分革命を起こしたいと思っている人におすすめ

夏休みの革命といえば『ぼくらの七日間戦争』を思い出す人も多いはずです。

夏は革命の時期なんですよ(笑)

地方に暮らすごく普通の高校生の男の子が、いろんな人の特技を生かして地域の商店街に革命を起こしていく物語『革命テーラー』は、まるで自分もその一員となったように読めちゃいます。

男子高校生アクアくんと、テーラーを営んでいた伊三郎さんとの年齢を超えたコンビも最高!です。

*「テーラー伊三郎」が改題されたもの

「自信を持つ」って自分革命の第一歩なのね

あらすじ(Amazonより)

人生は、自分の手で縫ってゆけ! 元気をくれる、愉快痛快エナドリ小説!
「自分の人生は、自分以外のだれにもゆだねるな」
今日チャレンジできなかったあのことに、明日チャレンジする勇気をくれるビタミン小説が登場!
福島の古びた商店街の仕立て屋に、突如女性用のきらびやかなコルセットが飾られた!
華美な女性下着を堂々と晒すその大胆な行為に、田舎町は大騒ぎになる。
だが、人生諦め系男子高校生・アクアは違った。彼は、幼いころから官能漫画家の母親の仕事を手伝っていた影響で、美しい服飾品やインテリアが大好きだったのだ。
コルセットの美しさに心奪われた彼は、騒ぎを企てた偏屈な老テーラー・伊三郎と意気投合。どうやら伊三郎は「コルセット」を使って、町を揺るがす大革命を仕掛けるつもりらしい。
ご近所さんのスチームパンク娘・明日香も巻き込んで、尖りまくった3人組がそれぞれの夢のため、田舎町を疾走する!
人間いろいろ、それゆえ世界は面白し!
圧倒的熱量の注目作が誕生しちゃいました!

『あめつちのうた』

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【著者】朝倉宏景
【出版社】講談社
【文庫本出版年】2021年
*アマゾンに試し読みあり
*単行本『雨を待つ』改題

  • 主人公:高校を卒業したばかり社会人1年目の雨宮大地
  • 長編物語
  • 優秀な弟と比べられ家族と上手くいかず、運動神経ゼロ。自信のない大地くんが仕事を通じて成長していくお仕事青春物語
  • 甲子園・野球好きにおすすめ
  • 2022年山梨県立高校入試で出題された本
  • 読書感想文におすすめの本

夏休みの楽しみは野球・甲子園という人におすすめ

夏の風物詩といえば高校野球!
高校野球、甲子園って、野球の面白さだけではなく、球児たちの青春がきらめいていて感動しちゃいますよね。

そんな甲子園球場のグランド整備の仕事に就職した主人公の物語が『あめつちのうた』です。

とにかく自分に自信がない大地と、一緒に働く仲間や高校時代のチームメイトなどの悩み多き生き方も重なり合い、読みごたえのある青春物語。

華やかな表舞台で活躍している人だけでなく、そこに行きつくまでの人や、その裏で懸命に働いている人たちの、それぞれの人生ドラマが繰り広げられます。

野球のもつ熱気、本音のぶつかり合い、誰かを想う気持ち。
あちこちに熱い心がほとばしる青春物語に、夏の暑さすら心地よく感じられるはずです。

*「雨を待つ」が改題されたもの

自分に弱さがあるからこそ、人の弱さも理解できる優しい人になれるのよね

あらすじ(Amazonより)

運動神経ゼロの雨宮大地は高校卒業後、野球の聖地・甲子園で働くことに。グラウンド整備を請け負う職人集団「阪神園芸」の新人として憧れの地を踏むも、仕事は失敗続き。落ち込む大地だったが、夢に向かってもがく同世代の仲間たちと出会い、自分の弱さと向き合うことを決意し――。涙の青春×お仕事小説!

『銀色のマーメイド』

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【著者】古内 一絵
【出版社】中央公論新社
【文庫本出版年】2018年
*アマゾンに試し読みあり
*『快晴フライング』改題

  • 主人公:実際の性と自分が思う性が一致しない性同一性障害を自覚している美少女、襟香ちゃん
  • 長編物語
  • 自分を認めてくれる水泳部の仲間たちと出会い、自分を認めて好きになっていく襟香ちゃんの青春物語
  • LGBTを抱える気持ち、人とは違うことが生きにくいという気持ちが少しでもわかるキッカケになる
  • 古内一絵さんの人気シリーズ『マカン・マラン』の主人公シャールさんが登場する物語

夏休み、この世は生きにくいなと思っている人におすすめ

本当の自分を実はみんなに内緒にしている
何故って、人と違うことは生きにくいからな~と思っている人いませんか?

そんな人におすすめの本が『銀色のマーメイド』です。

他人から見れば美少女で羨ましいと思われている少女なのですが、秘めた悩みは奥深い。
でも勇気を出して一歩踏み出し水泳部に参加することで、彼女の新しい世界が広がっていきます。

誰かのため、自分のため、体いっぱいにいろんなことを吸収して成長していく襟香ちゃんや水泳部員たちの青春はキラキラしていました。

これからも辛いことはたくさんあるだろうけれど、そのいばらの道を選ぶ襟香ちゃんを、この本を読んだあなたもきっと応援したくなるはずよ

あらすじ(Amazonより)

自分の泳ぎばかり考え、周囲に興味がなかった龍一。しかし主将で幼馴染みのタケルがいなくなったことで退部者が相次ぎ、水泳部は降格の危機を迎える。残ったのは「プール好き」のアニオタ&水中歩行要員のみ。部の存続のため部員集めに奔走する龍一は、市民プールで水中を滑降するように泳ぐ“人魚”を見つけた。それは同じクラスの謎めいた美少女・雪村襟香で?

『サードキッチン』

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【著者】白尾悠
【出版社】河出書房新社
【出版年】2020年
文庫本あり
*アマゾンに試し読みあり

  • 主人公:高校を卒業しアメリカに留学を考えている母親と二人暮らしの尚美
  • 長編物語
  • 1998年アメリカでの留学生活を疑似体験できる
  • アメリカに留学し、世界の中の日本人として自分を見つめなおし自覚を持ち始める大学生の成長物語
  • 読書感想文におすすめの本

夏休み、世界に目を向けてみたい人におすすめ

夏休みを利用して海外旅行に行ったり、短期留学を経験する人もいます。
海外に行くと、日本にいては気づけなかったことがたくさんあるんですよね。

『サードキッチン』の主人公の尚美も言葉の壁はもちろん、日本とは違った文化や考え方、食べ物に遭遇します。

違いは楽しいものばかりでなく、尚美を苦しめるものも多いのですが「サードキッチン」というマイノリティの集まる食堂に参加し、人々と交流を通じて尚美の意識もどんどん変わっていくのです。

「日本人としてのアイデンティティは?」
尚美は世界にでることで考え出すようになっていきます。

留学先の苦しい尚美の姿から、たくましくなっていく尚美の姿
自分ならどうなっていたかなと考えちゃったわ

あらすじ(Amazonより)

都立高校を卒業しアメリカ留学した尚美は拙い英語のせいで孤独な日々。どん底に現れた美味しくてあたたかい食事と人種も性別もバラバラの学生たちが、彼女を変えていき……感動の青春成長譚!

『やさしい猫』

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【著者】中島 京子
【出版社】中央公論新社
【出版年】2021年
*アマゾンに試し読みあり

  • 主人公:シングルマザー(夫とは死別)の保育士ミユキさん 娘のマヤちゃん
  • 長編物語
  • 社会問題(国際結婚・在留外国人・難民)に踏み込みながらも、あったかい家族物語
  • 読書感想文におすすめの本

夏休み、社会問題に目を向けたいと思っている人におすすめ

自分の身近に起こらないとリアルに感じることができない社会問題ですが、小説を読むとそのリアルさがひしひしと感じることができます。

これからさらに大きくなり考えなければならない問題のひとつに、外国人の在留問題があります。

『やさしい猫』という本のタイトルからは想像がつかないのですが、この小説は外国人の在留問題を考えるキッカケとしておすすめの一冊です。

難しいことを考えずに、まずはこの本を読んでどう思ったか?を自分に問いてみてほしいです。

本はビビるほど厚くてかなりの長編(410ページ)ですが、興味がどんどんわいてきて読むのがやめられなくなるはず!

読む前は国際結婚をめぐるスイートホーム物語と思っていたから、後半、内容が急展開するのにビックリ!
物語に一気に引き込まれるわよ

あらすじ(Amazonより)

シングルマザーの保育士ミユキさんが心ひかれたのは、八歳年下の自動車整備士クマさん。
出会って、好きになって、この人とずっと一緒にいたいと願う。当たり前の幸せが奪われたのは、彼がスリランカ出身の外国人だったから。
大きな事件に見舞われた小さな家族を、暖かく見守るように描く長編小説。

『博士の長靴』

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【著者】瀧羽 麻子
【出版社】ポプラ社
【出版年】2022年
*アマゾンに試し読みあり

  • 主人公:4世代にわたる藤巻博士家の面々
  • 6編の連作短編集
  • 嫌なことがあっても相性が悪くても「あ~、やっぱり家族・親子なんだ」と思ってしまう家族物語
  • 2023年私立豊島岡中学、2023年神奈川県・愛知県立高校・東京都立国立高校の入試問題で出題された本

夏休み、家族の時間が増える時、先祖を感じる「お盆」の時期に読むのがおすすめ

夏休み中は学校や会社に行っている普段よりも家族で過ごす時間が長くなります。
その分家族にイラッとしたり、相性悪いよな、ぜんぜん似てないと実感したりしちゃうことありますよね。

でもふとした瞬間に「やっぱり親子だよな」「家族だよな」としみじみ思うこともあるはず!

そんな”家族・親子の不思議な関係・気持ち”を思い出させてくれる物語が『博士の長靴』です。

この物語は4世代にわたって繰り広げられるので、ご先祖さまを感じる「お盆」の時期に読みたい一冊でもあります。

家族って身近な存在で、わかり合えているようなのに、理解できない部分もあるのよね

家族の前に人間同士のお付き合いなんだから、すべてを理解するのはムリなのかもね

あらすじ(Amazonより)

天気を変えることはできない。
人間も、他の生きものも、あるがままを受け入れるしかない。
天気の研究に生涯をささげた藤巻博士。博士一家・四世代の歴史と、彼らとの出会いで変化していく人々の生きざまや家族の在り方を丁寧に描いた傑作連作短編小説。

『かくして彼女は宴で語る 明治耽美派推理帖』

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【著者】宮内 悠介
【出版社】幻冬舎
【出版年】2022年
*アマゾンに試し読みあり

  • 主人公:明治時代に実在したパンの会のメンバーたち
  • 連作短編集
  • 明治時代、実在したパンの会の歌人や芸術家が市中で起こった謎を解き明かそうとするミステリー
  • おもったよりもハイカラな明治時代の雰囲気が味わえる

暑い夏、ちょっとヒンヤリしたい人におすすめ

夏になると、ヒンヤリする「怖い話」が読みたくなりますよね~。
怖さ半分、ドキドキ半分のなんともいえない気持ちを味わえる本が『かくして彼女は宴で語る 明治耽美派推理帖』です。

舞台は明治時代末期。
私たちは時代背景にも想像力を働かせてミステリーを解かなければなりません。

物語に登場するのは明治時代に実在した人たち
なので物語にもリアル感がたっぷりあるのがこの本の面白さ!

明治時代ならではの時代特有の雰囲気を味わえ、思いのほかおいしそうな洋食が登場するのも魅力です。

明治時代って歴史上では不穏な雰囲気が漂い、戦争まみれなのかと思いきや、庶民にも洋風文化が浸透し始めていてハイカラだったんだと驚いたわ

あらすじ(Amazonより)

王様のブランチ、朝日新聞、東京新聞、共同通信、AERA、週刊文春、週刊新潮など各媒体で話題沸騰! !
木下杢太郎、北原白秋、石井柏亭、石川啄木ら
若き芸術家たちが謎に挑む
傑作青春ミステリ
明治末期に実在した若き芸術家たちのサロン、
その名も「パンの会」。
隅田川沿いの料理店「第一やまと」に集った
木下杢太郎、北原白秋、石井柏亭、石川啄木等が推理合戦を繰り広げる。
そこに謎めいた女中・あやのも加わって――。
鬼才・宮内悠介の新境地!

『わんダフル・デイズ』

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【著者】横関 大
【出版社】幻冬舎
【出版年】2021年
*アマゾンに試し読みあり

  • 主人公:盲導犬訓練施設で働くトラブルバスターズ、研修生の歩美と訓練士の阿久津
  • 6編の連作短編集
  • 町で起こった盲導犬がらみの事件や出来事をトラブルバスターズが解決!
    盲導犬の凛々しい活躍や、生きものとしての可愛らしさとともに、心あたたまる真実が心を温かくしてくれる物語
  • 盲導犬について知ることのできる本
  • 読書感想文におすすめの本

夏休みの課題図書といえば「犬」関係じゃない?と思ったら読むのにおすすめ

夏休み中の課題図書といえば「犬」といった動物の命の大切さを感じられる本が選ばれますよね。
なんで夏休みに「犬」の本を読んだな~と思い出がある人も多いはずです。

『わんダフル・デイズ』にはペットの犬ではなく、盲導犬というお仕事をする犬が登場します。

盲導犬って視覚障害のある人の手助けをする犬ということは知っていても、どんなふうに訓練されているのか、どうやって手助けをしているのか、障害者の人とどんなふうに生活しているのかといったことは知らないのではないでしょうか?

この本を読むと盲導犬の活躍や現状、社会的な存在としての大切さに改めて気づくことができます。

ミステリー仕立てになっているので、難しく考えずに読みながら「盲導犬」について考えてみる夏を過ごしてみてはいかがでしょうか。

犬が好きな人、動物が好きな人、ペットを飼っている人にはぜひおすすめ

盲導犬訓練士のイケメンだけど風変りな阿久津さんも気になる存在よ
作者は『ルパンの娘』の横関さんだけに、この本もドラマ化してほしいわ

あらすじ(Amazonより)

『ルパンの娘』で話題の著者最新刊は、犬犬犬犬犬だらけ。
毛だらけで身も心もあたたまるハートウォーミングミステリNOワン!
犬と歩けば、謎にあたる。
「頑張りすぎてませんか。犬だって嫌なことがあったら吠えますよ」
生き物って、生きてるって、あたたかいね。
なんでもない日常がワン! ダフル

『自由研究には向かない殺人』

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【著者】ホリー・ジャクソン (著), 服部 京子 (翻訳)
【出版社】東京創元社
【文庫本出版年】2021年
*アマゾンに試し読みあり

  • 主人公:イギリスに住む女子高校生ピップ
  • 長編ミステリー小説
  • 高校生の女の子がSNSを駆使して、5年前に起きた地元の少女失踪事件の謎をあざやかに解き明かす青春ミステリー
  • ピップが活躍する続編『優等生は探偵に向かない』『卒業生には向かない真実』あり

長い夏休み、海外長編ミステリーにどっぷりハマるのがおすすめ

長い夏休みだからこそ、いつもとは違う世界にどっぷりハマりたくなります。

おすすめは海外ミステリー!
日本とは違う海外の生活や考え方、食べ物に驚きながらの謎解きは、ちょっとした旅行・冒険のような気分になれるからです。

特にさまざまなミステリー人気投票で上位を獲得した『自由研究には向かない殺人』は夏休みにピッタリの作品です。
夏休みといえば自由研究ですものね。

しかも主人公ピップは高校生なので、日本とは違ったイギリスの女子高校生ライフを疑似体験できちゃう面白さもありますし、友達との関係や、恋心、家族の問題など女子高校生らしい悩みもあるピップを友達のように感じながら、一緒に謎解きをしている気分になれる青春ミステリーです。

このシリーズは3作品あるので、夏休みいっぱいをかけてシリーズ読破するのもおすすめです。

SNSを駆使して警察でもつかめなかった事実や証言を手に入れていくのが痛快なの
それにしても、調査をするたびに身近な人がどんどん容疑者になっていくのが怖かったわ!

あらすじ(Amazonより)

*第2位 2022年本屋大賞 翻訳小説部門
*第1位〈ハヤカワ・ミステリマガジン〉ミステリが読みたい! 海外篇
*第2位『このミステリーがすごい! 2022年版』海外編
*第2位〈週刊文春〉2021ミステリーベスト10 海外部門
*第2位『2022本格ミステリ・ベスト10』海外篇
ブリティシュ・ブックアワード受賞
Amazon.comで7000レビュー!
彼は殺人犯ではないと証明する。
それが、わたしの自由研究。
英米で大ベストセラーの謎解きミステリ!
イギリスの小さな町に住むピップは、大学受験の勉強と並行して“自由研究で得られる資格(EPQ)”に取り組んでいた。題材は5年前の少女失踪事件。交際相手の少年が遺体で発見され、警察は彼が少女を殺害して自殺したと発表した。少年と親交があったピップは彼の無実を証明するため、自由研究を隠れ蓑に真相を探る。調査と推理で次々に判明する新事実、二転三転する展開、そして驚きの結末。ひたむきな主人公の姿が胸を打つ、イギリスで大ベストセラーとなった謎解き青春ミステリ! 

『シャーロック・ホームズの算数パズル』

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【著者】山崎 直美 (著), 河口 峰子 (イラスト)
【出版社】さえら書房
【出版年】1995年

  • 問題数:28問
  • ホームズの相棒、ワトソン博士から問題が出題される推理系問題

夏休み、頭を鍛えようかなと思ったら読むのがおすすめ

ぼーとしがち、テレビやYouTubeをたんたんと見てしまう夏休み。
そんな時こそ、頭を働かせてみませんか?

『シャーロック・ホームズの算数パズル』は児童書ですが、大人も楽しめる一冊です。
もちろん親子で一緒に楽しめます。

出題内容は、ホームズとワトソンが体験してきたミステリー冒険物語からのもので、算数に関係なく、ホームズシリーズを読んでいたら解けてしまう問題もあります。

算数パズルとなっていますが、推理系問題が多いので、算数アレルギーがあっても読みやすいですよ。

シャーロック・ホームズシリーズではおなじみのキャラクター、兄のマイクロフトやモリアーティ、ベーカー街少年探偵団も登場して、物語としても楽しく読めます。

シャーロックホームズシリーズを読んでいると、倍楽しめるの。
合わせてシャーロックホームズシリーズを読むのもおすすめよ

あらすじ(Amazonより)

シャーロック・ホームズの冒険物語の数々をひもときながら、ワトソン博士がホームズの推理パズルや算数パズルの世界に案内する。ホームズ物語を楽しく読みながら、推理が大好きになる

『《古代エジプト・サバイバル》ミイラの地下墓地から大脱出 生死を決める130の分かれ道』

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【著者】フィリップ・スティール (著), 岡本由香子 (翻訳)
【出版社】ライツ社
【文庫本出版年】2022年
*アマゾンに試し読みあり

  • 主人公:古代エジプトのファラオと黄金が眠る王家の谷、まっくらな地下墓地に落ちてしまったあなた
  • 古代エジプトに迷い込んだあなたが脱出を試みるゲームブック
  • 古代エジプト文明の歴史、遺跡、世界観が楽しみながら学べる

夏休みといえば冒険がしたい!人におすすめ

夏休み、旅行や冒険がしたくなります。
でもこれといって予定はない、どこへ行っても混んでるしな、外は暑すぎるし、という人にぜひぜひおすすめの本が『《古代エジプト・サバイバル》ミイラの地下墓地から大脱出 生死を決める130の分かれ道』です。

この本はゲーム方式になっているので、古代エジプトから脱出する方法が自分が選んだ道によって異るのです。
脱出できずに死んでしまうこともあります。

児童書ですが大人もハマります!
大人の私は脱出するのに3回死んでしまいましたし(笑)

オールカラーでエジプト文明の世界観が十分に楽しめるのもこの本の魅力です。

1回だけでなく、何回も違う脱出方法を試みることができるのも面白いのよ

あらすじ(Amazonより)

日本初! おうちにいながら世界遺産で脱出ゲームができる本。世界10ヶ国で出版予定の話題作が、ついに日本語版で完成!
【舞台】古代エジプト。ファラオと黄金が眠る王家の谷、キミはたった1人、まっくらな地下墓地に落ちてしまった。
【ルール】待ち受けるのは、生死を決める130の分かれ道。キミの選択で、脱出ルートや結末が変わる! 「ホルスの目」のお告げによる強制イベントも発生!
【対象年齢】総ルビ! 小学校高学年から大人まで、学べて楽しいゲームブック。古代文明の歴史や世界観も学べます。
ゾクゾク! でも、スッキリ!
この本の主人公はキミだ。舞台は、いまから3000年前の古代エジプト。
神々の呪い、サソリや毒ヘビ、墓どろぼうを追い払うためにあちこちにしかけられた罠が、次々とキミを襲う。
(中略)
勇気をもって大胆に、そしてぬけ目なく、正しいと思う選択肢を進めば、きっと地上にもどれる。
時に「ホルスの目」のお告げにしたがうこともあるだろう。キミが無事に脱出できることをいのる。

『海のアトリエ』

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【著者】堀川理万子
【出版社】偕成社
【文庫本出版年】2021年

  • 主人公:女の子
  • 少女が絵描きさんと過ごした夏の物語
  • 当たり前のごく普通の夏の暮らしが宝物に思える素敵な絵本

せっかくの夏休みをどう過ごそうか考え過ぎちゃう人におすすめ

一年に一回の夏をどう過ごそうか?
「なにかやらなきゃもったいない」と考えがちではないでしょうか?

実は普段通りに、当たり前のような暮らしにちょっとした変化をつけて楽しんでみるだけで、夏がキラキラと輝くのではと思わせてくれる絵本が『海のアトリエ』です。

絵本といっても子どもよりも、毎日の生活や夏休みというイベントにもはや疲れている大人にこそ、じっくりと楽しんでほしい一冊です。

受賞歴
Bunkamuraドゥマゴ文学賞(2021)
講談社絵本賞(2022)
小学館児童出版文化賞(2022)

ラジオ体操、浴衣を着て夏祭り、扇風機に当たりながらの昼寝、お昼に食べるそうめん、むやみに冷蔵庫をのぞくこと。ちょっとしたことが楽しかった、子どものころの夏休みが懐かしく思えてきたわ

あらすじ(Amazonより)

おばあちゃんの部屋には、女の子の絵がかざってある。「この子はだれ」?って聞いてみたら、「この子は、あたしよ」って教えてくれた。
びっくりするわたしに、おばあちゃんが話してくれたのは、海辺のアトリエに暮らす絵描きさんと過ごした夏の日のこと、おばあちゃんにとって、いつまでも色あせない、特別な思い出だった。
少女がのびのびと心を解放することができた宝物のような日々を、まるで映画のシーンのように見応えのある絵で描いた魅力的な絵本。

今回紹介した本リスト

夏にピッタリのおすすめ本22冊を紹介しました。

お気に入りの本を読みながら、暑い夏をおもいっきり楽しんでくださいね。

あなたの好みの本を選んで読んでみてね。

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