2025年6月24日更新しました
「戦争について考える」
そんなキッカケをあたえてくれる本を紹介します。
「戦争」という重苦しいテーマの専門書を読むのは難しそうだけど、物語やコミックなら読みやすいはずです。
小中学生が主役となっている本も多いので、同世代の子どもたちでも、気持ちがわかりやすいと思います。
まずは自分が気になった本から読み始め、もっともっと戦争について知りたいな、戦争に関する本をもっともっと読んでみたいなと思ってもらえるとうれしいです。
読書感想文の本として、さらに自由研究の題材として「戦争」や「原爆」を取り上げてみると、より理解が深まります。
せっかく本を読むなら、入試に出た本を読んでみませんか?
このブログでは、中学入試・高校入試で出題された本のなかから選んでいます。なぜなら……。

中学・高校受験出題本はとにかくおもしろい!
国語の専門家である国語の先生たちが選んだ本はどれも失敗なし!なのです。
- 『戦争をやめた人たち -1914年のクリスマス休戦-』
- 『昔はおれと同い年だった田中さんとの友情』
- 『トンネルの森1945』
- 『窓ぎわのトットちゃん』『続 窓ぎわのトットちゃん』
- 『ぼんぼん』
- 『花や咲く咲く』
- 『光のうつしえ 廣島 ヒロシマ 広島』
- 『ある晴れた夏の朝』
- 『いとはんのポン菓子』
- 『世界の果てのこどもたち』
- 『鐘を鳴らす子供たち』
- 『お菓子の船』
- 『モノクロの夏に帰る』
- 『百年の子』
- 『ナイチンゲール: 看護の発展に大きく貢献したランプの貴婦人』『ナイチンゲール』
- 『アンネ・フランクの記憶』『アンネ・フランク: 平和な世界への思いを日記にこめた少女』『アンネ・フランク』『アンネの日記』
- 『戦争は女の顔をしていない』
- 戦争について考える 小学高学年・中学生におすすめ本リスト
『戦争をやめた人たち -1914年のクリスマス休戦-』

戦争中にも「愛」はあった
戦争には「憎しみ」だけがあるわけじゃない……。
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【著者・絵】鈴木 まもる
【出版社】あすなろ書房
●あらすじ
絵本
戦争中にあった、本当のはなし。
どうしたら戦争が止められるのか?
あなたはどう思いますか?
2024年度、郁文館中学校の中学入試で出題された

おすすめポイント
戦争をしている人たちは、敵も味方も、みんなおんなじ人間なんだと当たり前のことが胸に響きます。
『昔はおれと同い年だった田中さんとの友情』

戦争を生き抜いた子ども
何十年たっても忘れられない心の傷とは?
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【著者】椰月美智子
【出版社】双葉社
●あらすじ
小学6年生の少年3人と、85歳の田中さんとの交流を描いたさわやかな友情物語といいたいのですが……。
仲をふかめていくうちに知る田中さんの秘密が明らかになっていきます。
戦争を体験した田中さんが、11歳の子どもたちに伝えたいこととは?
2024年度、京華中学校の中学入試で出題された

おすすめポイント
「穏やかな田中さんからは想像できない……。
田中さんが受けた「戦争体験」を知っておくべき。
戦争について考えるキッカケになる本です。
☟2024年にNHKでドラマ化された
特集ドラマ【#昔はおれと同い年だった田中さんとの友情】
\明日、再放送/
小学校6年生のスケボー好きの少年・拓人(#中須翔真)が、神社の管理人をしているおじいさん「田中さん」(#岸部一徳)と出会い、友情を深めていく中で、戦争について学んでいく物語。▼再放送(総合)は8/31(土)午後4:40~ pic.twitter.com/RIkWPcSFwE
— NHKドラマ (@nhk_dramas) August 30, 2024
☟文庫本
☟児童用(単行本)
『トンネルの森1945』

戦争にふりまわされる子どもたち
『魔女の宅急便』を書いた角野栄子さんの自叙伝的小説
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【著者】角野栄子
【出版社】KADOKAWA
●あらすじ
9歳の少女、イコちゃん(角野栄子さん)は、戦争が悪化したため、仕事のあるお父さんを東京に残し、なじめないお父さんの再婚相手光子さんと、生まれたての弟と3人で田舎に疎開することに。
父を想い心配しながら、近くに恐ろしい森が広がるボロボロの家に住み、毎日の食料もままならず、遠い学校まで歩いて通う毎日を過ごすのです。
戦争は彼女になにを与えてくれるのか?
そして、彼女はなにを失うのか?
敗戦の1945年、角野さんはまだ10歳だったそうです。
2016年、筑波大学附属駒場中学校・聖ヨゼフ学園中学校の中学入試で出題された

おすすめポイント
悲惨な子ども時代をすごした角野さんが、今の子どもたち、未来の子どもたちには戦争の悲しみや辛さを味わってほしくないと願い、楽しい物語を描いてくれているんだと思います。
『窓ぎわのトットちゃん』『続 窓ぎわのトットちゃん』

『窓ぎわのトットちゃん』
戦前の子どもたち
『続 窓ぎわのトットちゃん』
戦時中の子どもたち、戦後のテレビの世界
タレントの黒柳徹子さん(トットちゃん)の自叙伝的小説
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【著者】黒柳徹子
【出版社】講談社
●あらすじ
『窓ぎわのトットちゃん』
42年前の国民的ベストセラー
戦争に入る前~戦争がはじまったころ。
あわただしい生活のなかでも、トモエ学園というすばらしい学校で過ごしたトットちゃんの学校生活とは?
『続 窓ぎわのトットちゃん』
戦争が長く続き、いつ爆弾が落ちてくるかの毎日。
お父さんは出兵し、トットちゃんはお母さんと弟と東京大空襲の数日後に、青森へ疎開をするのです。
都会で暮らしていたトットちゃんの、疎開先での生活とは?
『続 窓ぎわのトットちゃん』
2024年度、久留米大付属中学校の入試で出題された

おすすめポイント
一番最初に紹介した、角野栄子さんの自叙伝『トンネルの森1945』と合わせて読むのが、おもしろいです。
☟『窓ぎわのトットちゃん』文庫
☟『窓ぎわのトットちゃん』児童用文庫(青い鳥文庫)
☟黒柳徹子さんのインスタグラムより 祝『窓ぎわのトットちゃん』ギネス記録達成!!
『ぼんぼん』

子どもの見た体験した「戦争」とは
大阪の裕福な家に生まれた”ぼんぼん”、洋(ひろし)の小学3~6年生までの生活
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【著者】今江祥智
【出版社】岩波書店
*新装版が理論社から販売されています
●あらすじ
物語の舞台は、昭和16年に日本が第二次世界大戦を始めてから、昭和20年に敗戦するまでの4年間の大阪。
『ぼんぼん』は、小学3年生の少年が体験し肌で感じ取った戦争が、子ども目線で書かれています。
今までの日常とは違った、戦争という「死」と隣り合わせになり、人の気持ちや価値観を大きく変えてしまう生活にとまどいながらも、必死に生きていく子どもの洋。
子どもだから、素直に思うことや感じることが、よけいに戦争の恐ろしさを際立たせてくれます。
2022年度、洗⾜学園中学校の入試で出題された

おすすめポイント
ちょっと長めのお話ですが、主人公の洋くんの気持ちに寄り添いながら読めるので、ぜひ挑戦してみてほしい本です。
物語自体は、戦時下にあっても喜びやユーモアを忘れずに生きる少年の姿や、ほのかな恋心、頼りになる佐脇さんの存在などが書かれていて、恐ろ恐ろしいものではありません。
むしろ、戦争中のなかで、どうにかこうにか生活をして、生き抜き、成長をしていく洋くんが生き生きと書かれている青春物語といってもいいほどで、読みやすいと思います。
大阪弁で話す洋くんが、いい味をだしています。
☟児童用(岩波少年文庫)
『花や咲く咲く』

戦時中の少女たちの友情と青春
オシャレ好きな女子4人組の戦時中の楽しみは?
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【著者】あさのあつこ
【出版社】実業之日本社
●あらすじ
第二次大戦中の昭和18年、高等女学校3年の幼馴染4人組、三芙美、則子、和美、詠子の青春物語。
4人でもいればなんでも面白と笑いあえるし、美しいモノを愛でる気持ちをもっている彼女たちだけど、現実では、笑うことさえも制限され、美しいモノ、オシャレも我慢してモンペをはいている。
やりたい事ができない、何もかもお国のために我慢しなければいけなかった時代。
そんな時代に青春時代をすごさなければならなかった彼女たちを生み出してしまった戦争。
罪のない人たちの自由を、人としての尊厳を奪う戦争。
人が笑って、ご飯を食べて、安心して眠れる、自由に生きられる。
今当たり前にできることができなかった彼女たちの青春の日々とは?
★その他情報
残念ながら、単行本・文庫本とも中古本でしか手に入らない
2019年度、吉祥女子中学校の入試で出題された

おすすめポイント
悲惨な戦争中でも、友達と一緒に、希望をもって生きるパワーのすばらしさが感じられる物語です。
『光のうつしえ 廣島 ヒロシマ 広島』

広島の原爆
広島の原爆投下から26年後、中学1年生の希未ちゃんが知ったひとつひとつの真実は……。
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【著者】朽木祥
【出版社】講談社
朽木祥(クツキショウ)さんは、広島生まれ、被曝二世の作家さん。
この作品のほかにも、たくさんの「原爆」に関する本を書いています。
●あらすじ
1945年8月6日午前8時15分、広島に原爆は投下された。
あのときの広島のすさまじい状況とは?
そして、あの時に広島に暮らしていた人たちが経験したこと、感じたこととは?
さらには、戦争が終わっても原爆の後遺症に苦しみ続ける人たちがいる。
被爆した人たちや家族、ひとりひとりに物語があり、人生があり、苦しみがあった。
2024年度、香蘭女学校中等科の入試で出題された
2018年度、聖ヨゼフ学園中学校の入試で出題された

おすすめポイント
原爆で大切な人を亡くした先生が語る「加害者になるな。犠牲者になるな。そしてなによりも傍観者になるな。」という言葉の重み。
時間がたつほどに風化してしまいがちな「原爆投下」の恐ろしさをどう伝えていくのか?
人はなぜ、戦争を繰り返してしまうのか?
唯一の被爆国の日本が世界に発することは何かないのか?
自分なりにいろんなことを考えるキッカケになります。
『ある晴れた夏の朝』

アメリカの高校生が考える原爆投下の是非とは?
アメリカの高校生が原爆投下についてディベート(討論)すると、どうなる?
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【著者】小手鞠るい
【出版社】偕成社
●あらすじ
時代は1980年代、アメリカの8人の高校生が、広島・長崎に落とされた原子爆弾の是非をディベート(討論)をする物語。
参加者は、日系アメリカ人のメイ(主人公)をはじめ、アイルランド系、中国系、ユダヤ系、アフリカ系と、人種や彼らのバックグラウンドが違う面々。
だからこそいろんな意見が飛び交います。
原爆の話をきっかけに、真珠湾攻撃、南京大虐殺など戦時中に起こったことについても取り上げられ、さらに、人種の問題にも発展していきます。
2020年、麗澤中学校の入試で出題された

おすすめポイント
原爆をつくって日本に落としたアメリカでは、原爆についてどんなふうに考えられているのか考えたことありますか?
原爆投下に賛成している人だって、戦争はしたくない、平和を願う気持ちは、日本人もアメリカ人も、世界中の人が望んでいるのだと思える本でした。
それにしても、ひとつの問題から、こんなにもたくさんの問題があふれ出てくるのかとビックリでした。
☟文庫本で読む
☟児童書で読む
『いとはんのポン菓子』

戦争中、戦後の子どもたちのお腹を満たしたものは?
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【著者】歌川たいじ
【出版社】光文社
文庫化『バケモンの涙』を改題
●あらすじ
国民学校の教師となった橘トシ子、19歳(モデルが吉村利子さん)
舞台は太平洋戦争末期の大阪。
戦争が悪化して、食べることもままならず栄養不足になる子どもたちを、なんとしても救いたいと願った教師のトシ子は、ポン菓子の存在を知り、ポン菓子製造機を作ろうと、縁もない北九州にたったひとりで乗り込むのです!
トシ子、すごい行動力です。
子どもを救いたい一心で、苦難を乗り越え、自分の信念を貫き、奮闘するトシ子の感動物語です。
2024年、目黒日本大学中学校の中学入試で出題された

おすすめポイント
ポン菓子って、「ポン」、いや「ボン!!」と爆発音がしてできあがる、ポップコーンのお米版のようなお菓子です。
そのポン菓子の製造機は、戦時中・戦後の子どもたちの命を救うためにつくられたという実話にビックリ。
ポン菓子の製造機をつくったトシ子のパワーを生み出したのは、ごくごく普通の生活をしていた一般の人たちが苦しみ死んでいった、悲惨な「戦争」だったというのが悲しいのですが……。
『世界の果てのこどもたち』

戦争(戦中も戦後も)にふりまわされる子どもたち
戦争中➡満州で生きる子ども
戦後➡中国戦争孤児
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【著者】中脇初枝
【出版社】小峰書店
●あらすじ
高知県から親と満洲にやってきた珠子、朝鮮人の美子(ミジャ)、横浜から来た恵まれた家庭で育った茉莉
昭和18年の満州で、国籍など関係なく情で結ばれる幼い三人の少女たち。
戦争によって、なんの罪もない子どもたちの人生が振り回され、そして3人の人生は、戦後も壮絶なものに……。
戦争によって、ひとりひとりの大切ないちどきりの人生が、大きく変わっていくのです。
2017年度、駒場東邦中学校の中学入試で出題された

おすすめポイント
戦争、戦後の混乱した世の中のなかで傷ついた人たちの人生、戦争への口に出せないほどの辛い想い、戦中の恨みから生まれる戦後の差別など、戦争中だけではない、戦後にまで残るたくさんのことを伝えてくれます。
いったい戦争って、誰のためのものなんだろうか?
『鐘を鳴らす子供たち』

戦後の日本で生きる子どもたち
大人も子どももたいへん……。
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【著者】古内一絵
【出版社】単行本➡小峰書店
【出版社】文庫本➡小学館
●あらすじ
学校で習った戦後の日本は、どのようなものでしたか?
貧しいなかでも、たくさんの人たちが頑張って、先進国の仲間入りをした”すごい日本”を学んだはずです。
でも、現実は、そうかんたんなものではなかったのです。
昭和22年の日本。
長い戦争は終わったが、国は貧しく、ほとんどの子どもがいつもお腹を空かせていました。
そんななか小学6年生良介は、NHKのラジオ小説に参加することに!
ラジオという大人の世界に足を踏み入れた少年がみた、戦後の日本の姿とは?
物語のなかでは、いまの裕福で平和な日本からは想像できない、戦後の東京(日本)の姿が目の間に広がっています。
2021年度、山脇中学校の入試で出題された

おすすめポイント
今の日本に至るまでは、決して平たんではなかった!
闇市や配給、GHQ(進駐軍)と日本人との関りといった子どもの知らない大人の世界。
そして戦争で親を亡くしたたため、犯罪のような行動をしながら食べるものを手に入れ、野宿をして生きている戦災孤児という子どもの世界。
この小説に書かれている戦後のひどい状況は、実際におこったことの一部分。
自分の想像する人の苦しみや悲しみなんてほんの一握りなんだと思うと、胸がつまります。
☟文庫本
☟単行本
『お菓子の船』

戦争中に活躍した「お菓子の船」の正体とは?
知らなかった祖父の生きざま
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【著者】上野歩
【出版社】講談社
●あらすじ
主人公は和菓子職人になりたての樋口和子(わこ)。
和菓子職人として仕事を始める女性のお仕事物語ですが、物語のキーになる「おじいちゃんのつくってくれたどら焼き」が、戦争と大きく関わってくるのです。
おいしいお菓子と戦争って、どう関係するの?
と気になったらぜひ読んでみてください。
おじいちゃんのつくってくれた「どら焼き」を再現するために、おじいちゃんのことを調べたら。
知らなかったおじいちゃんの姿が明らかになっていきます。
おじいちゃんは太平洋戦争に出征していたころ、「お菓子の船」に乗っていたというのです!
「お菓子の船」ってどんな船なのか?
2024年度、鷗友学園女子中学校の入試で出題された

おすすめポイント
戦争にふりまわされた、おじいちゃんの波乱万丈の生き方に号泣でした。
おいしくて泣ける、そして勇気がもらえる……。
そんな読書体験をしたい人に、おすすめの本です。
『モノクロの夏に帰る』

現代の若者からみた戦争とは?
忘れてはいけない事実がある……。
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【著者】額賀澪
【出版社】光文社
●あらすじ
戦中・戦後の写真をカラー化した1冊の写真集『時をかける色彩』を軸にして、4つの連作短編集。
9セクシャルマイノリティの書店員
保健室登校の女子中学生
家族にコンプレックスを持つテレビマン
アメリカから来た高校生と、福島から来た高校生
彼らが見た、知った戦争とは?
2025年7月9日文庫化
2023年度、神奈川学園の中学入試で出題された

おすすめポイント
戦争を体験したひとたちから直接戦争の話を聞くことは減ってしまい、戦争が歴史の1ページとなり、どんどん風化している「今」。
戦争を知らない現代の若い人たちが、ひとりひとりの自分の目で戦争を見る、戦争を知り、心を動かされていく物語です。
物語の主人公たちが、「今」の自分自身で、戦争にどう向き合うのか、それを通してどう心がうごいていくのかが読みどころです。
☟作者の額賀澪さんのインスタグラムより
額賀さんのこの本への想いが書かれています。
『百年の子』

戦争中、戦後を生きた人たちの秘密
昭和をふりかえると……。
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【著者】古内一絵
【出版社】小学館
●あらすじ
『小学1年生』『中学一年生』といった学年ごとにつくられた学年別学習雑誌を知っていますか?
あの雑誌の100年にわたる壮大な物語です。
祖母、母、孫の私
昭和、令和とそれぞれの時代を生きる子ども、女性(母)とは?
失敗も後悔もしながらも前へ進む!
時代に社会に振り回される「子どもの人権」、そして女性(母)たちに目を向けた未来へつながる物語。
2025年度、開成中学校の中学入試で出題されました

おすすめポイント
戦争が変えていく人間(大人も子どもも)に悲しくもあり、恐ろしくもあり、切なく、むなしい……。
目を背けてはいけない事実に、いろいろな感情がおしよせる物語です。
『ナイチンゲール: 看護の発展に大きく貢献したランプの貴婦人』『ナイチンゲール』

戦争中、戦いは戦場だけではなかった
戦火のなかで兵士の「癒し」になった人がいた……。
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【著者・イラスト】織にしん
【監修】和住淑子
【企画・原案】わたのあきこ
【出版社】学研
●あらすじ
ナイチンゲールの伝記
オールカラーのコミック
年表や写真、図がまんさいでよみやすい
多くの人が心や体に傷を負ってしまう戦争。
戦争中たくさんの傷つき苦しむ兵士は、看護師さんに癒されたのです。
そんな癒しの看護師として有名な女性といえばナイチンゲール。
実は、彼女、この戦争中の看護経験を生かして、現代にまでつながる看護の礎を気づいた人なんです。
「ランプの天使」の一面だけではない、ナイチンゲールの姿をも知れます。
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【著者】村岡花子
【絵】丹地陽子
【出版社】講談社
●あらすじ
ナイチンゲールの伝記
イラストもあり、小学高学年から読める文庫本
2024年度、鎌倉女学院中学校の中学入試で「ナイチンゲール」について出題された

おすすめポイント
戦争とは”武器をもち戦う”だけではなく、その裏側でも多くの人たちが戦っていたことに気づきます。
☟コミック
☟文庫本
『アンネ・フランクの記憶』『アンネ・フランク: 平和な世界への思いを日記にこめた少女』『アンネ・フランク』『アンネの日記』

戦争中、ドイツで生きた少女
生きることを諦めなかった少女の生き方とは……。
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【著者】小川洋子
【解説】深町眞理子
【出版社】KADOKAWA
●あらすじ
作家の小川洋子さんが、愛読書『アンネの日記』をもちドイツ、オランダへ飛ぶ!
戦争中、じっと隠れ家で暮らしていた、アンネ・フランクの足跡をめぐる旅の記録です。
そして小川さんがあらためて感じた”アンネ”とは?
2024年度、郁文館中学校の中学入試で出題された

おすすめポイント
小川洋子さんの本を読む前にアンネについてきちんと知っておくと、アンネの姿がさらにリアルに!
アンネの気持ちをより理解できるようになります。
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【著者】石岡史子
【イラスト】なつこ
【出版社】学研
●あらすじ
アンネ・フランクの伝記
オールカラーのコミック
年表や写真、図がまんさいでよみやすい
第二次世界大戦中、隠れ家で生活をしていたアンネ。
大好きな本をたくさん読んで、おしゃべりをして、大きな声で笑って、おいしいモノをたべることすらできなかった。
なぜアンネはそんな隠れ家で生活をしなくてはならなかったのか?
アンネが自分の気持ちを打ち明けられたのは日記だった……。
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【著者】岡田好惠
【絵】佐竹美保
【出版社】講談社
●あらすじ
アンネ・フランクの伝記
イラストもあり、小学高学年から読める文庫本
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【著者】アンネ・フランク
【翻訳】深町眞理子
【出版社】文藝春秋社
●あらすじ
アンネ・フランクが実際に書いた日記
☟小川洋子さんのアンネの旅
☟コミック伝記
☟文庫本伝記
☟アンネの日記
『戦争は女の顔をしていない』

戦争中、女性も戦っていた
英雄とはならなかった人たちの戦争とは……。
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【著者】スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチ
【翻訳】三浦 みどり
【出版社】岩波書店
作者はウクライナとベラルーシにルーツを持つ女性、2015年ノーベル文学賞受賞している。
●あらすじ
私たちを戦争を生き抜いた!
戦中はもちろん、戦後にも辛いことはたくさんあった……。
多くの女性たちが経験したリアルを、女性が書き出した体験集。
ロシア(ソ連)人にとっての戦争とは?
●その他情報
コミック『戦争は女の顔をしていない』あり
【著者】小梅けいと
【原作】スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチ
【監修】速水螺旋人
【出版社】KADOKAWA
2024年度、市川中学校の中学入試で出題された

おすすめポイント
女性ならではの目線からみた戦争とは?そして、戦後とは?
そして女性ならではの辛い経験とは?
語ることさえ許されない体験とは?
ロシア(ソ連)の女性たちのリアルな声が聞けます。
☟コミック
戦争について考える 小学高学年・中学生におすすめ本リスト
中学・高校入試で出題された物語のなかから、戦争について考えるキッカケになる小説を選んでいます。
紹介した本をリストにしたので、読みたい本をもう一度確認してみてください。

読書感想文用、自由研究の題材にもなります。
気になる本があったら読んでみてくださいね
絵本 ほんとうにあった戦争のはなし
近所のおじいさんから聞く戦争とは
☟文庫本
☟児童用(単行本)
「魔女の宅急便」作者、角野栄子さんの戦争体験
タレント、黒柳徹子さんの戦争体験
☟『窓ぎわのトットちゃん』文庫
☟『窓ぎわのトットちゃん』児童用文庫(青い鳥文庫)
大阪の少年が経験した戦争
☟児童用(岩波少年文庫)
戦争中、女子4人の青春
広島の原爆について知る
原爆投下についてのディベート(討論)物語
☟文庫本で読む
☟児童書で読む
戦争によって生まれたお菓子
戦争にふりまわされる子どもたち
子どもが見た戦後の日本
☟文庫本
☟単行本
孫が見た!戦争を生きたおじいちゃんの生きざまとは
若者が知る戦争とは
戦争をふくめ、昭和から100年をふりかえる
ナイチンゲールのみた戦争とは?
☟コミック
☟コミックではない文庫本
アンネ・フランクにとって戦争とは?
☟小川洋子さんのアンネ・フランクを知る旅
☟伝記(コミック)
☟伝記(文庫)
☟アンネが書いた日記
女性の戦争とは?
☟コミック
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