世界中の国の人たちとコミュニケーションをとって生きていくのが当たり前になってきたから今こそ読んでおきたい。
世界・外国を知るために、世界・外国が舞台になった小説やエッセイ、帰国子女が主人公の小説をおすすめします。
気になった国や、気になった主人公がいたら、ぜひその本を読んでみてください。

選んだ本のなかには、中学入試で出題された本もあります
『アドリブ』児童書
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【著者】佐藤まどか
【出版社】あすなろ書房
●国
イタリア
●主人公
少年ユージ
舞台はイタリアの小さな町で母親と二人で暮らす少年、ユージ(母もユージも日本人)は、10歳の夏にフルートの魅力にはまり、音楽院に入学するのですが……。
5年後、音楽をこのまま続けるのか人生の岐路に立ちます。
ユージは、プロになれるのはひと握りという音楽界のきびしさをひしひしと感じ、お金の心配や将来への不安、音楽との向き合い方、なにもかもに悩んでいるのです。
15歳のユージはどうするべきなのだろうか?
どこの国にいても、人生で大切なことを決める「時」は必ずやってきます。
そして、どこの国にいても必死でがんばっていれば、それを見ていて応援してくれている人たちがいます。
どんなにユージが悩んでも、物語のあちこちから感じられる、イタリアの明るい雰囲気、イタリア人の明るい笑顔に救われる物語です。
『あおいの世界』児童書
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【著者】花里真希
【出版社】講談社
●国
カナダ
●主人公
小学5年生のあおい
親の仕事の都合で、カナダに引っ越したあおいちゃんは、カナダの学校生活にビックリ!
カナダの普通は、日本の普通とは全く違う不思議な行事だらけで、あおいは戸惑うことばかりです。
でも、そもそも普通って何なんだろう?
さあ、自分があおいちゃんだったら、どうしますか?
カナダの学校生活楽しめそうかな?
日本での生活と、カナダでの生活、どちらがいいな~と思うかな?
カナダライフを疑似体験しながら、読んでみてください。
『ある晴れた夏の朝』児童書・小説
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【著者】小手鞠るい
【出版社】偕成社
文庫本は【出版社】文藝春秋社
●国
アメリカ
●主人公
高校生 日系アメリカ人のメイちゃん
アメリカの8人の高校生が、広島・長崎に落とされた原子爆弾の賛成、反対をディベートする物語。
ディベートに参加するのは、日系アメリカ人のメイちゃんをはじめ、アイルランド系、中国系、ユダヤ系、アフリカ系と、そのルーツはバラバラなため、原爆投下から人種差別、真珠湾の戦争、満州国でも日本の行いなど、さまざまな問題が提起され、ディベートはどんどん盛り上がっていきます。
アメリカの高校生たちがだした答えは?
答えよりもなによりもとにかく、アメリカの高校生のディベート力に圧倒されビックリです!
日本のように、自分のことばかりペラペラ話さないのが美徳です、謙虚さを大切に、なんて言っている場合じゃないのかも……。
いろんな国や人種の人を理解する一歩になり、たくさんの国の人たちとコミュニケーションをとるのには自分の意見を言葉に出して伝える必要性をヒシヒシと感じます。
2024年7月に、とうとう文庫本が発売されました!
小中学生はもちろん、より多くのひとたちに読んでほしい一冊です。
☟文庫本でも読めます
『サステナブルビーチ』児童書
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【著者】小手鞠るい
【出版社】さえら書房
●国
ハワイ
●主人公
日本人の父とアメリカ人の母を両親にもつ、小学6年生の男の子七海(ななみ)くん
海を愛するハワイに住む人たちの物語。
七海くんは夏休み、お母さんとハワイへ出かけ、日本で感じていた違和感(顔が外国人風)からの解放感を味わいます。
そして、同じ年の女の子が、環境問題に自分のできることから取り組んでいる姿に衝撃を受け、海の環境問題について教えてもらったことをきっかけに、世界中をつなげている海だからこそ、どこの国でも、海の環境問題についてアクションを起こしていかなくちゃいけなし、世界中が協力して取り組まなくてはならないと気づくのですが……。
七海くんは、この問題に対して自分なりに行動をおこそうと考えます。
さて、何をするのでしょうか?
温暖な気候で過ごしやすいハワイ、いろんな人種や文化が融合しているハワイらしい、”暖かくて””おおらか”な雰囲気も感じられる物語です。
『優等生サバイバル』児童書
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【著者】ファン・ヨンミ
【出版社】評論社
●国
韓国
●主人公
高校1年生の男子、ジュノ
『優等生サバイバル』は、韓国の高校生の青春をリアルに描いた物語です。
主人公のジュノをはじめ、とにかく、熱心に勉強する、いや勉強しまくる高校生たちに圧倒されます!
勉強、次のテストのこと、大学受験のこと(高校に入ったばかりなのに)、将来のことをばかりを考える毎日で、「今」を生きる自分自身を見失っているジュノは、変われるのか?
勉強に追われるなかでも、ジュノや仲間たちは、友情や恋愛模様といった高校生らしい青春も楽しみます。
韓国の高校生たちのリアルな放課後や休日の過ごし方、気になりませんか?
韓国が好きな人におすすめです。
『となりのアブダラくん』児童書
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【著者】黒川裕子
【出版社】講談社
●国
パキスタン
●主人公
小学6年生の男子、晴夜
ある日、あなたのクラスにパキスタンからの日本語を話せないイスラム教の転校生がやってくる。
しかもあなたは、転校生のお世話係になってしまったら。
ワクワクする人もいるだろうし、不安でいっぱいの人もいるだろうし、やだなと思う人もいるかもしれません。
宗教が違うし、文化も、見た目もちがうし、うまく言葉も通じない。
違うだらけのクラスメイトたちと、転校生のアブダビくん。
晴夜くんは、アブダビくんを助けてあげられるのでしょうか?
そして、実は、晴夜くんは友達にも話していない秘密があるのです。
その秘密を友達に告白できるのか?!
『リマ・トゥジュ・リマ・トゥジュ・トゥジュ』児童書
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【著者】こまつあやこ
【出版社】講談社
●国
マレーシア
●主人公
帰国子女の沙弥、中学2年生
この『リマ・トゥジュ・リマ・トゥジュ・トゥジュ 』は、2019年度に多数の中学校入試で出題され話題になった本です。
主人公は、マレーシアからの帰国子女の沙弥ちゃん
沙弥ちゃんは、マレーシアに住んでいたのは2年ほどで日本人感覚を知っているのですが、どうも日本の中学校生活に違和感を感じてしまいます。
早く、日本の学校生活に馴染もうとする沙弥ちゃんですが……。
なぜか、図書委員の先輩に誘われて短歌を詠み始めることに。
え!短歌?
と思っていたら、そこから恋心が関わってきたり、宗教がかかわっていきたりと物語は大きく展開していきます。
友達、家族、異文化、短歌、恋、あらゆる悩みや話題が盛りだくさんに詰まった物語ですが、クスっと笑えるシーンもあり読みやすいです。
ちなみにタイトルの『リマ・トゥジュ・リマ・トゥジュ・トゥジュ 』は、マレーシア語で5・7・5・7・7の意味です。
『私の職場はサバンナです!』エッセイ
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【著者】太田ゆか
【出版社】河出書房新社
●国
南アフリカ
●主人公
サファリガイドの太田ゆかさん
作者の太田さんのお仕事は”サファリガイド”です。
サファリパークのガイドさん?って思った人が多いかなと思いますが、いえいえちがいます。
なんと太田さんは、南アフリカのサバンナでガイドをしているんです!
野生の動物たちが、うじゃうじゃいるなかで怖くないのかな?
動物から食べられちゃう危険はないのかな?
そもそも、南アフリカってどこにあって、どんな国なんだろう?
なんで太田さんは南アフリカで働いているんだろうか?
疑問はたくさんわいてきますよね。
太田さんのサファリガイドを通して、世界に出て働くこと、生きものたちのこと、環境のこと、いろんなことに興味がわいてくる本です。
『6ヵ国転校生 ナージャの発見』エッセイ
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【著者】キリーロバ・ナージャ
【出版社】集英社
●国
6つの国 ロシア、フランス、イギリス、アメリカ、カナダ、日本
●本の形
エッセイ
●主人公
著者のナージャ
著者のナージャは、なんと6つの国で教育を受けた女の子です。
6つの国での教育の違いを、実際に体験したナージャが教えてくれます。
どんな違いがあるのかな?と、考えるとワクワクしてきますよね。
教室の机の配置から、体育での並び方の違い、ランチの違い、文房具の違い。
いろんなことが違っているのに、ビックリ!します。
ビックリが楽しいし、たくさんの国のことをもっともっと知りたくなる一冊です。
『サードキッチン』小説
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【著者】白尾悠
【出版社】河出書房新社
●国
アメリカほか(1998年)
●主人公
19歳の尚美
日本の外に出て、はじめて、外国からみた日本を知る!
『サードキッチン』の表紙には、さまざまな人種の人たちが描かれています。
海外に留学するとその国の人だけではなく、たくさんの国の人たちとも一緒に学ぶことになります。
舞台は1998年アメリカ。
ネットもそう普及していなかった時代に、アメリカに留学した尚美は、大きな言葉の壁・文化の壁にぶちあたってしまいます。
そんな尚美を救ったのは、おいしい料理つくって、食べるサードキッチン!(マイノリティ学生のためのセーフ・スペース(安全地帯)をつくっている学生食堂)
尚美は、留学生同志の交流やサードキッチンを通して気づいたこととはなんでしょうか?
世界の国々のおいしい料理だけではありません。
世界のなかで、日本人として生きるのに必要なことだったのです。
海外に留学してみたいと思っている人に、ぜひ読んでほしい一冊です。
『真ん中の子どもたち』小説
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【著者】温又柔
【出版社】集英社
★国
中国・台湾
★主人公
台湾人の母と日本人の父の間に生まれ、幼いころから日本で育った琴子(ミーミー)19歳
留学先の上海で、おなじような悩みをもつ3人が出会う。
3人とも日本でそだっているが、台湾と日本の両親をもつ琴子(ミーミー)、嘉玲(リンリン)、そして両親がふたりとも中国人の舜哉。
彼らは、どの国でも、自分の場所が見つけられない。
自分が同じような立場だったら、自分は何者なのか、どこで生きていくだろうか?
3人がどんな生き方を選ぶのか、気になります。
『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』エッセイ
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【著者】ブレイディみかこ
【出版社】新潮社
●国
イギリス
●本の形
エッセイ
●主人公
ブレイディ一家
父 英国人(アイルランドの移民二世)ダンプ運転手
母 みかこさん 日本人 40歳すぎて息子を生む
息子 東洋人顔 真面目な性格 ギターを弾く
『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』は、母親のブレイディみかこさんが見た、イギリスに住むリアルな中学生(息子)の姿が書かれたエッセイです。
続編があるので2冊あります。
1冊目は、息子さん13歳、中学に入学するところから始まり、2冊目では、息子さんは義務教育最高年の9年生になります。
日本からすれば、イギリスは多様な人種が暮らすのが当たり前になっている印象がありますが、それでも、日本人である母みかこさんも、日本人の母をもち東洋人顔の息子さんも、イギリスでの生活は自分がマイノリティであると常に感じています。
息子さんは、それに加えて思春期ならではの友達との関係や、勉強のこと、親子関係についても悩みんでいます。
さらに2冊目では成長した息子さんは、さらに自分のことだけでなく、政治のこと環境のことにも目を向け悩むのです。
住んでいる場所はイギリスと日本とちがっていても、息子さんは同じクラスメイトの友だちよう。
ネットやSNSの華やかで楽しいイギリスだけではない、リアルなイギリスの学校生活をのぞける貴重な本です。
『赤と青のガウン』エッセイ
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【著者】彬子女王
【出版社】PHP研究所
●国
イギリス
●本の形
エッセイ
●主人公
故寬仁親王殿下の第一女子、彬子女王
この『赤と青のガウン』の作者、彬子女王ってだれ?
ペンネームですか?と思ってしまう人もいるでしょう。
いえいえ、れっきとした皇室の一員、故寬仁親王殿下の第一女子という高貴なお方でございます。
皇族の彬子女王が、私たちと同じように、勉強に悩み、生き方に悩み、家族を大事に思いながら海外留学をしたときの悪戦苦闘の毎日をエッセイとして書き出した本です。
彬子女王にとって、博士号を得るための留学生活の日々(2001年から1年間・2004年から5年間)はどんな毎日だったのでしょうか?
イギリスの大学生活はどんな感じなのか?
海外留学を目指している人たちの、お手本、励みになる本です。
『こんぱるいろ、彼方』小説
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【著者】椰月美智子
【出版社】小学館
●国
ベトナム
●主人公
主婦の真依子と娘の奈月
お母さんから「私は日本人じゃない」と突然言われたら!
どうします?
今まで教えてくれなかったことに怒るかもしれないし、自分がなんだかよくわからなくなってしまうかもしれないし、それを友達に話すべきなのか、話したらなにかが変わるのかと不安になるかも……。
またまた、なんだか国際人になったようでうれしく思う人もいるかもしれません。
物語では、大学生の奈月ちゃんが海外旅行にいくタイミングで、母親がベトナム人で、ボートピープルだと知るのです。
ボートピープル?ってなんだろう?
どうして、お母さんは国籍を隠していたんだろうか?
気になることがいっぱいのこの物語には、辛い話しもあるのですが、たくさんの「愛」がつまっています。
世界に目を広げる一冊になるはずです。
『こうばしい日々』小説
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【著者】江國香織
【出版社】新潮社
●初版年
アメリカ
●本の形
2つの中編小説集
●主人公
「こうばしい日々」は小学5年生の男の子たち
この本が書かれたのは1990年なので、もう30年以上も前になります!
だけどアメリカで小学校に通う日本人の男の子が、色あせることなくリアルに描かれていることにビックリします。
黄色のスクールバスに乗って通学し、大学が近所の人たちに開放されていて、たくさんの人種のひとたちが生活し、さまざまな文化が存在するアメリカで暮らすとは?
そして、同じ日本人の両親から生まれた姉と弟なのに、生まれた時から住んでいる弟ダイくんと、高校まで日本で育ったおねえちゃんの考え方の違いは?
ピュアな心でアメリカと日本の違いに疑問をもつダイくんといっしょに「なんでなんだろう?」と考えながら読むと何倍も楽しめます。
そしてちょっと大人になってからまた読むと、違った感想をもつはずです。
『GO』小説
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【著者】金城一紀
【出版社】講談社
●国
韓国
●主人公
在日朝鮮人であり在日韓国人の杉原くん(高校生)
主人公の杉原君は、日本育ちの韓国人で、在日韓国人。
在日朝鮮人だったが、在日韓国人になったのだ。
なぜって、父親がハワイ旅行をするため!
えー、どういうこと。
いろんな意味で、なかなかワイルドな物語なんです。
在日韓国人が、日本社会で生きるたいへんさはもちろん書かれています。
でも、なによりもこの本の魅力は、恋愛あり、喧嘩あり、悩みあり、友情あり、杉原君の青春そのものが書かれていることです。
難しい問題がテーマかと思いきや、杉原くんのカッコよさに魅了され、グイグイ読めてしまいます。
この本は2000年に直木賞を受賞しています。
もう20年も前の物語なのですが、この本を読んで、在日韓国人への考え方は変わっているかを確かめてみてください。
小学高学年・中学生には、ちょっと刺激すぎるかもしれません。
世界・外国を知る小説 小学高学年・中学生におすすめリスト
世界・外国を知るために、世界・外国が舞台になった小説やエッセイ、帰国子女が主人公の小説をおすすめします。
気になった国や、気になった主人公がいたら、ぜひその本を読んでみてください。

気になる本があったら、どんどん読んでみてね。
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