涼しくなりたいとき、青春を味わいたいとき、海のパワーを感じたいときにおすすめしたし!
水泳・カヌー・ボート、サーフィン、飛び込みといった水のスポーツ、水の源である「海」のパワーを感じたい!
「水」「海」がテーマになっている小説、小学高学年から中学生におすすめの本12冊を紹介します。
せっかく本を読むなら、入試に出た本を読んでみませんか?
このブログでは、中学入試・高校入試で出題された本のなかから選んでいます。なぜなら……。

入試で出題されたというと、堅苦しいと思うかもしれませんが……。
中学・高校受験出題本はとにかくおもしろい!
国語の専門家である国語の先生たちが選んだ本はどれも失敗なし!なのです。
小学生高学年向き(児童書)
『Surf Boys(サーフボーイズ )伝説になった12歳の夏』

サーフィン
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【著者】南田幹太
【出版社】PHP研究所
サーフィンの小説って珍しいからワクワクしちゃいます!
1960年の湘南を舞台にした、大波を制して「湘南のレジェンド」となった幻の小学生サーファーの、友情あり、青春あり、成長ありの物語
暑い夏に、熱い友情、熱い戦い。
小学6年生の夏はとにかく熱い!
そして、さらにはその伝説に憧れる地元少年たちの夏も書かれていて、過去と現代を“サーフィン”がつないでいます。
「あ~、海に行きたい!」と読みながら、もだえるほど熱中してしまう物語です。

時代を超えて、ビッグウェーブが来る!そしてその大波に乗る!
友情がもたらす熱くてさわやかな青春が楽しめます。
『スイマー』

競泳リレー
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【著者】高田由紀子
【出版社】ポプラ社
もう二度と泳ぎたくないと思っていたのに。
つらいのは、自分だけじゃなかった。
小学6年生の向井航くん。
小さなころから水泳にうちこんでいたが、ある事件をきっかけに泳ぐことをやめてしまっていたのですが……。
引っ越し先の佐渡で、プール存続のために競泳リレーに出場することになってしまいます。
タイプの違う男子、同級生の海人・信司・龍之介そして航の4人が、お互いを認め合って無謀ともいえる水泳の試合に挑戦!
人生はいいことばかりじゃないし、どうにもならないことも多い。
決して恵まれた環境にいるわけではない子ども、人生の壁にぶちあった子どもだからこそ、人の痛みがわかるのです。
チームで挑戦したことや協力しあったこと、喧嘩をしたことは、人生に光るなにかを残してくれるんだと4人の男子は教えてくれます。
「あ~!友情&青春っていいな」とつぶやいてしまう物語です。

弱い自分をさらけだして、お互いを助け合える優しい人間関係が生み出す!
島ならではの素朴でさわやかな友情、青春が楽しめます。
『5番レーン』

水泳・競泳
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【著者】ウン・ソホル
【絵】ノ・インギョン
【訳】すんみ
【出版社】鈴木出版
『5番レーン』は、韓国の物語です。
小学生のころから、世界を目指す!
勝ち続ける楽しさと、辛さを知っている小学6年生 少女カン・ナル。
世界を目指し、日々を練習に費やし、戦うアスリート予備軍の彼女がスランプに陥った。
何をやっても勝てない……。
そして、事件は起きる!
自信がなくなると、人間って思いもかけないことをしちゃうもんなんです。
ひとりじゃ、スランプの沼から抜け出せなくとも、そこに、信頼できる仲間、家族がいれば……。
ライバルは自分自身なんだと、スランプから大きく成長していく少女の姿がまぶしい青春小説です。

自分でもキライになるくらいイヤな自分も認めてくれる人がいる。だから泳ぎ続けられる。
スランプをも乗り越えるくらいの、水泳への愛、人を想う愛、さまざまな熱い想いがあふれています。
『青いスタートライン』

オープンウォータースイム(自然の水域で行われる長距離の水泳競技)
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【著者】高田由紀子
【出版社】ポプラ社
海で泳ぐ難しさって想像できますか?
プールで泳ぐのとは、まったく違うむずかしさがあるんです。
小学5年生の颯太くんは、おばあちゃんの家で過ごす夏休みに大挑戦をします。
それは”佐渡の海でオープンウォータースイム”!
波立つ海を、1キロも泳ぐ、とっても過酷なことです。
颯太くんは、参加を決心するまで、練習の間にも、たくさんの経験をして、多くの人たちとふれあい関り合って、今まで知らなかったことをどんどん吸収して、成長していくのです。
颯太くんは無事に泳ぎきったときに見える世界はどう変わっているのか?
本を読んで確かめてみてください。

ひとつのことを成し遂げる、達成感と充実感が心地よい!
海という自然のなかで、大きく成長する気持ちよさが楽しめます。
『サステナブルビーチ』

美しい海
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【著者】小手鞠るい
【出版社】さえら書房
ハワイの人たちが、海を愛する気持ちが伝わってくる物語です。
そしていろんな人種や文化が融合しているハワイのもつ、おおらかさのようなものも感じました。
日本人の父とアメリカ人の母を両親にもつ小学6年生の男の子七海(ななみ)くんは、お母さんと夏休みにハワイへ出かけ、日本で感じていた違和感(顔が外国人風)からの解放感を味わいます。
そして、七海くんは、同じ年の女の子が、環境問題に自分のできることから取り組んでいる姿に衝撃を受け、この問題に対して自分なりに行動をおこそうと考えます。
世界中をつなげている海だからこそ、どこの国でも、海の環境問題についてアクションを起こしていかなくちゃいけなし、世界中が協力して取り組まなくてはならないことを教えてくれる本です。
美しい海だからこそ、すがすがしく、さわやかさを感じられるんですよね。
ぜったいに、未来にも美しい海をつないでいかなくては!

守り続けていかなければならない海の美しさ。
自分にもできることがあるのか考えるキッカケになります。
中学生向け
『ナカスイ!海なし県の水産高校』

水産高校での学校生活
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【著者】村崎なぎこ
【出版社】祥伝社
●その他情報
続編あり『ナカスイ!海なし県の海洋実習』、『ナカスイ!海なし県の水産列車』
“脱・普通”を目指して――、高校デビュー!
「普通すぎる自分を変えたい!」
そう思った鈴木さくらは、なんと下宿までして、水産高校に入学!
だけど、普通じゃないって、けっこう大変……。
入学したばかりなのに、「もう学校をやめたいかも」と思ってしまうさくら。
だけど少しずつ、仲間や先生との出会いを通して、自分と向き合いはじめます。
さくらは、自分の思い描く“素敵な女子高校生”になれるのでしょうか?
ちょっと変わった高校で見つける、自分だけの青春のカタチ。
さくらの成長ストーリー、はじまります!

さくらの個性的な同級生たちが愛する川に住む魚たちが登場します。
にしても、さくらの「普通」すぎる自虐ネタに笑えました。(気持ちがわかるだけに!)
『水族館ガール』

イルカの飼育員になったら
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【著者】木宮条太郎
【出版社】実業之日本社
*『アクアリウムにようこそ』を改題したもの
●その他情報
シリーズ化している(全9巻)
●あらすじ
市役所で働いていた新卒4年目の由香は、ある日突然、水族館に出向することに!
行き先は、「市立水族館アクアパーク」。
しかも、まさかのイルカ担当!
「えっ、イルカのお世話ってどうやるの!?」
とまどう由香に追い打ちをかけるように、担当の先輩はちょっと苦手なタイプで……。
だけど、イルカをはじめとした動物たちとふれ合ううちに、少しずつ変わっていく由香の気持ち。
失敗しながらも、仕事や人との関係に向き合い、成長していきます。
水族館を舞台にくり広げられる、由香のお仕事&恋愛ストーリー。

水のなかで、水辺で暮らす動物がたくさんいる水族館が舞台になっています。
そして主人公由香の「恋愛」も読みどころです。
『銀色のマーメイド』

水泳・競泳
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【著者】古内一絵
【出版社】中央公論社
部員がどんどん辞めていき廃部の危機にある水泳部。
とある事情があり、今まで自分の泳ぎにしか興味がなかった3年生の龍一。
部活存続のために新メンバーを探していた龍一が見つけた逸材は、驚きの人だった!
新メンバー襟香ちゃんのもつ、理解が難しい悩みをとおして、部員たちが心をひとつにし、大会の優勝を目指していく、水泳部員たちの友情と成長を描いたキラキラした青春物語です。
そして、水泳部主将の龍一くん、水泳部のユニークな面々と、ドラッグクィーンのシャールさんやジャダさん、柳田先生、隆一くんのママだれしもが愛おしい登場人物なのがこの本の魅力です。
『銀色のマーメイド』を楽しんだら、登場人物のドラッグクィーンのシャールさんが主人公になった作品が、古内一絵さんの人気作『マカン・マラン』シリーズもおすすめします。
柳田先生も登場しますし、襟香ちゃんも4作目『さよならの夜食 マカン・マランおしまい』の最後の章に登場します。
”世界は確かに不公平だけど、明けない夜はどこにもないの。だから変化を恐れては駄目よ”
シャールさんの言葉で号泣です。

誰かのため、自分のため、体いっぱいにいろんなことを吸収して成長していく!
水泳部員たちの、さわやかな青春がみずみずしいのです。
●その他情報
本作に登場するドラッグクィーンのシャールさんが主人公になった『マカン・マラン』シリーズがある
『君と漕ぐ: ながとろ高校カヌー部』

カヌー
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【著者】武田綾乃
【出版社】新潮社
カヌーってどんなスポーツだっけ?競技であったっけ?と思った人もいるかもしれません。
カヌースプリントは、1924年のパリオリンピックで公開競技として初登場し、1936年のベルリンオリンピックで正式競技となったという伝統あるスポーツです。
そんなカヌーの魅力を知り、さっそくカヌー部に入部した舞奈ちゃんでしたが……。
ながとろ高校カヌー部は、もはや終わりかけ?のようなカヌー部だったのです!
高校1年生の舞奈、恵梨香、高校2年生の千帆、希衣の女子4人のカヌー部。
意外にも、『君と漕ぐ: ながとろ高校カヌー部』は、女子高校生のハツラツ、汗キラキラ、笑顔たっぷり、熱い友情がつまった青春物語とは、ちょっと違う?物語です。
高校2年生の千帆、希衣がもつ、思春期の女子高校生たちのもつ繊細な心、いやらしく憎々しい本心には、リアルだなと共感できる人が多数いるはず!
「こんな自分はイヤだ」とおもっているのに、自分ではどうしようもできない彼女たちが自分のことのようで痛々しく感じてしまうかもしれません。
新入部員の舞奈、恵梨香を迎えてカヌー部はどう変わっていくのでしょうか!
何はともあれ、青春小説であることは間違いないです。

自分に打ち勝ち、仲間を認め合える強さを身につけた成長がまぶしく光ります!
自然たっぷりの長瀞の涼しさも楽しめます。
●その他情報
シリーズ化 5巻で完結している
『DIVE!!』上下巻

飛び込み
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【著者】森絵都
【出版社】文庫:KADOKAWA
うわ!上下巻もある、長いな~と、本のぶ厚さに圧倒されてしまうかもしれませんが、心配いりません。
とにかく、おもしろいから!
物語は4部構成になっていて、仲間でありライバルの中高生の3人 要一、知季、飛沫が順番に主人公となっていきます。
「飛び込み」という競技のおもしろさ、コーチの指導法への反発、恋もするし、競技や自分自身に対する悩み葛藤、そしてオリンピック出場をかけた代表選考決定への疑問、親友でありライバルとのたたかい、そして飛び込み仲間としての友情。
青春のすべてが、ここにつめこまれているんです!
もう、どこを読んでいても、読みごたえたっぷりで、夢中になってしまいます。
この作品は、映画化やマンガ化、テレビアニメ化もされています。
近年では、2021年にテレビドラマ化され、HiHi Jets のメンバー、井上瑞稀さん、髙橋優斗さん、作間龍斗さん3人が出演しました。

高いところから、水に向かって飛び込む!
仲間がいれば怖くない、いや、最高に気持ちいい!!
迫力満点の飛び込みの楽しさが知れます。
『サマータイム』

夏休みの市民プールと海ぽいゼリー
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【著者】佐藤多佳子
【出版社】新潮社
『サマータイム』4つの短編が入っている連作短編集になっています。
気持ちのやさしい弟の進、姉の女王様キャラの佳奈、そして片腕のない大人ぽい広一くんの3人の物語です。
この物語で、小学高学年・中学生には、ビリビリする青春の心の「痛み」を味わってほしいです。
特に、大人ぽい小中学生の女の子におすすめしたい。
逆に、女ってよくわかんないしめんどくさいと思っている男子にもおすすめしたい!
特におすすめは短編「サマータイム」
あまのじゃくで女王様的、でも繊細な佳奈の気持ち。
そして、弟の進や広一くんの佳奈を受け止める心のゆとり、やさしさをあなたは理解できるかな?
最後のシーンは、キュンキュンきます!
子どもだけど、決して戻れない「今」が書かれた、『サマータイム』は何年にもわたって、多くの中学校入試で出題されています。

大人顔負け!
ナイーブな心をもつ少年少女のみずみずしい青春がかもしだす、みずみずしい青春&恋が味わえます。
『海とジイ』

海辺にふく潮風
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【著者】藤岡陽子
【出版社】小学館
『海とジイ』は、3つの短編小説集で、「生きること」に前向きになれる、海に囲まれた島で暮らすジイたち(おじいさん)からの応援小説です。
3人のおじいさんと小学生、看護師、高校生が主人公になっている短編集です。
大人向けの本ですが、小中学生におすすめ短編のひとつは「海神~わだつみ」。
不登校になってしまった小学4年生の優生くんが、瀬戸内の島に暮らす95歳の曾祖父(病気で死期がちかい)と会い、ふたりだけの約束を交わします。
年の大きく離れた二人が交わした約束とは?
そして3話目の「波光~はこう」も、小中学生が読みやすい物語です。
すべてを陸上競技に捧げてきたのに、怪我により挫折してしまい苦しみのなかにいる高校生の澪二くんが訪ねたのは、島に住む祖父でした。
祖父と過ごし、祖父の半生を知った澪二くんは何を感じとるのでしょうか?
年配の人とふれあうこと、関わることが少ない、小中学生にぜひ読んでほしいです。

壮大な海を目の前にして、人の生き方について考える。
感動の涙と優しさを含んだ物語でした。
『海の見える理髪店』

大自然の海
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【著者】荻原浩
【出版社】集英社
ドラマやマンガでも、辛いことがあったら海に行くシーンが多いと思いませんか?
悩める人たちみんなを見守り、受け止めてくれる大きな「海」が書かれた6つ短編集が『海の見える理髪店』です。
大人向けの本なのですが、小中学生には、気持ちを理解しやすい短編「空は今日もスカイ」をおすすめします。
開成中学校でもこの短編が出題されました。
親が離婚したため、母とふたり、おばさん家族と暮らすことになった小学3年生の茜ちゃんの物語です。
引っ越した先でつらい目にあっている茜ちゃん
茜ちゃんは、今、親のせいで、理不尽に辛い状況におちいっています。
そんな茜ちゃんと「海」との出会いは?
けして、さわやかな涼し気な気持ちにはなれないかもしれませんが、心に「海」のパワーが伝わるはずです。

辛い時だって、自然の中心にいる海が見守ってくれる!
そんな安心さが伝わる物語集です。
「水」のスポーツ、「海」が楽しめる小説リスト
中学高校入試問題で出題された本を中心に、「水」と「海」がテーマになった小説を紹介しました。

気になる本があったら、どんどん読んでみてね。
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