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癒しの小説【入試出題本】中学生・高校生におすすめ本11冊

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生きていれば、毎日楽しくて幸せで大満足、ニコニコ笑顔でいられるはずありません!

辛い日も、悲しい日も、どうにもならない日も、落ち込む日もあります。

そんなときにこそ、癒しの小説を読んでみてください。

入試出題本から厳選した、中学生・高校生におすすめ、癒しの小説本11冊を紹介します。

読むだけで問題が解決するわけではありませんが、読んでいるうちに、口元の緊張もほどけ、くたびれた心を、やさしさやあたたかさで、そっと包んでくれているのが感じられるはずです。

無理やり、楽しもう、癒されそうとは考えずに、丁寧にゆっくりと物語を味わいながら読むのがコツです。

心が少しでも軽くなりますように

『活版印刷三日月堂』

【著者】ほしおさなえ
【出版社】ポプラ社

主人公
三日月堂を営む弓子

●あらすじ
連作短編集
手作業で言葉を紡ぐ印刷活版「三日月堂」で生まれた、活字と言葉の温かさとやさしさに心がじんわり癒される物語

その他情報
シリーズ化している

癒しポイント!
手作業で生み出される言葉

入試出題情報

「活版印刷三日月堂」シリーズのうちの1冊『活版印刷三日月堂 雲の日記帳』が、2021年度、日本大学藤沢中学校の中学入試で出題された

出題箇所はココ!
出題短編:「街の木の地図」

活版印刷ってなんだろう?
手作業でつくりだす言葉って何?
言葉に温かいとか優しいって、どういうこと?
私たちが普段目にしている印刷物とは違うの?

タイトル、あらすじから謎に思った人は、すぐに手に取って本を読んでみてください。

謎は解け、きっと言葉や文字のあたたかさが、あなたを癒してくれるはずです。

1作目が『活版印刷三日月堂 星たちの栞』で、『活版印刷三日月堂 雲の日記帳』は4作目。
合計6作のシリーズになっています。

☟ルビを追加し小学生が読みやすい特装版もあります


『月曜日の抹茶カフェ』

【著者】青山美智子
【出版社】宝島社

主人公
人間関係に悩める人たち

●あらすじ
連作短編集
思い悩む人々が、誰かの何気ない言葉で前向きに!一杯の抹茶と、「縁」が心を温めてくれる物語

その他情報
前作に『木曜日にはココアを』がある

癒しポイント!
人と人の縁

入試出題情報

2023年度、栄東中学校、城北中学校の中学入試で出題された

出題箇所はココ!
出題短編:「拍子木を鳴らして」(祖母と孫の物語)

入試出題情報

前作の『木曜日にはココアを』は、2018年開成中学校、2019年度鷗友学園女子中学校、2020年度青山学院中等部、2022年度立教新座中学校の中学入試で出題された

出題箇所はココ!
2018年度開成中学校
出題短編:「きまじめな卵焼き」

『月曜日の抹茶カフェ』は、青山美智子さんの人気本『木曜日にはココアを』の舞台となった大人気カフェ「マーブル・カフェ」の定休日に営業を始めた抹茶カフェが舞台になっています。

抹茶カフェを訪れるのは「抹茶」に興味のある外国人ではなく、気持ちのすれ違いに悩む人、発した言葉を後悔している人など、思い悩める人たちです。

毎日誰かと接して関わっていれば、いや、人として生きていれば、ちょっとした態度や言葉で人を傷つけたり、何気ないことで自分が傷ついたりするものです。

そんな傷を癒してくれるのは、なんでしょうか?

その答えを教えてくれるかもしれない、『月曜日の抹茶カフェ』読んでみてください。

12ヵ月ごとの、短い短い短編集形式になっているので、読みやすいです。

『ありえないほどうるさいオルゴール店』

【著者】瀧羽麻子
【出版社】幻冬舎

主人公
不思議なオルゴール店を訪れる人たち

●あらすじ
7つの連作短編集
不思議なオルゴールが人生の節目、人生の壁にぶち当たっている人たちを癒してくれる物語

その他情報
続編あり『もどかしいほど静かなオルゴール店』

癒しポイント!
心の音楽を奏でるオルゴール

入試出題情報

2019年度、桜美林中学校、立教女学院中学校、淑徳与野中学校で出題された

出題箇所はココ!
3つの中学とも同じ
出題短編:「バイエル」

入試出題情報

続編『もどかしいほど静かなオルゴール店』は、2023年度、佐賀県の公立高校の高校入試で出題された

出題箇所はココ!
出題短編:「ゆびきり」

今あなたに必要なのは、どんな曲ですか?
勇気づけてくれる音楽、励ましてくれる音楽、癒してくれる音楽、思い出をやさしく包んでくれる音楽でしょうか?

もし、今、あなたの心に流れている音楽がオルゴールにしてくれるお店があったら……。

ぜったいに行ってみたくないですか?

『ありえないほどうるさいオルゴール店』は、そんな夢のようなオルゴールをつくってくれるのです。

思った通りにいかない人生を、音楽が助けてくれるかもしれません。

『ツバキ文具店』

【著者】小川糸
【出版社】幻冬舎

主人公
鎌倉で文具店、兼、手紙の代書屋を営む鳩子(ポッポちゃん)

●あらすじ
連作短編集
代書屋鳩子(ポッポちゃん)が、あなたの大切な想いを届ける!「ツバキ文具店」を中心に鎌倉が舞台になった人情物語

その他情報
続編あり
『キラキラ共和国』
『椿ノ恋文』

癒しポイント!
想いのこもった代筆手紙

入試出題情報

2023年吉祥女子中学校、2021年度東京女学館中学校、2020年度中央大学附属横浜中学校の中学入試で出題された

入試出題情報

続編『キラキラ共和国』は、2019年度、大妻多摩中学校の中学入試で出題された

仲良しの友人、いつも集まる仲間、家族、身近な人にこそ本当の気持ちが伝えにくいと思いませんか?
でもどうしても伝えたいことがあるとしたらどうしますか?

そんなときに、登場するのが「ツバキ文具店」です。
「ツバキ文具店」の鳩子(ポッポちゃん)が、あなたの気持ちを代書し手紙を書いてくれます。
しかも、代書する手紙ごとに便箋・封筒、筆記具、筆跡や文体を変えて、切手までにこだわり、大切な人への想いを、あなたに代わって確実にお届けします。

どんな人が、どんな手紙の代書を頼むのか気になりますよね。

もちろん物語もおもしろいのですが、この本の魅力は「鎌倉生活」をリアルで楽しめることです。

ポッポちゃんは、バーバラ婦人といった年上の人たちとのさっぱりしたご近所付き合い(庭でお茶を飲んだり、神社ツアーに参加したり)、鎌倉に実在するおいしいお店をおとずれたりと、癒しの生活を送っています。

読んでるうちに、ポッポちゃんの癒しの日々が伝染してくるはずです。

『西の魔女が死んだ』

【著者】梨木香歩
【出版社】新潮社

主人公
中学生、まい

●あらすじ
学校に行けなくなり祖母と暮らすことになった少女の成長物語

癒しポイント!
魔女になる練習

入試出題情報

2022年度、明治学院大学中学校の中学入試で出題された

自分らしさと、いやらしい現実と折り合いをつける難しさって感じたことありませんか?

正しくは「こう」すべきなのに、本当は「こう」したいのに、頭と心ではわかっているのに。

ひとりになりたくない、バカにされたくない、真面目だと思われたくないといった理由から、別の行動をとってしまうことってありませんか?

そんな経験をしたことがある、今、経験中という人におすすめの本です。

魔女になれば、解決できるのかな?
ていうか、そもそも魔女ってなれるのかしら?

気になりますよね。

『同潤会代官山アパートメント』

【著者】三上延
【出版社】新潮社

主人公
竹井家、杉岡家の面々

●あらすじ
時代は変わっても、なにがあっても揺らがない、家族の絆物語

癒しポイント!
世代を超えた家族の

入試出題情報

2020年度、高輪中学校の中学入試で出題された

実は本のタイトルになっている「同潤会代官山アパート」って、実際に存在していた建物なんです。

1927年(昭和2年)に建てられ、1996年(平成8年)に解体されてしまいましたが、1923年の関東大震災をきっかけにつくられた、耐震・耐火の鉄筋コンクリート構造のアパートメントで、電気・都市ガス・水道・ダストシュート・水洗式便所など、当時の最先端の近代的な設備を備えていたアパートだったそうです。

実在していた建物に暮らす人たちの物語だと思うと、なんだかワクワクしてきませんか?

『同潤会代官山アパートメント』は、ひとつの建物を舞台とした、世代を超えた家族の物語です。

時代がかわるごとに、家族の在り方、家族のありがたさやめんどくささ、家族の切っても切れない絆といった、いろいろなことが変わっていき、それぞれの感情が渦巻きます。

楽しいことばかりではないけれど、読むほどに、じんわりと家族へのやさしさがあふれてくる物語です。

『かのこちゃんとマドレーヌ夫人』

【著者】万城目学
【出版社】KADOKAWA

主人公
小学1年生、かのこちゃん

●あらすじ
不思議で、やさしい、かのこちゃんの日常物語

癒しポイント!
かのこちゃんの可愛らしさ

入試出題情報

(かなり前ですが)2011年度、九州国際大学付属中学の中学入試で出題された

「なんて可愛い本なんだ!」と、私は初めて読んだときに思いました。

読んでいるだけで、幸せな気分になれる本です。

猫なのにマドレーヌ夫人?とか、猫の夫が犬?とか、鼻ちょうちょ(親指を鼻につっこんで他の指をひらひらさせる)をするクラスメイトのすずちゃんとなぜ仲良くなりたいのか?とか、細かいことは気にしないでください!

あなたは、かのこちゃんの不思議な世界を楽しみながら読むだけで、幸せな気分になれるのです。

☟小学生が読みやすいバージョンもあります。

『リカバリー・カバヒコ』

【著者】青山美智子
【出版社】光文社

主人公
新築分譲マンション、アドヴァンス・ヒルに住む人たち5人

●あらすじ
連作短編集
公園に置かれている、触ったところを治してくれるという伝説のカバの遊具・カバヒコをめぐる物語

癒しポイント!
カバの遊具カバヒコ

入試出題情報

2024年度、甲陽学院中学校、芝中学校の中学入試で出題された

出題箇所はココ!
甲陽学院中学校
出題短編:「勇哉の足」

住宅街でちょっとウワサされる都市伝説って、けっこうありますよね。

真実味はないし、本当なのかウソなのかもわからない、だけど、お父さんもお母さんも知っている伝説。

あなたは、公園にあるカバの置物”カバヒコ”が、弱っている部分を治してくれるという、”カバヒコ”の都市伝説を信じますか?

ふだんはどうでもいいレベルで気にならないけれど、弱っているとき、困ったとき、悩んでいる時って、そんな伝説すら頼りにしたくなる……。

読めば読むほど、”カバヒコ”と、”カバヒコ”を頼る人たちが、愛おしくなる!
イライラしたり、ムシャクシャしたりと、お疲れ気味の人に、そっと寄り添ってくれる癒しの物語です。

読むほどに、ひとつひとつ物語に登場する人と人がつながっていく楽しさもあります。

『アンナの土星』

【著者】益田ミリ
【出版社】KADOKAWA

主人公
アンナちゃん

●あらすじ
14歳アンナちゃんのリアルな日常物語

癒しポイント!
宇宙オタクのお兄ちゃん

入試出題情報

2023年度、埼玉栄中学校の中学入試で出題された

主人公は、ごくごく普通の中学生、14歳アンナちゃん。
普通の中学生のアンナちゃんの日々は、穏やかにみえても、友達、家族、恋、自分のことで悩みやモヤモヤがあふれているのです。

ちょっとしたことで傷ついたり、嬉しくなったり、悲しくなったり、むなしくなったり、はたまた、自分の気持ちすらわからなくなったり。
14歳のアンナちゃんは、そんな繊細な気持ちでいっぱいの日々を生きているのです。

アンナちゃんの助けになるのは、ちょっと変わり者で、宇宙オタクの兄!
悩んだり考えちゃったりするアンナちゃんに、ステキなアドバイスをかけてくれるやさしいお兄さんなのです。

ちょっとした事件があったり、面白いことがあったり、イヤな思いをしたり、ヘンなことに顔をつっこんじゃったり、お兄ちゃんがぼそぼそっと宇宙の話をしてくれたり。

アンナちゃんの日常を読んでいると、ふつうの毎日、日常ってこんなもんだよな~と、なんだか、ほっこり安心しちゃうはずです。

『麦本三歩の好きなもの』

【著者】住野よる
【出版社】幻冬舎

主人公
大学図書館に勤める、麦本三歩

●あらすじ
連作短編5編
やさしい先輩、怖い先輩たちに育てられ、どうにか仕事を覚えていく、新人司書、麦本三歩のマイペースな日常物語

●その他情報
続編「麦本三歩の好きなもの 第二集」あり

癒しポイント!
好きなもの

入試出題情報

2020年度、福井県の公立高校の入試で出題された

この本を読んで癒される人もいれば、逆にイライラする人もいると思ったのですが、あえて紹介します。

「なんだか、まわりのみんなとペースが合わないな」と感じるている人におすすめです。

生きていれば、楽しい日々もあれば、仕事で失敗する日、くやしい日、どうにもならない日もある。
でも「朝寝坊、チーズ蒸しパン、そして本。好きなものがたくさんあるから、毎日はきっと楽しい」という、麦本三歩の言葉に、やられました!

マイペースすぎる三歩だけど、生きるのに大切なことを知っている。
そう、好きなモノに囲まれて、毎日を楽しく過ごせるのって幸せということです。

麦本三歩のマイペースな毎日、いやマイペースすぎる毎日を読んでいると、なんだかイライラした自分がバカらしくなってくるはずです。

ペースが遅い人も、早い人も、どちらにせよ、相手に合わせてペースをつくるのはたいへんですから。

あなたは、麦本三歩にイライラする派かな?それとも、共感する派かな?

『おんぶにだっこ』

【著者】さくらももこ
【出版社】集英社

主人公
幼少期のさくらももこ(著者で、マンガ『ちびまる子ちゃん』の作者)

●あらすじ
エッセイ
さくらももこが「まる子」になる前(幼少期)の出来事

癒しポイント!
幼少期の思い出

入試出題情報

2021年度、昭和女子大学付属昭和中学校の中学入試で出題された

自分が小さな頃って覚えていますか?

マンガ『ちびまる子ちゃん』の作者さくらももこさんの、幼年期をつづった自伝エッセイ『おんぶにだっこ』を読むと、あら不思議。
なんとなく頭の片隅にあった小さなころの思い出や、感情を思い出してくるのです。
(それは、思い出している気分になっているだけかもしれないのですが、)

さくらさんの体験した、幼少期のあれこれを読んでいると、あれ?こんなこと自分にもあったかも!?と思ってしまうのです。

なにげない日常を、こんなにもおもしろく、こんなにも泣かせてくれる、さくらさんのエッセイに癒されましょう。

【入試出題本】癒しの小説 中学生・高校生におすすめリスト


入試出題本から厳選した、中学生・高校生におすすめ、癒しの小説本11冊を紹介しました。

すこしでも、疲れや苦しさが癒されますように。

気になる本があったら、どんどん読んでみてね。

手作業で生み出される言葉

人と人の縁

心の音楽を奏でるオルゴール

想いのこもった代筆手紙

魔女になる訓練

世代を超えた家族の愛

かのこちゃんの可愛らしさ

カバの遊具、カバヒコ

宇宙オタクのお兄ちゃん

好きなもの

幼少期の思い出

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