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自伝エッセイ本 一流の人たちから生き方を教わる!【入試出題本多数】中学生・高校生におすすめ本21冊

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世の中で一流と呼ばれる人たちって、自分とはまったくちがう人間なんじゃないかなって思いませんか?

きっと小さなころから優秀で、悩みなんかなくて、自分に自信があって、失敗や挫折なんかしたことないんじゃないかなと思いませんか?

ところがビックリ!
意外や、意外!!

あんなにすごい人なのに、こんなにダメダメだったのかと驚きの事実が判明したり、自分と似た一面があるんだなと共感しちゃう、一流の人たちの自伝エッセイ本を紹介します。

入試出題本の著者たちから厳選してみたので、中学生・高校生におすすめです。

一流の人たちが生きるうえで大事にしていることって何かを教えてくれます。

一流の人たちの生き方を、わずか1000円くらい(本代)で襲われるなんてスゴイです!

  1. 上橋菜穂子『物語ること、生きること』
  2. 三浦綾子『草のうた』『石ころのうた』
  3. 渡辺和子『置かれた場所で咲きなさい』
  4. 角野栄子『トンネルの森 1945』『イコ トラベリング 1948-』『「作家」と「魔女」の集まっちゃった思い出』
  5. 黒柳徹子『窓ぎわのトットちゃん』『続 窓ぎわのトットちゃん』
  6. さくらももこ『おんぶにだっこ』
  7. 中野信子『ペルソナ 脳に潜む闇』
  8. ブレイディみかこ『私労働小説 ザ・シット・ジョブ』
  9. 彬子女王『赤と青のガウン』
  10. 山中伸弥『ふりがな付 山中伸弥先生に、人生とiPS細胞について聞いてみた』
  11. 河合隼雄 『泣き虫ハァちゃん』
  12. 村上春樹 『職業としての小説家』
  13. 皆川明『生きる はたらく つくる』
  14. 山極寿一『15歳の寺子屋-ゴリラは語る』
  15. 隈研吾『建築家になりたい君へ (14歳の世渡り術)』
  16. 伊集院静『タダキ君、勉強してる?』
  17. 為末大『熟達論:人はいつまでも学び、成長できる』
  18. 野口聡一『どう生きるか つらかったときの話をしよう 自分らしく生きていくために必要な22のこと』
  19. 養老孟司『なるようになる。-僕はこんなふうに生きてきた』
  20. 手塚治虫『ガラスの地球を救え: 二十一世紀の君たちへ』
  21. 『僕たちが何者でもなかった頃の話をしよう』『続・僕たちが何者でもなかった頃の話をしよう』
  22. 【入試出題本多数】自伝エッセイ本 中学生・高校生におすすめリスト

上橋菜穂子『物語ること、生きること』

【著者】上橋菜穂子
【著者】瀧晴巳
【出版社】講談社

●上橋菜穂子
『精霊の守り人』などの「守り人」シリーズ、『狐笛のかなた』、『獣の奏者』、『鹿の王』、『香君』などベストセラーを生みつづける作家
オーストラリアの先住民アボリジニについて研究している文化人類学者でもある

入試出題情報

2022年度、雙葉中学校の中学入試で出題された
2023年度、東洋英和女学院中学部の中学入試で出題された
過去には2014年度桜蔭中学校でも出題されている

ふつうでは想像がつかないような壮大なSFファンタジー小説を描き出す作家、上橋菜穂子さんがいます。

わたしたちが今存在している世界ではない、異界の物語をどうして思いつけるのか?不思議に思いませんか?
上橋菜穂子さんの創作の秘密を教えてくれる本がありました!

上橋菜穂子さんの幼い頃の思い出、祖母との会話や、小説家を夢見ていた10代、外の世界へ飛び出し文化人類学を学んだ20代、そして作家として踏み出した人生、作品の誕生秘話を語りつくします!

さらに物語つくりや研究を通して、上橋菜穂子さんが考える「社会の中で生きること」「人生の喜び」を教えてくれる貴重な本です。

三浦綾子『草のうた』『石ころのうた』

【著者】三浦綾子
【出版社】KADOKAWA

三浦綾子
1922年(大正11年)北海道の旭川生まれ
17歳から7年間小学校教師を勤めるが、太平洋戦争後、罪悪感と絶望を抱いて退職。
その後、結核などの13年にもわたる闘病中にキリスト教に出逢い、洗礼を受ける
1964年『氷点』で作家デビュー
代表作には『塩狩峠』『道ありき』『泥流地帯』『母』『銃口』など数多い
【参考:「三浦綾子記念文学館」HP】

入試出題情報

(少し前ですが)2014年度、白百合学園中学校の中学入試で出題された

三浦綾子さんの小説『塩狩峠』『泥流地帯』は中学入試でよく出題される

①『草のうた』
幼年期から小学校時代編
両親や兄弟のこと、親しい人の死や同居していた叔母の結婚などの経験、読んでいた本のことなど、幼い頃の日々が語られる。

②『石ころのうた』
多感な青春期編
小学校の教師時代の、戦争と敗戦をへて価値観の大きな変化にショックをうけて自己嫌悪に陥いる。
影響をうけやすい思春期に無謀な戦争を経験した、ふつうの国民の気持ちを書き出している。

その後の三浦綾子さんの生涯を描いた自伝は『道ありき』『この土の器をも』に続きます。

渡辺和子『置かれた場所で咲きなさい』

【著者】渡辺和子
【出版社】幻冬舎

渡辺和子
1927ー2016年
北海道旭川市生まれ。
9歳の時に二・二六事件に遭遇し、父が殺されるのを目のあたりにする
18歳でキリスト教(カトリック)の洗礼を受ける。
ノートルダム清心学園前理事長であり、ノートルダム清心女子大学名誉学長
【参考:渡辺和子wikipedia】

小さなころに目の前で父親が殺されるという衝撃的な経験をし、そして社会人になり精神的な病気に立ち向かった渡辺和子さんは、「生きる」ことの難しさと、感謝を教えてくれます。

渡辺さんの「こんなはずじゃなかった」時にも、その状況の中で「咲く」努力をしてほしい、愛がこもった言葉が心に、じわっとしみいります。

角野栄子『トンネルの森 1945』『イコ トラベリング 1948-』『「作家」と「魔女」の集まっちゃった思い出』

【著者】角野栄子
【出版社】幻冬舎

角野栄子
1935年生まれ、2024年現在85歳を超えている
1970年作家デビュー
童話、絵本作家
代表作『魔女の宅急便』、「アッチ、コッチ、ソッチのちいさなおばけ」シリーズなど多数
角野栄子児童文学館(魔法の文学館)の館長を務める

入試出題情報

『「作家」と「魔女」の集まっちゃった思い出』が、2020年度、奈良県の公立高校の高校入試で出題された

『トンネルの森 1945』が、(少し前ですが)2016年度、筑波大学附属駒場中学校の中学入試で出題された

①『トンネルの森 1945』
イコちゃん戦争編
角野栄子さん(イコちゃん)が小学1年生から小学4年生(終戦)まで
戦争中に体験した疎開暮らしの様子が主に書かれている。
角野栄子さんの戦時中の自叙伝であり、ひとりの少女の戦争体験記にもなっています。

私のおすすめはこちら『イコ トラベリング 1948-』です。
角野栄子さんの元気いっぱい、好奇心旺盛な青春時代が生き生きと書かれています。

②『イコ トラベリング 1948-』
イコちゃん青春編
戦後 イコちゃんの女学校時代(13歳)から大学、就職、海外へ行くまで
新しいモノに興味津々のイコちゃんと、当時の戦後日本の社会の姿や価値観が書かれている。
「生きる」うえで大切なこと、興味を持つこと、人とのご縁を教えてくれます。

③『「作家」と「魔女」の集まっちゃった思い出』
人生いろいろ編
死別した母のたいせつな記憶、大好きな父との思い出、結婚して住んだブラジルで出会った魔女?、娘からいわれた一言、あのベストセラー本が生まれた秘密などなど
今のチャーミングな角野栄子さんをつくりあげた思い出たち(エッセイ)を集めています。

黒柳徹子『窓ぎわのトットちゃん』『続 窓ぎわのトットちゃん』

【著者】黒柳徹子
【出版社】講談社

黒柳徹子さん(トットちゃん)
1933年〈昭和8年〉生まれ
女優、タレント、テレビ司会者、エッセイスト
日本史上最初のテレビ出演者のひとり
芸能活動以外にも、国際連合傘下のUNICEF(ユニセフ、国際連合児童基金)親善大使としての活動が特に知られている
また、パンダの研究は70年以上に及び、日本パンダ保護協会名誉会長を務めている
【参考:黒柳徹子Wikipediaより】

入試出題情報

『続 窓ぎわのトットちゃん』が2024年度、久留米大付属中学校の中学入試で出題された

大大ベストセラーのトットちゃんシリーズは、黒柳徹子さんの幼い頃の日常が生き生きと描かれています。
普通の学校を退学!になってしまった、トットちゃんは「トモエ学園」に入学します。

今まで問題児扱いだったトットちゃんを「きみは、本当は、いい子なんだよ」とあたたかく、やさしく、ユニークな子として迎え入れてくれたトモエ学園。
トモエ学園は、どんな子どもたちにも自分らしさを発揮できる学校なんです。

夢のよう?
いえいえ、それが当たり前なんです!

『窓ぎわのトットちゃん』
トットちゃんのトモエ学園編
戦争が近づいてきているなかで、トットちゃんがユニークな教育のトモエ学園で、個性的なお友達とともに、のびのび成長していく

『続 窓ぎわのトットちゃん』
好奇心旺盛なトットちゃんの青春編
戦争が始まりどんどん激化していく中、トットちゃんが過ごした青森での疎開先生活
戦後、女学校や音楽学校の思い出や、NHKの専属女優になりたてのユニークすぎて上手くいかない波乱万丈の日々

☟読みやすい子ども用もあります

さくらももこ『おんぶにだっこ』

【著者】さくらももこ
【出版社】集英社

さくらももこ(まる子)
1965ー2018年
自身の少女時代をモデルとしたコミック『ちびまる子ちゃん』が代表作
「さくらももこ」は同作の主人公(まる子)の本名でもある
エッセイストとしても才能を発揮
エッセイ『もものかんづめ』『さるのこしかけ』『たいのおかしら』はいずれもミリオンセラーを記録している
【参考:さくらももこWikipedia】

入試出題情報

2021年度、昭和女子大学付属昭和中学校の中学入試で出題された

さくらももこが「まる子」になる前(幼少期)の出来事がつまった1冊です。
小学校にあがるまえのことなんて、はっきりとは覚えていないのに、なぜか共感してしまうエピソード満載なのにビックリします。

短大生になり会社員になったさくらももこさんの日常が書かれた『もものかんづめ』、さらにその後や子ども時代の家族との出来事が書かれた『さるのこしかけ』『たいのおかしら』は、ダメダメなお仕事エピソードもあれば、家族のほっこりエピソードもあり、そして何よりも大笑いできるエッセイです。

(まる子の日々を見ればわかりますが)国民的マンガの生みの親だって、しっかりした学級委員タイプの人間じゃないんだな!と自信がわいてきます。

中野信子『ペルソナ 脳に潜む闇』

【著者】中野信子
【出版社】講談社

中野信子
⁡⁡脳科学者
東京大学大学院医学系研究科脳神経医学専攻博士課程修了
脳に関する著書多数あり
テレビのコメンテーターとしてもお馴染み
【参考:中野信子Wikipedia】

入試出題情報

中野信子さんの本は中学入試出題されている
『「バイアス社会」を生き延びる』は、2024年度、桃山学院中学校の中学入試で出題された
『フェイク』は、2023年度、品川女子学院中学校の中学入試で出題された

脳科学者として活躍する中野信子さんは、「人間関係が苦手だった私は、その原因を探ろうと、いつしか「脳」に興味を持つようになった――。」と本書で書いています。

自分の弱い部分を研究してみようと思う気持ちって、「脳」という難しい学問を学ぶ中野さんももっているのかと、ちょっと親しみがわいてきませんか?

さらには、親との衝突や、子ども時代の孤独、生きるなかで感じる男社会の壁など、常に生きにくいと感じている社会と自分についても語ってくれます。

頭が良くて、ルックスも良くて、コミュニケーション能力も高そうな中野さんですら、生きにくいのか~と、なんだか安心しちゃいました。

テレビで見る中野さんとは違った、新しい中野信子さんに出会える一冊です。

ブレイディみかこ『私労働小説 ザ・シット・ジョブ』

【著者】ブレイディみかこ
【出版社】KADOKAWA

ブレイディみかこ
1965年生まれ
イギリス・ブライトン在住の保育士、ライター、コラムニスト、小説家
代表作に、自身の息子の日常と子育てを描いた『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』がある
【参考:ブレディみかこWikipedia】

入試出題情報

『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』は、2022年度の開智中学校・淳心学院中学校の中学入試、2021年度の芝浦工業大学付属中学校、2020年度の日本女子大附属中学の中学入試で出題された

「シット・ジョブ」ってなんだろう?と思った人は、まずは本を手に取り読んでみてください。

そして、「シット・ジョブ」を数多く経験してきたブレディみかこさんの生きざまを見よ!

生ぬるい生活をしている自分に「喝!」をいれてくれる一冊でした。

自伝的内容の連作短編集になっているので、読みやすいです。

彬子女王『赤と青のガウン』

【著者】彬子女王
【出版社】PHP研究所

彬子女王
故寬仁親王殿下の第一女子、彬子女王
イギリスのオックスフォード大学マートン・カレッジに留学し、日本美術史を専攻した
博士号取得は女性皇族として史上初、海外の大学からの課程博士号取得は皇族として史上初
【参考:彬子女王Wikipedia】

この『赤と青のガウン』の作者、彬子女王ってだれ?
ペンネームですか?と思ってしまう人もいるでしょう。

いえいえ、れっきとした皇室の一員、故寬仁親王殿下の第一女子という高貴なお方でございます。

が、この本を読むと、皇族といわれる人も、私たちと同じように、勉強に悩み、生き方に悩み、家族を大事に思っているのがわかります。

2001年から1年間、そして2004年から5年間の博士号を得るための留学生活の日々が、彬子女王にとって、どんなに貴重な体験だったのかを伝えてくれる1冊です。

皇室に生まれた人生とは?
そして、海外留学を目指している人たちの、お手本、励みになる一冊です。

山中伸弥『ふりがな付 山中伸弥先生に、人生とiPS細胞について聞いてみた』

【著者】山中伸弥、緑慎也
【出版社】講談社

山中伸弥
1962年〈昭和37年〉生まれ
再生医学を大きく飛躍させる人工多能性幹細胞(iPS細胞)の作製技術を確立
2012年のノーベル生理学・医学賞をジョン・ガードンと共同受賞した
【参考:山中伸弥Wikipedia】

入試出題情報

芦田愛菜・山中伸弥さんの対談が、2020年度、学習院中等科の中学入試で出題された

女優でありながらも、有名私立中学校に合格したことで話題になった芦田愛菜さんが「1番魂が震えた本」と紹介したことで話題になった本です。

なんと、ノーベル賞受賞した山中伸弥さんは、ばかにされた研修医時代も経験し、精神的に病んでしまったりと、けっしてエリート人生をおくってきたわけではなかったというのです!

本当かな~?と思ったら、ぜひ読んでみてください。

すべての漢字にルビがふってあり、読みやすい語り口で書かれています!
物語や小説ではない、説明文デビューにおすすめの一冊です。

☟芦田愛菜ちゃんが小学生時代に読んだ本が紹介されている本

河合隼雄 『泣き虫ハァちゃん』

【著者】河合隼雄 
【絵】岡田知子
【出版社】新潮社

河合隼雄 
1928年(昭和3年)ー2007年
心理学者、教育学博士(京都大学)
専門は分析心理学(ユング心理学)、臨床心理学、日本文化

入試出題情報

2024年度、洛南高等学校附属中学校の中学入試で出題された
2022年度、淳心学院中学校の中学入試で出題された
2019年度、岩手県の公立高校の高校入試で出題された

幼稚園から小学4年生までの河合隼雄さん(ハアちゃん)に出会える本です。
男ばかり六人兄弟の五番目として生まれてきた泣き虫ハァちゃんの、家族の愛に包まれながら成長していく姿が、とってもかわいいのです!

でも、男らしさを強制する軍国主義的風潮が強かった時代に生きるハアちゃんの心の中は、不安と困惑でいっぱいなんです。

現代社会のなかで、自分らしく生きる難しさや、生きにくさを感じている人におすすめです。

村上春樹 『職業としての小説家』

【著者】村上春樹 
【出版社】新潮社

村上春樹 
1949年生まれ
1979年『風の歌を聴け』でデビュー
代表作は『ノルウェイの森』『羊をめぐる冒険』、『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』、『ねじまき鳥クロニクル』、『海辺のカフカ』、『1Q84』など多数
作品は、50ヵ国語以上で翻訳されている世界的な作家
日本の作家の中でノーベル文学賞の最有力候補と見なされている
日本の文壇とは距離をおいているため、国内で講演会や朗読会など公の場に出ることは極めて少ない
【参考:村上春樹Wikipedia】

入試出題情報

2019年度、浅野中学校の中学入試で出題された

村上春樹さんといえば、国内では公の場に出ることがめったになく、海外での講演会や朗読会に出たのがニュースになるくらい!の話題性たっぷりの作家さんです。

なので、あれほど有名な作家でありながらも、秘密や謎が多い作家さんともいえます。

そんな村上春樹さんが作家になった経緯から、長きにわたってコンスタントに傑作を生みだしている作家活動を続けているコツを教えてくれる本が『職業としての小説家』です。

「どうやって小説を書いてきたか?」は、イコール、村上春樹さんが、「何を考え、何を大事にして、どう生きてきたのか」ということのよう。
つまり、村上春樹さんの生き方が書かれていると言っても過言ではない本なんです。

村上春樹作品を読んだことのない人も、この『職業としての小説家』を読めば、人間「村上春樹」のファンになれます。

皆川明『生きる はたらく つくる』

【著者】皆川明
【編集】松家仁之
【出版社】つるとはな

皆川明
1967年生まれ
デザイナー
ブランド「ミナ ペルホネン」の創始者
ハンドドローイングを主とした図案によるテキスタイルデザイン、衣服、家具や器などのデザイン活動を行っている
【参考:「ミナ ペルホネン」HPより】

入試出題情報

2021年度、巣鴨中学校の中学入試で出題された

大人気ファッションブランド「ミナ ペルホネン」をつくりあげた皆川明さんの、幼少期、学生時代、ブランド設立から現在まで、体験してきたさまざまなエピソードが書かれています。

「ミナ ペルホネン」が、魚市場でアルバイトをしながら始めたファッションブランドという驚きの事実も!

自身の人生に起こったひとつひとつのことを無駄にせず、独自の哲学をもっている皆川明さんの生き方、かっこいいです。

皆川明さんを知る一冊としてこちらもおすすめ

山極寿一『15歳の寺子屋-ゴリラは語る』

【著者】山極寿一
【出版社】講談社

山極寿一
1952年生まれ
人類学者、霊長類学者、ゴリラ研究の第一人者
である
2020年まで第26代京都大学総長を務めた
著書は『人生で大事なことはみんなゴリラから教わった』など多数

入試出題情報

(少し前ですが)2014年度、 筑波大附属駒場中学校の中学入試で出題された

動物の生き方ってうらやましいなと思ったことないですか?
そんな人間社会を生きるのにお疲れ気味のひとたちにおすすめの本を紹介します。

ゴリラ研究のトップランナーである山極寿一さんが、ゴリラ社会から学び考えた、人間社会を生き抜く方法を、中学生・高校生に向けて書いた本『15歳の寺子屋-ゴリラは語る』です。

ゴリラから、私たち人間が、何を教われるのかワクワクしませんか?

ちなみに、山極さんの研究の一環でゴリラの集団に混じり生活した体験エピソード、フィールドワークの魅力といった、研究者としての生き方も読みごたえありおもしろかったです。

☟この本『15歳の寺子屋-ゴリラは語る』を読んだ後に『ゴリラ裁判の日』を読むと100倍おもしろい!

隈研吾『建築家になりたい君へ (14歳の世渡り術)』

【著者】隈研吾
【出版社】河出書房新社

隈研吾
1954年〈昭和29年〉生まれ
建築家
代表建築物は、2020年東京オリンピック・パラリンピックの主会場として使用された国立競技場
【参考:隈研吾Wikipediaより】

入試出題情報

2024年度、普連土学園中学校の中学入試で出題された

2020年東京オリンピック会場の設計は、さまざまな問題がもちあがり、最後に決まったのが隈研吾さんの建築デザインだったのを知っていますか?
デザイン・コンクールで選ばれたのは、外国人女性のデザイナーのザハ・ハディド案だったのですが……。

最終的に隈研吾さんの建築が選ばれたわけとは?
そして、日本や世界で、隈研吾作品が数多く選ばれ、建てられているわけとは?

隈研吾さんが、幼少期から学生時代、現在まで大事にしていることとは何か、建築家とは、そしてこれからの建築とはをどう考えているのかを、わかりやすく教えてくれます。

伊集院静『タダキ君、勉強してる?』

【著者】伊集院静
【出版社】集英社

伊集院静
1950〈昭和25年〉ー2023年
作家、作詞家
代表作『乳房』、『受け月』、『機関車先生』など多数
作詞家としては、近藤真彦さんの歌う「ギンギラギンにさりげなく」「愚か者」が有名
【参考:伊集院静Wikipedia】

入試出題情報

2023年度、ラ・サール中学校の中学入試で出題された

伊集院静さんの本名、西山忠来(タダキ)くんの小学生時代から大人になるまで、彼の「人生の先生」となった人たちとの交流を描いた本です。

小学校1年生の学期末にもらった通信簿はオール1だった!という衝撃の事実から、野球に熱中した学生時代、伊集院静となった社会人時代、大切な人を失った後の荒れ果てていた日々、現在の仙台での生活に出会った先生とは?

仙台に住んでから交流していたという「先生」には、中学生や高校生にも人気のあの作家さんも登場します!

お世話になり、生き方を変えてくれた人(先生)を振り返る、伊集院静さんのやさしいまなざしが文章から伝わってきて、涙してしまいました。

為末大『熟達論:人はいつまでも学び、成長できる』

【著者】為末大 
【出版社】新潮社

為末大
1978年生まれ
元陸上選手
スプリント種目の世界大会(世界陸上)で日本人として初めてメダルを獲得(計2回獲得)、3度のオリンピックに出場
男子400メートルハードルの日本記録保持者
【参考:為末大Wikipedia】

入試出題情報

2024年度、海城中学校の中学入試で出題された

元陸上走者だった為末大さんは別名「走る哲学者」と呼ばれています。

コーチをつけずに世界一を目指していた為末さんは、競技生活を通じて技術と自己の探求を続けてきたそうです。
研究熱心な為末さんが、自分の経験や、各界でのエキスパートたちに話を聞き、生きるためのな学習プロセス考えぬいた、人生を「極める」バイブルがこの本です。

ジャンルを超えたさまざまな達人たちの共通点とはなんだったのか?

練習しても、勉強しても、いい結果がでない、記録が伸びないと悩んでいる人におすすめです。

野口聡一『どう生きるか つらかったときの話をしよう 自分らしく生きていくために必要な22のこと』

【著者】野口聡一
【出版社】アスコム

野口聡一
1965年生まれ
2005年スペースシャトル「ディスカバリー号」による国際宇宙ステーション(ISS)組み立てミッションに参加
ISS第22次/第23次長期滞在のフライトエンジニアとして、ISSに約5か月半滞在した
【参考:野口聡一Wikipedia】

宇宙飛行士という夢を叶え、なんでも順風満帆な人生を送っている、そして宇宙に行くほど優秀でタフな人間というイメージの強い、選ばれしもの宇宙飛行士の野口聡一さんが、「他人と比べてしまう苦しみ」を味わっていたなんて驚きです!

くわえて、10年間もの間、やる気がおきずに次の人生について悩んでいたとは……。

すごいポジティブな人だと思っていたのですが、自分自身にイラッとしたり、悩んだり、落ち込んだりと、共感できる部分がたくさんあります。

宇宙にまで行った野口さんが悟った!
生きていくうえで大切だと結論づけたことを教えてくれます。

養老孟司『なるようになる。-僕はこんなふうに生きてきた』

【著者】養老孟司
【聞き手】鵜飼哲夫
【出版社】中央公論社

養老孟司
1937年生まれ
日本の医学者、解剖学者
2003年に出版した『バカの壁』は450万部を記録しベストセラーになっている
【参考:養老孟司Wikipedia】

入試出題情報

養老孟司さんの本は中学入試・高校入試で出題される
『ものがわかるということ』が、2024年度、芝浦工業大学柏中学校の中学入試で出題された

父の死、敗戦の体験、虫採りに夢中だった少年時代から、医学部進学する学生時代、ベストセラー作家となったときを振り返り、そして現在の養老さんの考える問題とは何か?

人生の大先輩、養老孟司さんが、人生86年生きてきてわかったことをズバリ教えてくれます。

口が悪い?、そして割と難解な文章のとして有名な養老孟司さんですが、この本は聞き手の方がいてわかりやすく書かれているため、読みやすいです。

養老孟司を知る、はじめの一冊としておすすめです。

手塚治虫『ガラスの地球を救え: 二十一世紀の君たちへ』

【著者】手塚治虫
【出版社】光文社

手塚治虫
1928ー1989年
漫画家、アニメ監督、医師
戦後日本で漫画の第一人者として活躍
代表作は『鉄腕アトム』『ジャングル大帝』『リボンの騎士』など
医師国家試験は「ジャングル大帝」や「鉄腕アトム」など連載の執筆をしながら合格している【参考:手塚治虫Wikipedia】

入試出題情報

(少し前の)2014年度、センター試験の日本史Bで出題された

日本の漫画界に巨匠として君臨するレジェンドが手塚治虫といっても過言ではないはずです。

いじめにあっていた少年時代や、今だから話せるさまざまな体験をした戦争中の出来事など自身の過去、未来の予測、そして子どもたちに伝えたいことが書かれています。

この本が書かれた1996年に、現代社会を見ていたかのような内容にビックリです!
さすがです。

手塚治虫さんの先見の目、未来を創造する力に圧倒されてみませんか。

『僕たちが何者でもなかった頃の話をしよう』『続・僕たちが何者でもなかった頃の話をしよう』

いまや、その世界のエキスパートたち、一流と呼ばれている人たちがまだまだひよっこだった時代「何者でもなかった頃」のエピソードが描かれています。(講演会内容&インタビュー形式)

「雲の上の人レベルの人」「天才だよな」と思われている、あの人たちの「原点」とは?

「すごい人たちでも、自分とおんなじように考えたり悩んだりしていたのか」と思ったり、「案外、失敗や挫折もしてるのか」と意外な発見に、勇気づけられるはずです。

『僕たちが何者でもなかった頃の話をしよう』
山中伸弥(ノーベル生理学・医学賞受賞)
羽生善治(天才将棋棋士)
是枝裕和(映画監督)
山極壽一(元京大総長・ゴリラ研究者)

第2弾『続 僕たちが何者でもなかった頃の話をしよう』
池田理代子(劇画家・声楽家)
平田オリザ(劇作家・演出家・青年団主宰)
彬子女王殿下(京都産業大学日本文化研究所専任研究員)
大隅良典(東京工業大学栄誉教授・2016年ノーベル生理学・医学賞受賞)

【入試出題本多数】自伝エッセイ本 中学生・高校生におすすめリスト


一流の人たちから生き方を教わる!自伝エッセイ本21冊を紹介しました。

入試で出題される本を書く著者たちが、自身の経験から生き方を教えてくれます。

気になる本があったら、どんどん読んでみてね。

上橋菜穂子さん

三浦綾子さん

渡辺和子さん

角野栄子さん

黒柳徹子さん

さくらももこさん

中野信子さん

ブレイディみかこさん

彬子女王殿下

山中伸弥さん

河合隼雄さん

村上春樹さん

皆川明さん

山極寿一さん

隈研吾さん

伊集院静さん

為末大さん

野口聡一さん

養老孟司さん

手塚治虫さん

山中伸弥さん・羽生善治さん・是枝裕和さん・山極壽一さん

池田理代子・平田オリザ・彬子女王殿下・大隅良典

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