次に読む本を探している人におすすめ!
ここ近年、中学入試・高校入試で出題された、原田マハさんの本を紹介します。
中学・高校受験出題本はとにかくおもしい!
地味な本、話題になっていない本もあるが、国語の専門家である国語の先生たちが選んだ本はどれも失敗なし!なのです。
入試で出題されるから、こ難しい本かと思いきや、原田マハさんの小説は「前向きになれる」「元気になれる」すてきな本です。
そして、なんといっても”読みやすい!”
原田さんの職歴「アートキュレーター」の知識も存分に発揮された、原田マハさんの描く人生物語を楽しんでください。
1962年生まれ。
馬里邑美術館、伊藤忠商事、森ビル森美術館設立準備室、ニューヨーク近代美術館に勤務後、2002年にフリーのキュレーターになる。
2003年に執筆活動を始めた。
彼女の小説はキュレーターの経歴とも相まって、美術を題材とした作品が多い。
兄は小説家の原田宗典さん。
【参考:原田マハwikipediaより】
『生きるぼくら』
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【著者】原田マハ
【出版社】徳間書店
●あらすじ
麻生人生24歳 ぜっさん、引きこもり生活中。
そんななか唯一の家族母親が家出をしてしまう大事件が勃発します!
これからどうやって暮らしていけばいいのか悩んだ人生……。
別れた父親方の祖母が住む蓼科に向かうのですが、久しぶりに会った祖母は認知症のため、人生のことを忘れてしまっていた。
さらに、祖母は見知らぬ少女と暮らしている。
どうする?人生!
引きこもり青年が、人々とのふれあいや、たくさんの愛情を知り、成長していく物語。
*表紙の絵は、物語中にも出てくる東山魁夷の《緑響く》
おすすめポイント
いじめからの引きこもり、就職難、農業の担い手の少なさ、認知症への理解、孤独な老人、孤独な子どもの存在、片親家族の抜け出せない貧困など。
ひとつの物語にたくさんの社会問題が詰め込まれた物語でもあります。
2024年度、東京都市大学等々力中学校の中学入試で出題された
『リーチ先生』
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【著者】原田マハ
【出版社】集英社
●あらすじ
英国人陶芸家、バーナード・リーチの生涯を描いたアート小説。
イギリス人の陶芸家バーナード・リーチの人生を描く。
明治、大正、昭和と3つの時代をわたり、イギリス、日本と国を超える壮大な物語です。
リーチを先生と仰ぐ、若き陶芸家(の卵)亀ちゃんとの温かい関係や、リーチが日本で経験する若き日本人芸術家たちとの友情と青春。
そして年をとり、陶芸にますます打ち込むリーチの情熱と力強いパワー。
生涯を通してひとつのことに夢中になり、人生をかける、男の生きざまがカッコいいのです。
おすすめポイント
小説に登場する、明治時代の著名な芸術家たち。
柳宗悦、富本憲吉、濱田庄司、河井寛次郎、志賀直哉、岸田劉生、武者小路実篤といった当時の若い芸術家たちのあふれる活気がリアルに感じられます。
2024年度、都立国分寺高校の高校入試で出題された
『さいはての彼女』
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【著者】原田マハ
【出版社】角川書店(角川グループパブリッシング)
●あらすじ
4つの短篇集
女性と旅と再生をテーマにした物語。
「どうしよう、イヤな気分でつぶされそう」
気分が落ち込んでどうにもならない人たちが、そこからの脱出のために選択したのは「旅」。
思い切って旅へでてみると……。
日常から離れてみると見えてくるものは?
新しい出会いが、今の自分を変えてくれる?
いつもの生活では味わえない体験や出会いが、新しい生き方の一歩になるヒントやキッカケになります。
人生っておもしろいし、それを味わうために生きているんだと思える、旅気分を味わえる人生指南書です。
おすすめポイント
泣ける!前向きになれる!旅に出たくなる!
2022年度、東京都市大学付属中学校の中学入試で出題された
出題短編:「冬空のクレーン」
『星がひとつほしいとの祈り』
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【著者】原田マハ
【出版社】実業之日本社
●あらすじ
短編集
20代~50代の女性たちの、それぞれの人生の岐路「点」を、情景とともに書き出した物語。
情景が、人の心の内を映しだす!
親子、夫婦、人生っていろいろ。
そしてそれは永遠ではない、移りゆくもの。
やさしさ、愛、癒しがあふれているので、読んでいると心が浄化され、また前を向いて歩いていこうと思えます。
おすすめポイント
物語を参考に、自分の心にはどんなステキな情景が残っているかな?と考えるだけでも癒されます。
2022年度、都立八王子東高校の高校入試で出題された
出題短編:「斉唱」
『キネマの神様』
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【著者】原田マハ
【出版社】文藝春秋社
●あらすじ
娘、突然会社を辞め無職、39歳独身の歩(あゆみ)。
父、趣味は映画とギャンブル、多額の借金もち。
父と娘は仲が最悪です。
そんな父と娘に“映画の神様”が現れる!?
不器用な父と娘の親子のダブル再生物語です。
娘と父、いや、親と子どもって、案外お互い知らないことが多い。
表には出しずらい父と娘のもつ「愛」に、ほんわかした気持ちになったり、ぐっと心をつかまれたり、ホロリと泣いてしまいます。
おすすめポイント
親への、子どもへの、愛おしさが倍増します!
2022年度、茗渓学園中学校の中学入試で出題された
『独立記念日』
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【著者】原田マハ
【出版社】PHP研究所
●あらすじ
24の短篇集
偶然の出会いが、今までの人生を変えてくれる再スタート物語です。
人生はいいことばかりじゃないし、突然に不幸が降りかかることもある。
それでも悩みながら、つまづきながらも立ち上がって、一歩一歩確実に前へ進む女性たち。
自分に似た人をみつけて共感したり、まったく違うタイプの人を応援したり。
感動で泣いたり、ほほえましく思ったり。
ちょっとした一言に心を揺さぶられたり。
登場人物と同じように、いろんな感情をあふれでますが、読んだ後はすっきりするカンフル剤のような本です。
表紙の絵は、ゴッホの<花咲くアーモンドの木の枝>
おすすめポイント
いろんな人たちの人生には、清々しさと希望があふれ、自分も元気になれます!
2021年度、成蹊中学校の中学入試で出題された
出題短編:「名もない星座」
『常設展示室』
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【著者】原田マハ
【出版社】新潮社
●あらすじ
短編集
美術館でいつでも見ることのできる「常設」絵画をモチーフにした物語。
ピカソ、フェルメール、ラファエロ、ゴッホ、マティス、東山魁夷。
実在する6枚の絵画から、どんな物語がうまれているのでしょうか?
昨日とはまったく違う自分の人生を歩み始めた人たちを襲う恐怖、不安、悲しみ。
でもそこに行けば変わらずそこにいてくれる常設の絵画が、自分をいつでも見守っていてくれる安心感と癒し、さらには、新しい人生への一歩を導いてくれます。
表紙の絵は、フェルメール《デルフトの眺望》
おすすめポイント
当り前、いつも通りが、愛おしく感じられます。
2020年度、淑徳与野中学校の中学入試で出題された
出題短編:「群青」
『たゆたえども沈まず』
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【著者】原田マハ
【出版社】文藝春秋社
●あらすじ
「ゴッホって、豪快なひまわりの絵を書いた人だよね」というレベルのアート初心者にこそおすすめの本です。
あの世界的に有名な画家フィンセント・ファン・ゴッホの物語。
当時売れない画家だったゴッホと、パリで関わっていた日本人画商がいた?!
想像を超えた驚きの物語展開がまちうけています。
原田さんがお得意のアート小説です。
表紙の絵は、ゴッホの<星月夜>
おすすめポイント
原田さんの描くゴッホは……。
ゴッホのダメ男ぐあいが、もはや愛おしいです。
2019年度、神奈川県の公立高校入試で出題された
原田マハの「前向きになれる」入試出題本 紹介した本リスト
中学入試・高校入試で出題された原田マハさんのおすすめ「前向きになれる」本を紹介しました。
お気に入りの本を見つけて、原田マハさんの世界観を楽しんでください。
あなたの好みの本を選んで読んでみてね。
引きこもり青年の成長物語☟
<アート小説>陶芸に生涯をかけた男の物語☟
旅が人生を変える物語☟
情景が心揺さぶる物語☟
不器用な父と娘の物語☟
人生再スタート物語☟
実在の絵画がモチーフになった物語☟
<アート小説>ゴッホ物語☟
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