人間の永遠の悩みともいえる人間関係。
子どもたちには酷なはなしかもしれませんが、残念ながら大人になっても悩みます。
うじうじとひとりで、悩んでいても仕方ありません。
相手は変えられませんから、自分自身や考え方を変えてみませんか?
友達・人間関係の悩みを解決するために、自分自身を変えるためにおすすめの本を紹介します。
ここ近年、中学入試・高校入試で出題された本のなかから選んでいます。なぜなら……。
中学・高校受験出題本はとにかくおもしい!
国語の専門家である国語の先生たちが選んだ本はどれも失敗なし!なのです。
特に、わかりやすい言葉で、回りくどくなく、問題に対してストレートに考えられるように書かれている本を選んでみました。
紹介した本は中学生くらいから読めますが、大人が読んでも、友達・人間関係についての新発見や、考え方のアップデート、悩み解決のキッカケになりますのでおすすめです。
小学高学年・中学生におすすめ『友だち幻想』
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【著者】菅野仁
【出版社】筑摩書房(ちくまプリマー新書)
●あらすじ
「友だち」について書いてある本といえば、この本というぐらいのベストセラー本!
「みんな仲良く」という重圧に苦しんでいる人へ贈ります。
「みんな仲良く」のプレッシャーとはさようならする方法、人間関係を根本から見直す実用的な一冊
人付き合いのルールを学び、複雑な人間関係の中で必要以上に傷つかず、しなやかに生きられるようになるために。
「みんな仲良く」という幻想から逃れられます!
おすすめポイント
友達が多いのが「いいこと」という考え方から、そろそろ脱却ませんか?
2022年度、和洋国府台女子中学校の中学入試で出題された
本が発売されてからコンスタントに入試では出題され続けています。
小学高学年・中学生におすすめ『「空気」を読んでも従わない生き苦しさからラクになる』
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【著者】鴻上尚史
【出版社】岩波書店(岩波ジュニア新書)
●あらすじ
空気を読んで、人と合わせて、人に紛れて、人の視線を気にしながら、同調しながら生きていく。
友達やとの関係も一緒です。
同じ、共通、似ているがひとくくりになり、仲間になれる。
「個性」が重要といいながらも、目立つといじめられ、からかわれる。
この社会はどうしてこんなに息苦しいのだろうか?
学校・クラス・会社という限られた空間のなかで、空気を読まなくちゃいけない友達関係に悩んでいる人におすすめの本です。
おすすめポイント
この社会の生きにくさを悩むだけでなく、その対処法を教えてくれます
2023年度、京華中学校の中学入試で出題された
小学高学年・中学生におすすめ『友だちがしんどいがなくなる本』
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【著者】石田光規
【出版社】講談社
●あらすじ
令和のあたらしい「ともだち」「人間関係」の形、それに対処する方法を教えてくれます。
友達関係・人間関係に疲れている、悩んでいるのは、あなた自身だけの問題ではない。
社会のなかで、人間同士の関係性が変わってきているからなのでは!?
自分と友達という枠ではなく、社会のなかから、友達関係・人間関係について考えてみると、今までとは違う見方、考え方になるはずです。
おすすめポイント
友達・人間関係についての考え方をアップデートできます。
2024年2月発売のため現時点(2024年9月)では、入試出題はありません。
『友情を哲学する七人の哲学者たちの友情観』
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【著者】戸谷洋志
【出版社】光文社
●あらすじ
今までなかった
哲学×漫画で友情とは何かを考える!
・アリストテレス×『キングダム』
・カント×『HUNTER×HUNTER』
・ニーチェ×『NARUTO-ナルト-』
・ヴェイユ×『3月のライオン』
・ボーヴォワール×『君に届け』
・フーコー×『青のフラッグ』
・マッキンタイア×『タコピーの原罪』
いつの時代も、いくつになっても人を悩ませる「友情」とは、そもそもいったいなんだろうか?
友達の定義をどう考えている?
あなたの友達は、あなたを友達だと思っているのか?
漫画が描く「友情」のあり方をもとに考える、世界の哲学者7人の友情観とは?
おすすめポイント
「友情」への考え方が変われば、友だちへの接し方も変わるかもしれません。
2024年度、佐賀県の公立高校入試で出題された
2024年度、聖光学院中学校の中学入試で出題された
『人それぞれがさみしい――「やさしく・冷たい」人間関係を考える』
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【著者】石田光規
【出版社】筑摩書房(ちくまプリマー新書)
●あらすじ
「ひとりでも生きていける」
現代社会では、じつは友達がいなくても生きていけるし、人づきあいをしなくても社会は動いていけます。
友達や仲間のなかでも「人それぞれでいいんじゃない」で片付ければ、だれも傷つかないはずなのに……。
個人の違いが尊重される一方で、「人それぞれ」では片付けられない問題が多発しています。
相手と一定の距離をとる人間関係や、「人それぞれ」から生まれる人間関係の息苦しさを考える本です。
おすすめポイント
「人それぞれ」で括ってしまう友達・人間関係とは?を考えます。
2023年度、鷗友学園女子中学校、森村学園中学校の中学入試で出題された
『集団に流されず個人として生きるには』
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【著者】森達也
【出版社】筑摩書房(ちくまプリマー新書)
●あらすじ
「一人ではしないこともみんなと一緒だとしてしまう」
そのわけについて考える本。
学校や会社のなかで生きていると、必ずこんな状況に陥ったことありますよね?
自分はほんとうは違う考えをもっていたのに……。
じゃあ、どうしてみんなと同じ行動をしたのですか?
集団という人間関係のなかで、私たちはどう生き抜くのか!
おすすめポイント
友達・仲間イコール自分ではない!当たり前の事実に「ハッ」とします。
2024年度、鷗友学園女子中学校の中学入試で出題された
『「さみしさ」の力』
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【著者】榎本 博明
【出版社】筑摩書房(ちくまプリマー新書)
●あらすじ
思春期になるにつれて、変化していく親子関係や友人関係。
ほっておいてほしい、一人になりたいと思う反面、孤独が不安になるときありませんか?
だれかと繋がっていないなんて恐ろしい!
友達と違う考えをもつのはヘンなのか?
友だちがいないのは、ダメ人間なのか?
孤独は悪なのか?
モンモンと悩んだときに読んでほしい本です。
さみしさが生み出す力、さみしさからの脱却について考える本です。
おすすめポイント
「さみしさ」をパワーに変えようと前向きになれます。
2021年度、市川中学校の中学入試で出題された
『他者を感じる社会学』
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【著者】好井裕明
【出版社】筑摩書房(ちくまプリマー新書)
●あらすじ
どうもあの人が苦手だ
自分と違う生き物に感じる
あの人が気持ちわるい
そんな風に友達、クラスメイト、仲間を感じてしまったときに、読んでほしい本です。
「他者」への「差別」「偏見」はどうして起こるのか、それにどう対応するのかを考えます。
おすすめポイント
差別の気持ちをもった後の考え方が重要です。
2022年度、国学院大学久我山中学校の中学入試で出題された
友達・人間関係で悩んだら読みたいおすすめ本 紹介した本リスト
中学入試・高校入試で出題されたなかから、友達・人間関係で悩んだら読みたいおすすめ本を紹介しました。
自分の悩みに合う本が、あなたの問題解決に役立ちますように。
あなたの好みの本を選んで読んでみてね。
「みんな仲良く」のプレッシャーとはさようなら☟
空気を読まなくちゃいけないからの脱却☟
あたらしい「ともだち」「人間関係」の形とは☟
哲学×漫画で友情を考える☟
「人それぞれ」に悩んだら☟
集団が生み出す心理とは☟
さみしさからの脱却☟
「差別」「偏見」について考える☟
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