2025年6月2日更新しました
芸術やアートを通じて新しい世界を知ってみませんか?
絵画といったアート作品がただの「物」ではなく、その作品がもつ想いや歴史を知ると、もっともっと美術やアートを見る楽しさが味わえます。
中学入試や高校入試でも、美術やアートに関係した物語がたくさん出題されています。
せっかく本を読むなら、入試に出た本を読んでみませんか?
このブログでは、中学入試・高校入試で出題された本のなかから選んでいます。なぜなら……。

中学・高校受験出題本はとにかくおもしろい!
国語の専門家である国語の先生たちが選んだ本はどれも失敗なし!なのです。
- 『あの空の色がほしい』
- 『赤と青とエスキース』
- 『線は、僕を描く』
- 『一線の湖』
- 『君を描けば嘘になる』
- 『ピカソになれない私たち』
- 『すきだらけのビストロ うつくしき一皿』
- 『浅田家』
- 『活版印刷三日月堂 雲の日記帳』
- 『おんぶにだっこ』さくらももこエッセイ
- 『ガラスの地球を救え: 二十一世紀の君たちへ』手塚治虫エッセイ
- 『いちまいの絵 生きているうちに見るべき名画』原田マハエッセイ
- 原田マハ アート小説『板上に咲く花』
- 原田マハ アート小説『リーチ先生』
- 原田マハ アート小説『デトロイト美術館の奇跡』
- 原田マハ アート小説『暗幕のゲルニカ』
- 原田マハ アート小説『リボルバー』
- 原田マハ アート小説『常設展示室』
- 原田マハ アート小説『たゆたえども沈まず』
- 美術・アートの世界!おすすめ小説・エッセイ本リスト
『あの空の色がほしい』

絵画
絵を描く

この本は私のなかでは、2025年度入試出題本お気に入りナンバーワンの小説です。
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【著者】蟹江杏
【出版社】河出書房新社
●あらすじ
近所にステキな名前の美術教室をみつけた小学4年生の少女マコちゃん。
絵を描くことが大好きな少女はその教室に通うことにするのだが……。
先生は見た目”怪しげな”、教え方”普通じゃない”おっさんだった!!
クラスメイトと自分との考え方や行動にギャップを感じながらも、自分の好きなこと、絵を描くことで自分を表現できることを知る少女の成長物語。
●その他情報
作者の蟹江杏さんは画家として活躍しています。

おすすめポイント
あなたの好きなこと(もの)は何ですか?と聞かれたらすぐに答えられますか?
好きなことを貫くには、イヤなこと、辛いこと、悲しいことも経験するはず……。
それでも、好きなことをすればするほど、もっともっと好きになる楽しさや、興奮、ワクワクがたくさんつまった物語です。
自分の好きなことで、自分の生き方を自分色に染めてみませんか?
2025年度、久留米大付属中学校で出題された
☟蟹江杏さんのインスタグラムより

久留米中学校入試で出題された部分は。
マコちゃんが図画工作の時間に絵を描いたあと、先生から話があると呼ばれるシーンでした。
『赤と青とエスキース』

絵画
エスキース(下書き)
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【著者】青山美智子
【出版社】PHP研究所
●あらすじ
連作短編集
おどろきの物語展開にまどわされる!
いつものやさしさあふれる青山美智子作品とは一味違う!
物語のキーになるのは、メルボルンの若手画家が描いた一枚の「絵画(エスキース)」
30数年にわたる「絵画」の奇跡の物語、そして愛の物語です。

おすすめポイント
この本については、詳しいことを話したくはないのです。
実際に読んでビックリしてほしいから(笑)
2022年度、東京都の公立高校入試で出題された
出題短編:「東京タワーとアーツ・センター」
『線は、僕を描く』

水墨画
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【著者】砥上裕將
【出版社】講談社
●主人公
2年前に突然の交通事故で両親を亡くしてから生きる気力を失っている大学1年生の青山霜介(あおやまそうすけ)
●あらすじ
偶然のめぐりあわせで水墨画の巨匠篠田湖山の内弟子になってしまう霜介は、まったく未経験の水墨画の世界を知ることで、どんどん生きる気力を取り戻していきます。
白と黒の水墨画から感じられる生命力がスゴイ!
水墨画の魅力があふれる、ひとりの大学生の蘇生・成長物語です。
●その他情報
続編あり『一線の湖』

おすすめポイント
水墨画についてまったく知らなくても大丈夫。
水墨画、芸術の世界の美しさと醜さに、あっという間にひきこまれます。
2020年度、山梨県の公立高校入試で出題された
2024年度、吉祥女子中学校の中学入試で出題された
『線は、僕を描く』映画化情報
●2022年映画化
●主演:横浜流星
『一線の湖』

水墨画
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【著者】砥上裕將
【出版社】講談社
●あらすじ
横浜流星さん主演で2022年映画化された水墨画物語『線は、僕を描く』の第2弾!
大学1年生のとき偶然出会った水墨画の世界に魅了された霜介。
大学3年生になった霜介の悩みはこれからの進路。
卒業後、水墨画の世界で生きるのか、それとも別の生き方を見つけるのか。
葛藤しながらも、さらに成長していく霜介の青春物語。
2025年度、神奈川県・茨城県・長野県の公立高校入試で出題された

おすすめポイント
今までびっくりするほど順調にいっていたことなのに……。
突然スランプに陥ったらどうしますか?
将来に悩む人におすすめ本です。
ラスト、霜介の選んだ道をどう思うか?だれかと語りたくなります。
『君を描けば嘘になる』

絵画
美術教室
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【著者】綾崎隼
【出版社】KADOKAWA
●あらすじ
連作短編集
「天才」と「秀才」はどちらが優れているのか?
互いの才能を認め、共に創作し美大に進んだ男女二人に事故が襲う!
過酷な運命が待ち受けていたふたりの青春物語。

おすすめポイント
ミステリー要素やドラマティックな展開もあり!
繊細な感情や、青春の痛々しさと美しさ、人としての成長が書かれた読みごたえありの一冊です。
2022年度、頴明館中学校の中学入試で出題された
『ピカソになれない私たち』

絵画
東京美術大学油絵科が舞台
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【著者】一色さゆり
【出版社】幻冬舎
●あらすじ
アートや美術の世界に足をふみいれただれもが思う疑問があります。
「才能とは何か」「天才はいるのか?」
美大に通う同じゼミ生の男女4人。
絵を描くことが好きだけれども、自分のスタイルや表現方法に悩み中。
仲間から「才能をみせつけられる」こともあり。
さて彼らは「自分らしさ」をどう見つけるのでしょうか。

おすすめポイント
自分の才能や現実との折り合いに葛藤しながらも、アートと生きる学生の楽しさと辛さの日々を書き出しています。
2021年度、山形県、埼玉県の公立高校入試で出題された
『すきだらけのビストロ うつくしき一皿』

芸術と食のコラボレーション
絵画、ピアノなど
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【著者】冬森灯
【出版社】ポプラ社
●あらすじ
連作短編集
「芸術」のある場所に期間限定で現れる不思議なビストロが舞台!
猫ぽいギャルソンと、シロクマのようなコックがいるキッチンカーで提供されるおいしい料理と、素敵な芸術のコラボ物語。
「失敗を恐れなくても大丈夫」
「人は変わます」
おいしい食事と心に残るアートや美術が、悩める人の背中をそっと押してくれる心温まる物語です。

おすすめポイント
食と芸術が、人の生き方や考え方を変えてくれる、ステキな体験が本を通してできます!
ギャルソンとコックのふたりには秘密があったりと、ちょっとした謎もあります。
2024年度、聖光学院中学校の中学入試で出題された
出題短編:「マエストロのプレジール」
『浅田家』

写真
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【著者】中野量太
【出版社】新潮社
●主人公
会社員の浩介
●あらすじ
事実に基づく物語
「家族」って難しいですよね。
関係は日常の中で身近でありながら、ときに複雑に感じる。
そんな家族を写真で撮ってみたら……。
写真を通じて知る「家族の絆」や「人とのつながり」が見えてくる!
家族写真のおもしろさを知った主人公の浩介は、家族写真を撮り続け、さまざまな人々と触れ合いながら人生の喜びや悲しみ、人と人との絆を知り成長していく物語です。

おすすめポイント
写真で自己表現をする楽しさ!
フィルターを通してだからこそ気づく相手の想い、そして、自分の想いがあるのって信じられますか?
2022年度、森村学園中学校の中学入試で出題された
『浅田家』映画化情報
●2020年映画化
●主演:二宮和也
『活版印刷三日月堂 雲の日記帳』

活版印刷
<活版印刷とは>
手作業で、活字を一つ一つ並べて版を組み、インクをつけて刷るもの 文字の”にじみ”や”揺らぎ”がひとつひとつ異なるのが「味」となっています。
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【著者】ほしおさなえ
【出版社】幻冬舎
●主人公
弓子、28歳
川越にある小さな活版印刷所「三日月堂」を営む
●あらすじ
連作短編集
レトロな活版印刷所を舞台にした温かく心に響く物語です。
様々な悩みや想いを抱えた登場人物たちが活版印刷を通じて自分を見つめ直し、勇気をだして一歩踏み出す物語に感動、そして励まされます。
●その他情報
シリーズ化している(全6巻)

おすすめポイント
昔ながらの手作業の温かみを感じられる活版印刷の技術とともに、心にすっと染み入るような柔らかく、優しい文章が心を癒してくれます。
「活版印刷三日月堂」シリーズのうちの4冊目『活版印刷三日月堂 雲の日記帳』が、2021年度、日本大学藤沢中学校の中学入試で出題された
出題短編:「街の木の地図」
『おんぶにだっこ』さくらももこエッセイ

漫画・コミック・アニメ
『ちびまる子ちゃん』
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【著者】さくらももこ
【出版社】集英社
●さくらももこさんとは?
1965ー2018年
コミック「ちびまる子ちゃん」の作者
初エッセイ『もものかんづめ』がベストセラーになった
●あらすじ
百恵ちゃんが大好きで、ちょっとなまけもので、おじいちゃんと仲良しで、緑茶を愛するという渋い面をもつ小学3年生のまるちゃん。
そんなまるちゃんの幼年期とは?
「まる子」以前の出来事、その頃の気持ちを綴った、さくらももこ自伝エッセイです。

おすすめポイント
自分の小さなころのエピソードって、ちょっと恥ずかしいと思いませんか?
そんな、あなたのなつかしい幼年期を思い出すエピソードがあるかも。
笑えて、心がほんわり。
”まるちゃん”が大好きになります。
2021年度、昭和女子大学付属昭和中学校の中学入試で出題された
出題エッセイは「上松君のランドセル」
『ガラスの地球を救え: 二十一世紀の君たちへ』手塚治虫エッセイ

漫画・コミック・アニメ
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【著者】手塚治虫
【出版社】光文社
●手塚治虫とは?
1928ー1989年
漫画家、アニメ監督、医師
戦後日本で漫画の第一人者として活躍
代表作は『鉄腕アトム』『ジャングル大帝』『リボンの騎士』など
【参考:手塚治虫Wikipedia】
●あらすじ
日本の漫画界に巨匠として君臨するレジェンドが手塚治虫といっても過言ではないはず!
そんな手塚治の、いじめにあっていた少年時代や、今だから話せるさまざまな体験をした戦争中の出来事など自身の過去から未来の予測が書かれエッセイです。
手塚治虫が、子どもたちに伝えたいこととは?
(少し前の)2014年度、センター試験の日本史Bで出題された

おすすめポイント
この本が発売された1996年に、今の現代社会を見ていたかのような内容にビックリです!
手塚先生、さすがです。
手塚治虫さんの先見の目、未来を創造する力に圧倒されてみませんか。
『いちまいの絵 生きているうちに見るべき名画』原田マハエッセイ

元キュレーター(学芸員)原田マハさんの名画紹介
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【著者】原田マハ
【出版社】集英社
●あらすじ
美術をテーマにした小説で圧倒的な人気を誇る原田マハさん。
そんなマハさんが選んだ、心を動かす“名画”とは?
作家人生に大きな影響を与えた作品や、美術史の転換点となった絵画をわかりやすく紹介。
さらに、マハさんの小説に登場する名画も多数登場します。
原田マハファンはもちろん、アート初心者にもおすすめの一冊です!
*小説ではありません

おすすめポイント
時代を超えて、世界中を魅了する絵画の魅力とは?
絵画に秘められた強烈な力を原田マハさんが熱く語ってくれます。
2020年度、広島県の公立高校入試で出題された
原田マハ アート小説『板上に咲く花』

【原田マハ アート小説】木版画家、棟方志功の物語
板上に咲く MUNAKATA: Beyond Van Gogh (幻冬舎単行本)
●表紙情報
棟方志功の版画
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【著者】原田マハ
【出版社】幻冬舎
●あらすじ
木版画で世界を変えた人がいます。
ちょっと変わり者だけど、純粋で、めちゃくちゃアツい芸術家・棟方志功(むなかたしこう)です。
この本は志功の生涯を描きだした、ただの「芸術家伝記」ではありません。
いつも志功のために墨をすり続け、そばで支え続けた志功の奥さん、チヤさんの目から見た志功の姿が語られるのです。
お金がなくても、運が悪くても、夢をあきらめない!
志功とチヤ、そして家族の”あったかくてちょっぴり泣ける”、棟方志功物語。
努力・情熱・愛がギュッと詰まっています。
2025年度、立教新座高校の高校入試で出題された

おすすめポイント
青森弁で語られる物語にどっぷりハマってしまいます。
ゴッホにあこがれた棟方志功。
そして、志功と「民藝」を愛した柳宗悦との出会い――。
原田マハさんの他の作品ともつながるような、そんな面白さも感じられます。
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原田マハ アート小説『リーチ先生』

【原田マハ アート小説】実在した英国人陶芸家、バーナード・リーチの物語
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【著者】原田マハ
【出版社】集英社
●あらすじ
世界を旅した、情熱の陶芸家がいた。
その名は、バーナード・リーチ。
イギリス生まれ、日本を愛した男。
明治・大正・昭和——三つの時代を生き、日本とイギリスを行き来しながら、リーチは「陶芸(民藝)」を求め続けた。
彼が若いころ出会った、まだまだ未熟な若手陶芸家・亀ちゃん。
そして、リーチを取り巻く若い日本人芸術家たちとの出会い。
彼らと語り合い、ぶつかり合いながら、友情をはぐくみ、青春をもう一度生きるように、リーチは作品に向き合っていく。
年をとっても、情熱はまるで炎のように消えない。
ひとつの道を極めようとしたリーチの生きざまは、めちゃくちゃカッコいい。
これは、夢を追いかけ続けたひとりの男の、リアルで熱いアート人生ドラマなんです。

おすすめポイント
明治時代に活躍した芸術家たちが次々と登場してびっくり!
柳宗悦、富本憲吉、濱田庄司、河井寛次郎、志賀直哉、岸田劉生、武者小路実篤…。
若き芸術家たちの熱気やエネルギーが、リアルに伝わってきます。
長編ですが、主人公・リーチの人生にワクワクしながら読み進められます。
2024年度、都立国分寺高校の高校入試で出題された
原田マハ アート小説『デトロイト美術館の奇跡』

【原田マハ アート小説】セザンヌ、デトロイトに住む人たちの物語
●表紙情報
ポール・セザンヌ
妻オルタンスを描いた肖像画《マダム・セザンヌ》
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【著者】原田マハ
【出版社】新潮社
●あらすじ
もし、あなたの住む市が破産寸前になったら…どうする?
しかもその危機を救う方法が、美術館の超お宝コレクションを売ることだったら――!
モネ、ゴッホ、ピカソ、マティス、セザンヌ…。
世界に誇る名画たちが売られちゃう!?
誇りであるアートを守るか、生活を守るか――市民が迫られる究極の選択。
本当にあったお話をもとにした感動ストーリー。
「大切なものってなんだろう?」って考えたくなる一冊です
2023年度、開智高校の高校入試で出題された

おすすめポイント
絵画を家族のように愛する人たちが起こす奇跡!
大切なものを想う気持ちには、計り知れない力があります。
その力は、まっすぐに私たちの心を打ち、深い感動を届けてくれます。
文庫本で140ページ程度で短い物語ですが、心にあたたかさが残る素敵な物語です。
原田マハ アート小説『暗幕のゲルニカ』

【原田マハ アート小説】ピカソの物語
●表紙情報
ピカソ
代表作《ゲルニカ》
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【著者】原田マハ
【出版社】新潮社
●あらすじ
「ピカソの絵って、なんだかよくわからない」
「名前は知ってるけど、どんな人だったの?」
そんなふうに思ったこと、ありませんか?
世界的に有名なピカソの名画《ゲルニカ》に迫るアート・サスペンス。
時代を超えてつながる“ふたりの女性”の視点から、《ゲルニカ》に隠された秘密を追う、ミステリーのようなストーリーです。
現代の主人公は、ニューヨーク近代美術館(MoMA)のキュレーター・八神瑤子。
彼女は、国連本部に飾られていた《ゲルニカ》のタペストリーが突然姿を消した事件に巻き込まれます。
そこから明らかになる《ゲルニカ》にまつわる知られざる真実とは…?
もうひとりの主人公は、ピカソの恋人であり、写真家でもあったドラ・マール。
彼女は、実際に《ゲルニカ》が描かれていく様子を、ピカソのすぐそばで見ていました。
スペイン(ピカソの祖国)内戦の中で、ピカソは何を思い、あの絵に何を込めたのでしょうか?
《ゲルニカ》はなぜ描かれたのか?
アートと歴史、謎が交差するこの物語の先に、きっとあなたも「ピカソをもっと知りたい」と思うはずです。
2018年度、海陽中学校の中学入試で出題された

おすすめポイント
作品「ゲルニカ」の謎だけでなく、ピカソ自身の人生にも迫る物語。
天才画家といわれるピカソの人間臭さがみえてくるのがおもしろいです。
原田マハ アート小説『リボルバー』

【原田マハ アート小説】ゴッホとゴーギャンの物語
●表紙情報
フィンセント・ファン・ゴッホ
《ひまわり》
ロンドン・ナショナル・ギャラリー所蔵のもの
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【著者】原田マハ
【出版社】幻冬舎
●あらすじ
誰もが知る画家、フィンセント・ファン・ゴッホ。
彼の死は「拳銃(リボルバー)による自殺」とされています。
――でも、本当にそうだったのでしょうか?
物語は、ある日パリのオークション会社に届いた1丁の古びた拳銃から始まります。
それは、ゴッホが命を絶ったとされる“凶器”だというのです。
オークション会社で働く高遠冴は、真相を探るうちに、ゴッホとゴーギャン――二人の画家が南フランスで過ごした数か月間の、知られざる秘密に迫っていきます。
友情? それとも裏切り?
芸術と狂気が交差するなかで、冴がたどりついた“真実”とは?
アートと歴史をめぐる、ハラハラドキドキのゴッホの死をめぐるミステリー。
そしてゴッホとゴーギャンのゆがんだ友情が、読む人の胸を深く打つ一冊です。
2025年度、渋谷教育学園渋谷中学校(帰国生)の中学入試で出題された

おすすめポイント
ゴッホの死。
そして、ゴッホとゴーギャンのすれ違う気持ち――。
どちらも本当のところはわかりません。
でも、原田マハさんの描く世界は、その「わからないはずの真実」を、まるで目の前に広がるように感じさせてくれるのです。
情景が浮かび、気持ちが伝わってきて、物語にどっぷりと引きこまれてしまいました。
原田マハ アート小説『常設展示室』

【原田マハ アート小説】ピカソ、フェルメール、ゴッホ、マティス、東山魁夷の名画を元にした物語
●表紙情報
フェルメール
《デルフトの眺望》
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【著者】原田マハ
【出版社】新潮社
●あらすじ
ピカソ、フェルメール、ゴッホ、マティス、東山魁夷……、誰もが一度は耳にしたことのある有名な画家たち。
そんな有名画家が描いた実在する6枚の絵画から、うまれる物語とは?
でも、ただのアート紹介じゃありません。
物語の主人公たちは、美術館で働く人たちであり、「昨日とはまるで違う人生」を歩き始めた人たち。
不安や恐怖、悲しみ……思いがけない状況に、どう向き合うのか?
そんなとき、ふと訪れた美術館。
そこに飾られている“常設展示”の絵画たちが、静かに語りかけてくるんです。
変わっていく日々の中で、変わらずそこにいる絵たち。
その存在に支えられて、登場人物たちは少しずつ前に進んでいきます。
美術にくわしくなくても大丈夫。
絵に込められた想いや、人の心に届く“何か”を感じたとき、あなたの中でも、なにかが静かに動き出すかもしれません。
“本物の名画”をもとにした、アートと人生がリンクする、不思議でやさしい6つのストーリー。
読んだあと、美術館に行ってみたくなるはず。

おすすめポイント
名作のもつ歴史と人々の想い、そして人の心を動かすパワーが感じられ、絵画を鑑賞する楽しさを味わえます。
また、美術館の裏側や、作品に込められた思いを知り、アートの楽しさや深さも感じられます。
2020年度、淑徳与野中学校の中学入試で出題された
出題短編:「群青」
原田マハ アート小説『たゆたえども沈まず』

【原田マハ アート小説】ゴッホとゴッホと関わるパリに住む日本人画商、林忠正の物語
●表紙情報
ゴッホ
《星月夜》
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【著者】原田マハ
【出版社】文藝春秋社
●あらすじ
「ゴッホって、ひまわりの絵を描いた人でしょ?」
そんな“アート初心者”にこそ読んでほしい、ゴッホの知られざる物語!
実はあのゴッホ、若いころは全然売れない画家だったんです。
そんな彼の人生にかかわったのが、なんと日本人!?
その名は林忠正(はやし ただまさ)。
パリの美術界で浮世絵を売っていた、超やり手の画商です。
➡実在した人物!!
芸術にすべてをかける天才ゴッホ、兄を支える弟テオ、そして日本からやってきた忠正。
この3人の出会いが、やがて“世界を変える一枚”を生むなんて……だれが想像したでしょう?
歴史×芸術×情熱の、ビッグコラボ!
読めばゴッホがもっと好きになる。
そして、美術館にも行きたくなる。そんな一冊です!

おすすめポイント
原田さんの描くゴッホは……。
ゴッホのダメ男ぐあいが、もはや愛おしいです。
アートってよくわからない? でも大丈夫!
この本は、美術のことをまったく知らなくても楽しめます。
むしろ「えっ、こんなドラマあったの!?」ってページをめくる手が止まらなくなるはずです。
2019年度、神奈川県の公立高校入試で出題された
美術・アートの世界!おすすめ小説・エッセイ本リスト
絵画・絵を描く
絵画(エスキース)
水墨画
水墨画
『線は、僕を描く』の続編
絵画(美術教室)
絵画(美大のゼミ)
食と芸術(アート、音楽など)のコラボ
写真
活版印刷
漫画家さくらももこさんのエッセイ
漫画家手塚治虫さんのエッセイ
キュレーター(学芸員)原田マハさんのエッセイ
原田マハさんのアート小説(棟方志功)
原田マハさんのアート小説(バーナード・リーチ)
原田マハさんのアート小説(セザンヌ)
原田マハさんのアート小説(ピカソ)
原田マハさんのアート小説(ゴッホとゴーギャン)
原田マハさんのアート小説
原田マハさんのアート小説(ゴッホ、林忠正)
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