毎日行われる朝読書の時間になにを読もうかな?と思っている中学生、高校生、(本好きの小学高学年)におすすめの本を紹介します。
選んだ本は、ごく最近(2022,2023、2024年度)の中学入試、高校入試で出題された本です。
せっかく本を読むなら、入試に出た本を読んでみませんか?
このブログでは、中学入試・高校入試で出題された本のなかから選んでいます。なぜなら……。
中学・高校受験出題本はとにかくおもしろい!
国語の専門家である国語の先生たちが選んだ本はどれも失敗なし!なのです。
『タラント』
この本「読む!」ポイント
人は一歩一歩成長していくんだ
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【著者】角田光代
【出版社】中央公論社
●あらすじ
棒高跳びの表紙からは想像のつかない!
意外な物語だった。
スポーツ物語というよりも、人の成長していく姿が心をうつ、感動物語です。
おすすめポイント
文庫本ページ数576ページ!
とってもとっても長い物語なので、読書慣れしていない人にはかなりハードルが高い本です!
2023年度、海陽中学校の中学入試で出題された
『もどかしいほど静かなオルゴール店』
この本「読む!」ポイント
心をいやす不思議なやさしいメロディ
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【著者】瀧羽麻子
【出版社】幻冬舎
●あらすじ
連作短編集
あなたの心に流れている音楽をオルゴールにしてくれる
ちょっと不思議なオーダーメイドのオルゴール店の物語
おすすめポイント
自分がつくってもらうとしたら、どんなオルゴールが出来上がるのかな?と想像しながら読むとさらにおもしろいです。
2023年度、佐賀県の公立高校の入試で出題された
『赤と青とエスキース』
この本「読む!」ポイント
ラストで「そうだったのか!」と物語の全体が見えてくる!
意外なラストにおどろく物語
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【著者】青山美智子
【出版社】PHP研究所
●あらすじ
連作?短編集
いつもの青山美智子作品とは、一味ちがう!
一枚の絵(エスキース(下書き))がつむぎだす5つの「愛」と「成長」の物語です。
おすすめポイント
順番どおりに、ラストまで必ず読んでください。
2023年度、本郷中学校の中学入試で出題された
2022年度、東京都の都立高校入試で出題された
『たそがれ大食堂』
この本「読む!」ポイント
革命を起こそう!
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【著者】坂井希久子
【出版社】双葉社
●あらすじ
レトロなデパートの大食堂がなくなってしまうかもしれない……。
従業員たちは、バラバラだった気持ちをひとつにして、大食堂の存続をかけて動き出す!
おすすめポイント
ひとつのことをみんなで成し遂げようするパワーが熱いです。
2023年度、聖光学院中学校の中学入試で出題された
『エレジーは流れない』
この本「読む!」ポイント
高校男子の日常ってこんな感じ!
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【著者】三浦しをん
【出版社】双葉社
●あらすじ
仲間と遊んで、今が楽しくて、エネルギーだけはもっているんだけど、その使い道がよくわからない男子高校生の物語(笑)
「夢なんてなくても生きていけるし」
どこかでモヤモヤしながらも、普通に平穏に生きていければいいじゃないと思っている人におすすめです。
おすすめポイント
悩むのも、開き直るのも青春なんです!
2022年度、茨城県の公立高校入試で出題された
『剛心』
この本「読む!」ポイント
仕事に夢に挑戦する!カッコいい男の物語!
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【著者】木内昇
【出版社】集英社
●あらすじ
あなたは時代が変わるときにこそ、必要なものは何だと思いますか?
明治時代に日本近代建築を築いた、妻木頼黄(よりなか(1859-1916年))の人生物語です。
ただの欧米化ではなく、西欧の技術を用いて「江戸の再興をしたい!」と強い信念をもつ頼黄ですが……。
彼の妻や仕事仲間といった身近な人たちの目からみた頼黄の姿とは!?
*文庫本ページ数442ページにわたる長編小説です。
おすすめポイント
時代が変わるときにこそ周りのプレッシャーに負けず、強い信念をもち、自分の生き方を貫く姿に心うたれます。
2023年度、愛媛県の公立高校入試で出題された
『7.5グラムの奇跡』
この本「読む!」ポイント
目に見えるものすべてが輝きだす!
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【著者】砥上裕將
【出版社】講談社
●あらすじ
「視力」がよくて、「目」に心配のない、眼科にあまり馴染みのない人にこそ読んでほしい。
あたりまえのように見えている世界が、あたりまえではなくなったら。
新人視能訓練士の仕事ぶりと成長を通して、視覚はもちろん、自分のもつ”見る、聞く、嗅ぐ、味わう、触る”といった感覚を大事にしたくなる物語。
おすすめポイント
視能訓練士という仕事にも興味がわきます。
中学入試で出題された
『博士の長靴』
この本「読む!」ポイント
どこかの家族をのぞき見したらビックリ!
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【著者】瀧羽麻子
【出版社】ポプラ社
●あらすじ
連作短編集
隣にどんな人が住んでいるかすら知らない人も多いこの時代に、ほかの家族の生態、習慣をこっそりのぞき見したらビックリ!なんてありえます。
この物語の主人公、天気の研究をする藤巻博士と博士一家は、なかなかクセのある家族です。
そんな四世代にわたる藤巻一家の家族の歴史、風習、関係性をのぞいてみませんか。
おすすめポイント
好き嫌いというレベルで判断できない家族との関わり方が難しいのは、どこの家族もおんなじです。
2023年度、神奈川県、愛知県の公立高校入試で出題された
2023年度、豊島岡中学校の中学入試で出題された
『太陽と月 サッカーという名の夢』
この本「読む!」ポイント
自分らしさを発揮できる「将来の夢」はみつかっている?
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【著者】はらだみずき
【出版社】小学館
●あらすじ
*本を読むのに慣れてない人でも読みやすい本です!
背が高くて恵まれた身体の小学六年生、月人くん。
小さなころから真剣にサッカーに取り組んではいるものの、将来の夢「プロのサッカー選手」とははっきり言えない。
なぜなら、自分に自信がないから。
そんな月人くんが全国の強い選手が集まるセレクション合宿に参加することに……。
そこで、自分とは真逆のライバルに出会うのです!
おすすめポイント
月人のおじいちゃんが教えてくれる、的確でステキなアドバイスが心にひびきます。
2023年度、長崎県の公立高校入試で出題された
『階段ランナー』
この本「読む!」ポイント
心の傷をわかり合える仲間がいるってこんなにも安心できるのか!
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【著者】吉野万理子
【出版社】徳間書店
●あらすじ
心に傷を抱える高校2年生の男女ふたりが互いを理解し、助け合い、前を向きだす!青春物語
自分ひとりではどうにもならない苦しみをもつふたり。
ふたりだからこそ強くなれる。
辛い現実を抱えていても、自分の弱い面をみせられる人がいるのって「幸せだな」とほのぼのできました。
おすすめポイント
信じられる仲間と一つのことに挑戦する、青春の楽しさも味わえます。
2024年度、龍谷大付属平安中学校の中学入試で出題された
『タダキ君、勉強してる?』
この本「読む!」ポイント
人生はジェットコースター!
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【著者】伊集院静
【出版社】集英社
●あらすじ
2023年に亡くなった伊集院静さんを知っていますか?
直木賞作家で、夏目雅子さんという有名な女優さんと結婚していた男性として有名です。
というと、幸せいっぱい、モテモテで仕事も大成功を収めた男性と思ってしまうかもしれません。
が、伊集院静さんの人生は波乱万丈だったのです!
伊集院さんが自分の人生を振り返り書き出したエッセイです。
おすすめポイント
「こりゃー、女性にモテるはずだよ」
なんだかんだいっても、沈んでいるときですら、伊集院さんの魅力があふれ出ています。
2023年度、ラ・サール中学校の中学入試で出題された
『つぎはぐ、さんかく』
この本「読む!」ポイント
「家族」の定義って何だと思う?
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【著者】菰野江名
【出版社】ポプラ社
●文庫本出版年月
2025年2月
●あらすじ
惣菜と珈琲のお店を営んでいる晴太(男)、ヒロ(女)、そして中学3年生の蒼(男)は一緒に暮らしている。
ときけば、晴太とヒロが夫婦で、蒼が息子かな?と思いませんか?
それが、違うんです。
三人は兄弟なんです!
え、両親はいないの?
三人の関係がぎこちないくない?
三人は本当に兄弟なの?
と、とにかく謎が多い3人の物語。
兄弟同士の思いやりと優しさが「謎」を解くカギです。
おすすめポイント
食べ物の描写がとてもおいしいそうで、読んでいるとお腹がへるのが辛かったです。
2024年度、山脇中学校の中学入試で出題された
『街に躍ねる』
この本「読む!」ポイント
お兄ちゃんが大好きな人、必読です!
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【著者】川上佐都
【出版社】ポプラ社
●文庫本出版年月
2025年2月
●あらすじ
兄弟、姉妹はいますか?
そして兄弟、姉妹は好きですか?
もし大好きな兄弟、姉妹が世間から「普通じゃない」といわれていたら……。
小学5年生の晶と高校生の達、仲良しな兄弟物語です。
おすすめポイント
読み終わったときに、大好きな人がもっと好きになれるはずです。
2024年度、大妻多摩中学校の中学入試で出題された
『タイムマシンに乗れないぼくたち』
この本「読む!」ポイント
「生きるのってたいへん」と思ったときに読みたい
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【著者】寺地はるな
【出版社】文藝春秋社
●文庫本出版年月
2025年2月
●あらすじ
7つの短編集
正しい生き方なんかわからないけれど、今の自分の生き方はちょっと息苦しい。
閉塞感を感じている人たちの物語集です。
大人はもちろん、子どもだって生きにくい時があるんです。
おすすめポイント
自分の意識がちょっと変わるだけで、生き方も変わるかも!?と前向きになれます。
2023年度、麻布中学校の中学入試で出題された
出題短編:「タイムマシンに乗れないぼくたち」
『夜に星を放つ』
この本「読む!」ポイント
「むなしさ」も生きるのに避けられないこと
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【著者】窪美澄
【出版社】文藝春秋社
●文庫本出版年月
2025年2月
●あらすじ
5つの短編集
「さみしさ」「むなしさ」
生きていれば必ず感じる気持ち。
それでも明日はやってきて、だれかと細々と繋がり、なんとか生きている自分を褒めてあげたくなる本です。
おすすめポイント
考えても仕方ないことが起こるのが人生だ!と開き直る生き方もいいかもしれません。
2023年度、海城中学校の中学入試で出題された
出題短編:「星の随に」
『宙ごはん』
この本「読む!」ポイント
親だって完璧な人間じゃない!こと、いつ気づきましたか?
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【著者】町田そのこ
【出版社】小学館
●文庫本出版年月
2025年3月
●あらすじ
家事育児がまったくできない親だったら、子どもはどうやって生きていけばいいのでしょうか?
この物語の主人公の宙ちゃんのママは、悪気がなく家事育児ができない。
でも宙ちゃんはママがキライになれないし、ママを見捨てることなんてできない。
(自分も生きていけないから)
そんな宙ちゃんの前に、頼りになる助っ人が現れます!
おすすめポイント
おいしくて、人の優しさに泣ける本です。
2023年度、桐朋女子中学校の中学入試で出題された
2024年度秋冬に文庫本になった入試出題本
人の成長物語
オルゴールで心に癒しを物語
一枚の絵画(エスキース)の物語
チーム大食堂の活躍物語
男子高校生の青春物語
信念に生きる男の物語
新人視能訓練士の成長物語
天気博士の4世代にわたる家族の物語
サッカー少年物語
心の傷を抱く高校生男女の物語
伊集院静さんの人生エッセイ
謎の多い3人兄姉弟の物語
お兄ちゃん大好き小学生の物語
「生きるのがたいへん」な人たち物語(短編集)
むなしい人生にも希望を!物語(短編集)
家事育児が苦手な母と娘の”おいしい”物語
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