「全国書店員が選んだいちばん! 売りたい本本屋大賞」売り場からベストセラーをつくる!
過去一年の間、書店員自身が自分で読んで「面白かった」、「お客様にも薦めたい」、「自分の店で売りたい」と思った本を選び投票します。
ノミネートされるのは10冊。
本の専門家、書店員さんが選ぶ「本屋大賞」は「おもしろい本」が確実にみつけられると評判になっています。
衝撃的なことに、その「おもしろい本」が中学・高校の入試問題でよく出題されるのです。
おもしろい本が入試問題になるの?
そんな疑問がわきますよね。
それが「なるんです!」
さっそく本屋大賞にノミネートされた本のなかで、中学入試、高校入試で入試問題として出題された本を調べてみました。
2024~2015年までの本屋大賞本を調べた結果、確認できた本は26冊と多くの作品が入試問題で出題されていました。(きちんと情報を確認できなかった本もありました)
このブログでは、中学入試・高校入試で出題された本のなかから選んでいます。なぜなら……。

中学・高校受験出題本はとにかくおもしろい!
国語の専門家である国語の先生たちが選んだ本はどれも失敗なし!なのです。
『アルプス席の母』

●2025年本屋大賞 ノミネート
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【著者】早見和真
【出版社】小学館
●あらすじ
長編小説
さわやかな高校野球の裏側が見えてしまう!
努力だけじゃ甲子園は勝てない。
母子ふたりで戦う甲子園への道には、どんな困難がまちうけているのだろうか?
息子のためにならどんなことにも立ち向かう野球ド素人の母。
大好きな野球と、応援してくれる母のために常に前を向いて進む息子。
悔しいこと、泣きたくなること、うれしいこと、ワクワクすることの連続の日々。
人の愛や優しさに包まれるあたたかさを感じながら、感動を味わえる物語です。

ああ、好きなことを貫き通すってこんなにもたいへんなのか。
イヤな奴、理不尽なことを乗り越えた人しか見えない”その向こうの世界”が見えます!
2025年度、ラ・サール中学校の入試で出題された
『成瀬は天下を取りにいく』『成瀬は信じた道をいく』

●2024年本屋大賞 大賞(第1位)
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【著者】宮島未奈
【出版社】新潮社
●あらすじ
連作短編集
滋賀県大津市の女子高校生、成瀬あかりが、世間の当たり前や人の目は気にしない、自分で決めたことに全力で取り組む!
我が道をまっすぐに突き進む、女子高校生の青春物語。
●その他情報
2025年本屋大賞ノミネート作品
続編『成瀬は信じた道をいく』
大学生になる成瀬あかり、続編でも成瀬パワーは全開です!
成瀬の父や親友、そして成瀬を尊敬する小学生、成瀬のバイト先で知り合う主婦などから見た成瀬あかりとは?

成瀬あかりのしゃべり方、自分らしさをつき通し、まっすぐに生きている姿勢がステキすぎて、愛おしくて、笑えます。
2024年度、栄東中学校、豊島岡女子学園中学校、中央大学付属横浜中学校の入試で出題された
豊島岡女子学園中学校出題短編:「ときめき広州音頭」「線がつながる」
『水車小屋のネネ』

●2024年本屋大賞 第2位
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【著者】津村記久子
【出版社】毎日新聞出版社
●あらすじ
本を読み終わったあと「人生って捨てたもんじゃないな~」と、しみじみつぶやいてしまいました。
1981年、理佐18歳、律8歳のふたりの姉妹は身勝手な母親から独立して、新しい土地で新しい生活を始めるのですが……。
そこで姉妹が知るのは、人のあたたかさ、やさしい人たちとの交流、人の良心なのです。
人との出会い別れを繰り返す、姉妹の40年にわたる成長人生物語です。

おすすめポイント
辛い時でも「いい味のある」キャラクター鳥のネネに癒されます。
ページ数496ページとかなりの長編小説ですので、本に読むのが苦ではない人におすすめです。
2024年、豊島岡女子中学校の中学入試で出題された
『リカバリー・カバヒコ』

●2024年本屋大賞 第7位
【著者】青山美智子
【出版社】光文社
●あらすじ
連作短編集
公園に置かれている、触ったところを治してくれるという都市伝説がある、カバの遊具・カバヒコをめぐる物語。
新築分譲マンション、アドヴァンス・ヒルに住む悩める住人がカバヒコに触ってみたら……。
カバヒコのパワーはいかほどか!?

おすすめポイント
読むほどに心が癒され、清浄されていく気が……。そしてあったかい気持ちになれます。
これも「カバヒコ」効果なのかもしれません。
2024年度、甲陽学院中学校、芝中学校の中学入試で出題された
2025年度も中学入試で出題されています。
出題箇所はココ!
【甲陽学院中学校出題短編】:「勇哉の足」
『月の立つ林で』

●2023年本屋大賞 第5位
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【著者】青山美智子
【出版社】ポプラ社
●あらすじ
5つの連作短編小説
元看護師、芸人、二輪自動車整備士、女子高生、アクセサリー作家。
彼らはみなそれぞれ、今の境遇に不満や不安をもち、自分自身にイライラ。
そんな世代も立場も違う彼らが、心の拠り所としているのは、タケトリ・オキナがポッドキャスト「ツキない話」!
「ツキない話」で結びついた彼らを、前向きにさせる”小さな”きっかけとは?
悩める人たを癒す、やさしい人生物語です。

おすすめポイント
「最近ツイてない」と感じている人におすすめ。
大きくて明るい道しるべのような「月」を見上げて元気になろう!と思える物語です。
2024年江戸川学園取手中学校(2回目)入試で出題
出題短編:「誰かの朔」
『雲を紡ぐ』

●2023年本屋大賞 第5位
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【著者】伊吹有喜
【出版社】文藝春秋社
●あらすじ
いじめが原因で学校に行けなくなった高校生の美緒の家出先は……。
ほとんど会ったことのない!祖父の家(盛岡市)だった!
美緒の家出をきっかけに、三代にわたる親子の確執がじょじょに明らかになっていきます。
美緒はこれからどう生きていくのか?
切れかけている家族はどうなるのか?

おすすめポイント
「どんなときでも「本当の自分」「自分の気持ち」を大切にして生きる楽しさを忘れないで!」
そして「大切な人には、気持ちをきちんと言葉をぶつけて!」と伝えたい人に贈りたい本です。
2021年度、横浜雙葉中学校の入試で出題された
2021年度、東京都の公立高校の高校入試で出題された
『宙ごはん』

●2023年本屋大賞 第8位
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【著者】町田そのこ
【出版社】小学館
●あらすじ
宙ちゃんの幼いころから高校生までの物語。
今まで離れて暮らしていた”産み”の母親と暮らすことになった小学生の宙ちゃんの生活は、今までとはまったく違うものに。
なんと宙ちゃんのママは、家事と育児が苦手だったのです!!
そんな母親と暮らすことになった宙ちゃんに、力強いサポーターが現れます!
オムライスにパンケーキといった料理がたくさん出てくる、おいしい物語でもあります。
ちなみに”驚きの展開あり”小説です。

おすすめポイント
苦手なことを助けてもらう。
自分の居場所を感じられる。
人と人とのかかわり方、ふれ合いを感じる温かさがたっぷりつまっています。
みんなが助け合い、こんな生き方ができる社会なら「いいな」と思える、人にやさしい物語です。
2023年度、桐朋女子中学校の中学入試で出題された
『赤と青とエスキース』

●2022年本屋大賞 第2位
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【著者】青山美智子
【出版社】PHP研究所
●あらすじ
連作?短編集
いつもの青山美智子作品とは、一味ちがう!
一枚の絵(エスキース(下書き))がつむぎだす5つの「愛」と「成長」の物語。
二度読み確実の本です。

おすすめポイント
ラストの驚きを味わってほしいので、詳しくは語りません。
とにかく順番どおりに、ラストまで必ず読んでください。
2023年度、本郷中学校の中学入試で出題された
2022年度、東京都の都立高校入試で出題された
『星を掬う』

●2022年本屋大賞 第10位
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【著者】町田そのこ
【出版社】中央公論新社
●あらすじ
自分だけどうしてこんなに不幸なんだと思ったとき。
自分の不幸をだれかのせいにしていませんか?
母とすれ違ってしまった過去のトラウマに縛られながら生きる女性千鶴の物語です。
不幸がとめどめなく訪れる千鶴。
人生の不幸はすべて”母”のせいだと考えてしまう千鶴。
あなたは自分の不幸へどう向き合いますか?
不幸が不幸を呼ぶ!こんなにも不幸を続くのかと思うのですが……。
ご心配なく。そんななかにも希望の光もありますので。

おすすめポイント
弱者だから許されると「弱者の暴力」をだれかにふるったことないか?
自分の人生はだれのものでもない「自分のもの」だと気づかされます。
2024年度、流通経済大学付属柏中学校の中学入試で出題された
『お探し物は図書室まで』

●2021年本屋大賞 第2位
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【著者】青山美智子
【出版社】ポプラ社
●あらすじ
5編の連作短編集
仕事や人生に行き詰まりを感じている人が導かれるコミュニティハウス図書室にいたのは……。
見た目はマシュマロマン?ベイマックス?と、見間違うくらい巨大な鏡餅のような迫力満点の司書さん!!
不思議な司書、小町さゆりさんがおすすめする本をきっかけに、新しい明日へ前向きになる人たちの再生物語です。

おすすめポイント
「人と本との出会いは偶然であり必然!」という不思議な繋がりを感じます。
読んでいて勇気、元気がもらえます。
2022年度、埼玉県の公立高校入試で出題された
『犬がいた季節』

●2021年本屋大賞 第3位
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【著者】伊吹有喜
【出版社】双葉社
●あらすじ
6編からなる連作短編小説
辛いことがあっても、イライラする日々であったも、あなたの青春は人生に一度だけなんです。
犬の「コーシロー」が見届けた12年間(平成元年~平成12年まで)で出会った高校生たちとは。
友情あり、恋があり、成長あり。
18歳という大人になる一歩手前、なにもかもが輝いて見える、高校生たちの青春物語です。

おすすめポイント
うれしさも、悲しみも、辛さも、苦しさも、楽しさも、なにもかもがつまった彼らの青春に、笑い、涙してしまいます。
青春時代はいつか思い出になります。
今、人には言えない悩みや、モヤモヤした気持ちを抱えていても「大丈夫だよ」と応援したくなりました。
2022年度、山脇中学校、城北中学校の中学入試で出題された
山脇中学校の出題短編:「めぐる潮の音」
『逆ソクラテス』

●2021年本屋大賞 第4位
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【著者】伊坂幸太郎
【出版社】集英社
●あらすじ
5つの短編集
短編タイトルすべてに「逆」「~ではない」「非」「アン~」といった言葉が入っている、常識をぶっ壊す物語集。
小学生が投げかけた「当たり前への疑問」を、あなたはどう思うだろうか?

おすすめポイント
常識をぶち破れ!
「これが普通だよ」「当たり前だよ」が口ぐせになっていたら。ぜひ読んでほしいです。
2022年度、佐賀県の公立高校の中学入試で出題された
2023年度、吉祥女子中学校の中学入試で出題された
『ライオンのおやつ』

●2020年本屋大賞 第2位
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【著者】小川糸
【出版社】ポプラ社
●あらすじ
正反対でありながらも繋がっている「生」と「死」を書いた人生物語です。
瀬戸内の島のホスピスで残りの日々を過ごす、若くして余命を告げられた主人公の。
彼女が残りの人生のなかで、本当にしたかったことはなにか?
おいしいものを食べて、目の前の一日を生きて、この世から旅立とうと決心する雫。
だれもがいつか必ず経験する「死」が、あたたかく書かれています。

おすすめポイント
若い時は自分ごととして考えにくい「死」と向き合うと、違う世界が開けます。
2024年度、埼玉栄中学校の中学入試で出題された
☟NHKでドラマ化されています。
『線は、僕を描く』

●2020年本屋大賞 第3位
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【著者】砥上裕將
【出版社】講談社
●あらすじ
突然の交通事故で両親を亡くし生きる気力を失っている大学1年生の霜介(そうすけ)は、偶然出会った水墨画の巨匠篠田湖山の内弟子になってしまう!!
「水墨画って、あ~、あの白と黒で書かれた絵だよね」レベルの霜介だったのですが、水墨画の世界を知り、どんどん生きる気力を取り戻していきます。
「ビックリ」「ありえない」展開なのに、なぜか惹きつけられてしまう物語。
言葉で表される、白と黒の水墨画がもつ生命力、流動的な筆づかいのスゴイさに驚きます!
水墨画の魅力があふれる、そしてひとりの大学生の青春・成長物語です。
●その他情報
続編あり『一線の湖』

おすすめポイント
白と黒の世界が、どんどん色づいていく!そんなワクワク感が味わえます。
2020年度、山梨県の公立高校入試で出題された
2024年度、吉祥女子中学校の中学入試で出題された
☟主演:横浜流星さんで2022年映画化されています。
『そして、バトンは渡された』

●2019年本屋大賞 大賞(第1位)
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【著者】瀬尾まいこ
【出版社】文藝春秋社
●あらすじ
他人どうしで暮らしていたら、それは家族だと思いますか?
幼い頃に母親を亡くした優子は、大人の都合に振り回され、血の繋がらない親の間をリレーされていきます。
父親は3人、母親は2人!
名字が変わった回数は4回!
17歳になった高校生の今は、なんと20歳しか離れていない“父”と暮らしているのですが……。
そもそも、どうして他人と暮らしているのか?
「秘密」が隠された優子の家族物語です。

おすすめポイント
血がつながっている家族とはまた違った、不思議な家族に隠された秘密とは?
普通では気づけない、「愛」がつまった物語です。
2019年度、開智未来中学校の中学入試で出題された
☟映画化されています
『さざなみのよる』

●2019年本屋大賞 第6位
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【著者】木皿泉
【出版社】河出書房新社
●あらすじ
連作短編集
だれかが死んでから気づくこと、知ることってあるのでしょうか?
43歳、病気で亡くなった女性小国ナスミに関わった人たちでつながる物語。
人間が必ず経験する「死」がただ悲しい・辛いだけじゃないことを教えてくれます。

おすすめポイント
「死」が悲しいから泣いてしまうわけじゃない。
そんな心揺さぶられる気持ちになれます。
2020年度、聖光学園中学校の中学入試で出題された
『愛なき世界』

●2019年本屋大賞 第7位
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【著者】三浦しおん
【出版社】中央公論社
●あらすじ
恋のライバルは人間とは限らない!
研究しか頭にない理系女子、大学院生の本村紗英に恋をする、洋食屋の料理人見習い男子、藤丸陽太の「当たって砕けろ!」恋愛物語です。
植物を愛でるように研究する紗英に、一目ぼれする藤丸くんですが……。
研究一筋で、そもそも人間自体に興味がない紗英を相手に恋愛初心者の藤丸くんの恋は、実るのでしょうか?

おすすめポイント
本のタイトルは「愛なき」ですが、「愛」がたっぷりの物語です。
2020年度、東京都立小石川中等教育学校(中高一貫校)の適正検査で出題された
『百貨の魔法』

●2018年本屋大賞 第9位
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【著者】村山早紀
【出版社】ポプラ社
●あらすじ
連作短編集
「閉店」がウワサされるデパートで働く人たちとお客様の心温まる物語。
デパートに現れる猫は魔法がつかえる?というのですが……。
デパートに魔法がかかっているのでしょうか?

おすすめポイント
行くだけで幸せな気持ちになれるデパートが舞台になっています。
2022年度、四天王寺中学校の中学入試で出題された
2023年度、立教新座中学校の中学入試で出題された
『蜜蜂と遠雷』

●2017年本屋大賞 大賞(第1位)
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【著者】恩田陸
【出版社】幻冬舎
●あらすじ
自宅に楽器を持たない不思議な少年、風間塵16歳
天才少女としてデビューしながら突然の母の死以来、弾けなくなった栄伝亜夜20歳
楽器店勤務のサラリーマン、高島明石28歳
完璧な技術と音楽性をもつ、優勝候補マサル19歳
国際ピアノコンクールを舞台にした4人の出場者を軸に描かれる青春小説です。
本の中から、それぞれの個性が奏でる音が聞こえてくるほどの臨場感をたっぷり味わえる、極上の音楽小説でもあります。
上下巻になっている長編小説ですが、飽きることなく読めます。
●その他情報
続編の『祝祭と予感』(連作短編集)あり

おすすめポイント
ライバルでもありながらも、音楽を愛する同志4人の個性がぶつかり合う!
コンクールのドキドキ感が味わえます。
2021年度、都市大学付属中学校の中学入試で出題された
☟2019年映画化されています。
共演:松岡茉優、松坂桃李、、森崎ウィン、鈴鹿央士
『みかづき』

●2017年本屋大賞 第2位
【著者】森絵都
【出版社】集英社
●あらすじ
家族で経営する学習塾が舞台になった!
昭和から平成へと三世代にわたって塾を経営し、子どもたちと奮闘を続ける家族の感動長編物語。
昭和36年、こんなにも前から塾ってあったんだと驚きます!
もはや戦後ではないと言われた高度経済成長期、ベビーブーム、バブル時代、そして長く続く不況の時代と激動の社会を背景に、塾に通う子どもたちとともに生き抜く家族(教師)とは?
そして学校とは異なる塾の教育方針とは?
「教える」「学ぶ」楽しさや幸せ、そして正義だけでは通用しない難しさをたっぷりと味わえます。

おすすめポイント
波乱万丈の塾経営と家族関係に引き込まれます。
難点は、とにかく長編小説であること!文庫本で624ページあります。
2018年度、筑波大附属筑波中学校の中学入試で出題された
『ツバキ文具店』

●2017年本屋大賞 第4位
【著者】小川糸
【出版社】幻冬舎
●あらすじ
連作短編集
代書屋鳩子(ポッポちゃん)が、あなたの大切な想いを届ける!
ポッポちゃんは、代書する手紙ごとに便箋・封筒、切手、筆記具、筆跡や文体を変えて、仲良しの友人、いつも集まる仲間や家族、身近な人であり大切な人に、伝えにくい本当の気持ちを確実に伝えるプロの代書人です。
代筆には「秘密」もつまっています。
代筆を頼む人たちの「秘密」、そしてポッポちゃんと祖母の確執の「秘密」とは?
「ツバキ文具店」を中心に、鎌倉に住む人たちの人情たっぷりで昭和レトロ感があり。
そして鎌倉の実在するレストランやお店、神社などが登場するので、鎌倉を満喫できる一冊です。
●その他情報
シリーズ化している
『ツバキ文具店』
『キラキラ共和国』
『椿ノ恋文』

おすすめポイント
ポッポちゃんの鎌倉での素敵な毎日が伝染してくる!
心が癒されて、あたたかくなります。
『ツバキ文具店』
2023年度吉祥女子中学校、2021年度東京女学館中学校の中学入試で出題された
続編『キラキラ共和国』
2019年度、大妻多摩中学校の中学入試で出題された
☟NHKでドラマ化されています
『コンビニ人間』

●2017年本屋大賞 第9位
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【著者】村田沙耶香
【出版社】文藝春秋社
●あらすじ
「普通」とは何か?
現代の実存を軽やかに問う第155回芥川賞受賞作
36歳未婚、彼氏なし。コンビニのバイト歴18年目の古倉恵子。
日々コンビニ食を食べ、夢の中でもレジを打ち、「店員」でいるときのみ世界の歯車になれる――。
この本の紹介文が衝撃的!
「普通とは何か?」を問う本だが、恵子さんがわりと普通の人じゃないと思ってしまった私って「普通」じゃないのか?

おすすめポイント
「普通」の社会の中では「勝ち組」というレッテルを貼られない恵子さんですが、さらに恵子さん泥沼の恋?に堕ちていくのです……。
不幸なんだかなんだか、なぜか途中から笑えてくる不思議な作品です。
2017年度、開成高校の高校入試で出題された
『羊と鋼の森』

この本「読む!」ポイント
●2016年本屋大賞 大賞(第1位)
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【著者】宮下奈都
【出版社】文藝春秋社
●あらすじ
自分自身にまったく自信が持てない外村くん。
念願だったピアノ調教師として働き始め、ピアノを愛する姉妹や、調律の先輩恩師との交流を通じて、自分らしく静かにマイペースに成長していく物語。
静寂な空気感ただよう音楽が、どんどん活発で華やいだ音楽にかわるように物語が楽しめます。

おすすめポイント
ピアノの調律師の物語というと、ちょっと高尚な感じがしますが、とにかく自信のなく、自虐的な主人公に共感できる人も多いはずです。
2018年度、筑波大学附属駒場中学校の中学入試で出題された
2020年度、青山学院横浜英和中学校の中学入試で出題された
『世界の果てのこどもたち』

●2016年本屋大賞 第3位
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【著者】中脇初枝
【出版社】小峰書店
●あらすじ
現代社会を生きる人たちの物語が多い本屋大賞作品としては珍しい「戦争」関連本です。
高知県から親と満洲にやってきた珠子、朝鮮人の美子(ミジャ)、横浜から来た恵まれた家庭で育った茉莉
昭和18年の満州で、国籍など関係なく情で結ばれる幼い三人の少女たちの物語。
なんの罪もない子どもたちの人生が戦争に振り回され、壮絶なものに……。
戦争によって、ひとりひとりの大切な人生が、大きく変わっていくのです。
戦争、戦後の混乱した世の中のなかで傷ついた人たちの人生、戦争への口に出せないほどの辛い想い、戦中の恨みから生まれる戦後の差別など、戦後生まれの私たちにたくさんのことを伝えてくれます。

おすすめポイント
いったい戦争って、誰のためのものなんだろうか?
だれもが思う疑問がつきまとう物語です。
2017年、駒場東邦中学校の中学入試で出題された
『サラバ!』

この本「読む!」ポイント
●2015年本屋大賞 第2位
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【著者】西加奈子
【出版社】小学館
●あらすじ
壮大な長編小説
ひとりの男性、圷歩(あくつあゆむ)の人生物語(30代まで)です。
イランで生まれた歩くん、その後大阪、エジプトで過ごす子ども時代(上巻)
家族に変化があり、阪神大震災を経験し、東京へ上京する青年期(中巻)
そして30代。変わっていく彼自身と、明らかになる事実も!(下巻)
不思議な存在の姉が、彼の人生のキーになる!?

おすすめポイント
上中下巻という本に圧倒されますが、物語に入りこむとあっという間に読んでしまいます。
2015年「アメトーーク!」でオードリー若林くんが絶賛した本です。
*テレビ朝日「アメトーーク!」で、読書好きの芸人が「好きな本」を紹介する毎年恒例の企画がある。
2016年度、海城中学校の中学入試で出題された
出題箇所:上巻 歩くんがエジプトに住んでいた頃のシーン
『本屋さんのダイアナ』

●2015年本屋大賞 第4位
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【著者】柚木麻子
【出版社】新潮社
●あらすじ
連作短編集
ダイアナ(大穴)の小学校時代から社会人になるまでの青春・成長小説であり、本好きで仲良くなる彩子との友情物語です。
大穴と書いてダイアナと読む。
そんな、自分の名前が大嫌いなダイアナは、こんな名前をつけた母親が悩みのタネ。
小学校では浮いた存在のダイアナは、自分とはまったく正反対の環境で育ったお嬢様育ちの優等生、彩子と親友になるのですが……。
どんどん明らかになっていくダイアナの秘密
そして女の友情は続くのか?
彩子とダイアナの友情の行方は?

おすすめポイント
友だち同志といえども、同じ人生・生き方を歩むことはないけれど……。
「友達っていいな」と素直に思える物語です。
2024年度、大妻多摩中学校の中学入試で出題された
2021年度、千葉県の公立高校入試で出題された
本屋大賞本で入試出題本おすすめ本リスト
2025年本屋大賞 ノミネート
2024年本屋大賞 大賞(第1位)
●2024年本屋大賞 第2位
●2024年本屋大賞 第7位
●2023年本屋大賞 第5位
●2023年本屋大賞 第5位
●2023年本屋大賞 第8位
●2022年本屋大賞 第2位
●2022年本屋大賞 第10位
●2021年本屋大賞 第2位
●2021年本屋大賞 第3位
●2021年本屋大賞 第4位
●2020年本屋大賞 第2位
●2020年本屋大賞 第3位
●2019年本屋大賞 大賞(第1位)
●2019年本屋大賞 第6位
●2019年本屋大賞 第7位
●2018年本屋大賞 第9位
●2017年本屋大賞 大賞(第1位)
●2017年本屋大賞 第2位
●2017年本屋大賞 第4位
●2017年本屋大賞 第9位
●2016年本屋大賞 大賞(第1位)
●2016年本屋大賞 第3位
●2015年本屋大賞 第2位
●2015年本屋大賞 第4位
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