冬に読みたい本 中学生・高校生冬休み・年末年始の読書におすすめ文庫本40冊以上

寒い冬は暖かい部屋のなかで、読書をしませんか?

寒さを忘れるくらい、心が温かくなる、ワクワクする、キュンとする、別世界に入りこむ、そんな本ないかな?と思っている中学生・高校生におすすめ本(文庫本)を教えます。

「友情・愛情」「不思議」「目標を達成する」「成長」「動物」「生きる」「恋」7つのとテーマに分けて【中学・高校入試で出題された本を中心に】冬を楽しめる文庫本を選んでみました。

中学・高校受験出題本はとにかくおもしろい!
国語の専門家である国語の先生たちが選んだ本はどれも失敗なし!なのです。

  1. あたたかい友情・愛情を感じる冬
    1. 『向かい風で飛べ!』
    2. 『Presents』
    3. 『あかね色の風/ラブ・レター』
    4. 『月曜日の抹茶カフェ』
    5. 『神さまのいうとおり』
    6. 『きみの友だち』
    7. 『スイート・ホーム』
    8. 『ツバキ文具店』
  2. 不思議な冬
    1. 『雪だるまの雪子ちゃん』
    2. 『レキシントンの幽霊』
    3. 『カゲロボ』
    4. 『百貨の魔法』
  3. 寒さに負けず目標を成し遂げる冬
    1. 『風が強く吹いている』
    2. 『たゆたえども沈まず』
    3. 『サッカーボーイズ 再会のグラウンド』
    4. 『おしょりん』
    5. 『サクリファイス』
  4. 成長する冬
    1. 『川のほとりに立つ』
    2. 『リカバリー・カバヒコ』
    3. 『羊と鋼の森』
    4. 『雪のなまえ』
    5. 『生きるぼくら』
    6. 『ブロードキャスト』
    7. 『カーテンコール!』
  5. 動物と生きる冬
    1. 『市立ノアの方舟 崖っぷち動物園の挑戦』
    2. 『さいごの毛布』
    3. 『犬がいた季節』
    4. 『そして、ぼくは旅に出た。 はじまりの森 ノースウッズ』
  6. 生きるってたいへんな冬
    1. 『マカン・マラン 二十三時の夜食カフェ』
    2. 『なんとかしなくちゃ。 青雲編』
    3. 『ひかりの魔女』
    4. 『ペンギンは空を見上げる』
    5. 『選んだ孤独はよい孤独』
    6. 『生者のポエトリー』
    7. 『夜空に泳ぐチョコレートグラミー』
    8. 『銀河鉄道の父』
  7. 恋がしたくなる冬
    1. 『透明な耳。』
    2. 『まるまるの毬』
    3. 『スコーレNo.4』
    4. 『春の雪』
    5. 『阪急電車』
    6. 『フルカラー版 超訳百人一首 うた恋い。 1』
  8. 冬の読書 中学生・高校生におすすめ文庫本リスト
    1. あたたかい友情・愛情を感じる冬
    2. 不思議な冬
    3. 寒さに負けず目標を成し遂げる冬
    4. 成長する冬
    5. 動物と生きる冬
    6. 生きるってたいへんな冬
    7. 恋がしたくなる冬

あたたかい友情・愛情を感じる冬

『向かい風で飛べ!』

冬ポイント

たくさんの愛情

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【著者】乾ルカ
【出版社】中央公論新社

●あらすじ
小学生のころから天才スキージャンパーとして有名な理子
小学5年生のとき転校してきて、理子に誘われスキージャンプを始めた、さつき

ふたりの友情、嫉妬、思うように飛べないいらだち、記録を伸ばすための奮闘、ふたりを見守る家族の愛がリアルに描かれる。

そして何よりもスキージャンプへの楽しさが味わえる中学生ふたりの青春スポーツ物語。

中学入試出題メモ

2023年度大宮開成中学校、2018年度成城学園中学校の中学入試で出題された

おすすめポイント
人生には、調子のいい時、悪い時があります。
天才スキージャンパー理子ちゃんが調子が悪くなった時に、みえたもの、知ったことは?
子どもを想う親の愛、親友を想う愛、ライバルを想う愛、遠くから見守る愛、たくさんの愛に泣けます!

『Presents』

冬ポイント

心あたたまるプレゼント

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【著者】角田光代 (著), 松尾たいこ (イラスト)
【出版社】双葉社

あらすじ
人生で巡りあうかけがえのないプレゼントシーンを、小説と絵で鮮やかに切りとった12編。

贈られた記憶がせつなくよみがえり、大切な人とのつながりが胸に染みわたる。

ロングセラーとなって愛されている短編集。
【アマゾン本紹介より】

中学入試出題メモ

2025年度、白百合学園中学校の中学入試で出題された
出題短編:「鍋」

おすすめポイント
かわいらしいイラストとともに、心あたたまるプレゼントのおはなしがつまった本です。
人生ってたくさんの人たちからのすてきなプレゼントでできているんだと思うと、とってもうれしくなります。
そして私も、だれかの人生の一部をつくるすてきなプレゼントをあげられる人でいたいなと思うのです。

『あかね色の風/ラブ・レター』

冬ポイント

思春期の女心

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【著者】あさのあつこ
【出版社】幻冬舎

●あらすじ
2つの物語

陸上部で怪我をして自棄になっている遠子のクラスに転校生の千絵がやってきた。複雑な家庭の事情も屈託なく話す千絵に、遠子は不思議な魅力を感じる。二人の友情と成長を描いた「あかね色の風」。

大好きなクラスメイトに手紙を出そうとする愛美の純粋な想いを綴った「ラブ・レター」。

思春期の少女達の揺れる感情を照らし出す、青春小説の金字塔。
【アマゾンの作品紹介より】

おすすめポイント
うまく伝えられないこの気持ち。
どうしたら自分の気持ちをわかってもらえるんだろうか。
純粋にだれかを想う気持ちがストレートに感じられるステキな物語です。

『月曜日の抹茶カフェ』

冬ポイント

抹茶でつながる愛

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【著者】青山美智子
【出版社】共同通信社

あらすじ
12か月ごとの東京と京都を結ぶショート・ストーリー集

訪れる人たちをやさしく迎えてくれる月曜日だけオープンする「抹茶カフェ」を舞台に。

人と人との繋がりの温かさを、素直に感じられるすてきな物語。

●その他情報
前作『木曜日にはココアを』

中学入試出題メモ

2022年度、栄東中学校の中学入試で出題された
出題短編「拍子木を鳴らして」(皐月・京都)

おすすめポイント
自分の体や気持ちが、すーとキレイになっていくのを感じ、心がポカポカと温かくなり、自然と涙がこぼれたり、微笑んでしまったりする。
苦みと甘みが一体になった「抹茶」は、人生と似ているのかもしれません。

『神さまのいうとおり』

冬ポイント

愛のつまったおまじない

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【著者】谷瑞恵
【出版社】角川書店

あらすじ
【著者】谷瑞恵
【出版社】幻冬舎

●あらすじ
連作短編物語
「農家をやりたい」父親の意見を尊重し、曽祖母の暮らす田舎に引っ越してきた家族の物語。

会社を辞めて主夫になった父親を恥ずかしいと思っている思春期の娘。
夫が何も相談してくれないと悩む妻。
転校前の友達との関係に後悔をしている息子。

バラバラな家族を救ってくれたのは……。

なんと!曾祖母の“暮らしの知恵”、古くから伝えられ、うけつがれてきた、家族を幸せにする、言い伝え、風習、おまじないだったのです。

おすすめポイント
縁起のいいことはやってみたい、じっさいにやっている、おまじないがけっこう心の支えになっている私には”ため”になる小説でした。
信じるものは救われるのです!

中学入試出題メモ

2022年度、ラサール中学校、城北中学校、三輪⽥学園中学校、栄東中学校、海陽中等教育学校の中学入試で出題された

『きみの友だち』

冬ポイント

あったかい友情

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【著者】重松清
【出版社】新潮社

●あらすじ
連作短編形式
和泉恵美ちゃんの小学時代の短編からはじまって、短編ごとに主人公が変わっていきます。(主人公はすべて恵美ちゃんの周りの人たちです)

そして最後の短編物語で、恵美ちゃんは大人になります。

恵美ちゃんはどんな女性になっているのでしょうか?
そして、大人になった恵美ちゃんの友だちはだれなのでしょうか?

そして、すべての短編にでてくる”なぞの人物”、主人公を「きみ」という呼ぶのはだれなのか?も、気になります!

●その他情報
20年ほど前に出版され、長く読み継がれているロングセラー本。

中学入試出題メモ

2021年度、帝塚山学院泉ヶ丘中学校の中学入試で出題された
出題短編:「ねじれの位置」

おすすめポイント
生きていると必ず悩む人間関係。
私はいろんな経験をして「友だちってなんだろうか」の答えは変わってきましたが、自分で考えて、自分で決めたことは、自信がもてるし、自分自身を保つ糧になっています。
友だちのこと、イジイジと悩むくらいなら、まずは、この本を読むのがおすすめです。
ページ数400ページ越えで、10編もの短編から成るボリュームありの小説ですが、心に響く号泣間違いなし、そして友だちについて考えるキッカケになります。

『スイート・ホーム』

冬ポイント

おいしくてあたたかい愛

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【著者】原田マハ
【出版社】ポプラ社

●あらすじ
お菓子の甘さが、心にやさしさを染みわたらせる連作短編集。

舞台は、地元で親しまれている小さな洋菓子店「スイート・ホーム」。
そこを営む家族と、お店を訪れるお客さまたちそれぞれの家族にまつわる、あたたかな物語がつづられます。

「スイート・ホーム」のお菓子には、しあわせのレシピがこっそり入っているのかも?

誰かを大切に想う気持ちと、何気ない日々の中にある小さな幸せ。
とびきり温かな“家族の絆”の物語。

入試出題情報

2019年度、関西大倉高等学校の高校入試で出題された

おすすめポイント
さみしいときに、甘くてあったかい家族の物語を読むと、癒しになり優しい気持ちになれます。
登場する人たちは、みんなそれぞれに違った形の「家族」がいます。でも、彼らに共通するのは「家族」を愛するあったかい心をもっていること。
毎日当たり前のように一緒に過ごしている家族が、なんだかキラキラ輝いてみえるようになる、ステキな物語です。

『ツバキ文具店』

冬ポイント

代書屋が伝える愛

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【著者】小川糸
【出版社】幻冬舎

●あらすじ
連作短編集

代書屋鳩子(ポッポちゃん)が、あなたの大切な想いを届ける!

ポッポちゃんは、大切な人に伝えにくい本当の気持ちを確実に伝えるプロの代書人。

実は代筆を頼むうらには「秘密」もあり……。
代筆を頼む人たちの「秘密」、そしてポッポちゃんと祖母の確執の「秘密」とは?

「ツバキ文具店」を中心に、鎌倉に住む人たちの人情たっぷり物語。

その他情報
シリーズ化している
1作目『ツバキ文具店』
2作目『キラキラ共和国』
3作目『椿ノ恋文』

入試出題情報

2023年吉祥女子中学校、2021年度東京女学館中学校の中学入試で出題された

おすすめポイント
読めば読むほど、ポッポちゃんが暮らす鎌倉での素敵な毎日が伝染して、心がほっこり癒されます。
そしてこの物語には、鎌倉の実在するレストランやお店、神社などがぞくぞく登場するので、家にいながら、美しい鎌倉の町を満喫できちゃいます。

☟NHKでドラマ化されています

不思議な冬

『雪だるまの雪子ちゃん』

冬ポイント

好奇心旺盛な野生の雪だるまの日常

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【著者】江國香織 (著), 山本容子 (イラスト)
【出版社】新潮社

●あらすじ
ある豪雪の日、空から降ってきた野生の雪だるま雪子ちゃんのほんわか日常物語。

画家・百合子さんの物置小屋に住みついた雪子ちゃんはトランプや夜ふかしやバターが大好きで、数字が苦手。

いずれは溶けてしまうので、いつも好奇心旺盛です。

入試出題情報

2025年度、立教池袋中学校中学入試問題で出題された

おすすめポイント
山本容子さんのカラー銅版画12枚も楽しめて、とってもステキな本です。
物語も内容も、とってもキュート。
私が毎年冬に読みたくなる本で、おすすめです。
野生の雪だるま雪子ちゃんとお友達になりたい!!

『レキシントンの幽霊』

冬ポイント

どことなく感じるヒンヤリ恐怖

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【著者】村上春樹
【出版社】文藝春秋社

●あらすじ
7つの短編集

古い屋敷で留守番をする「僕」がある夜感じたもの
木の根元から突然現れた緑色の獣
「氷男」と結婚した女
中学高校時代に出会った同級生

日常でふと遭遇してしまった不思議で、底なしの怖さを書き出す物語

入試出題情報

2025年度、東京農業大学付属中学校の中学入試で出題された
出題短編:「沈黙」

おすすめポイント
寒い夜に小さな明かりをつけた部屋でひとりで読むことをおすすめします。
読んでいると、背後からなにかの気配を感じて「ブルっ」となるかもしれません(笑)

『カゲロボ』

冬ポイント

ロボットAIと共存する世界

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【著者】木皿泉
【出版社】新潮社

あらすじ
体の一部がタイトルになっている9つの連作短編集

人間そっくりのロボット「カゲロボ」が学校や会社、家庭に入り込み、いじめや虐待を監視している――そんな都市伝説に沸く教室で、カゲロボと噂される女子がいた。彼女に話しかけた冬は、ある秘密を打ち明けられ……(「はだ」)。
成長の遅い娘のことを「はずれ」と言い、「交換」を頼む母の電話を聞いてしまったミカ。突然、離婚した父のもとに預けられることになり、そこでもう一人の「ミカ」の存在を知る……(「かお」)。
ほか7編
【アマゾンの作品紹介より抜粋】

入試出題情報

2020年度、聖光学園中学校の中学入試で出題された

おすすめポイント
ひんやりとダークなこの世界に生きるのは大変だ。
自分はだれかに大切にされているだろうか?
読んでいて辛い短編もあったけれど、最後まで読みきったときに「ああ、そうだったのか」と感動しちゃいました。

『百貨の魔法』

冬ポイント

心あたたまるプレゼント

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【著者】村山早紀
【出版社】ポプラ社

●あらすじ
連作短編集

物語の舞台は、ファンタジーの国「風早の街」にあるデパート星野百貨店。

星野百貨店は、時代の流れによって「閉店」の危機がおとずれているのですが……。

街の人たちから愛される星野百貨店で働く人たちと、星野百貨店を愛するお客さまたちの優しさと温かさあふれる物語。

そして、この星野百貨店には伝説の「猫」が現れるのです!

入試出題情報

2023年度、立教新座中学校の中学入試で出題された

おすすめポイント
実は星野百貨店のある「風早」の街は、著者村山早紀さんが書く他の作品にも出てきます。
「風早」にあるコンビニが舞台の『コンビニたそがれ堂』、本の修復をするルリユール職人のいる洋館『ルリユール』も合わせて読むとおもしろいです。

寒さに負けず目標を成し遂げる冬

『風が強く吹いている』

冬ポイント

10人で勝負に挑む!

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【著者】三浦しをん
【出版社】新潮社

●あらすじ
たすきがつなぐドラマが始まる!

ほぼマラソン素人、個性豊かな大学生10人が、お正月の風物詩”箱根駅伝”に無謀にも挑戦する物語です。

彼らと一緒にハラハラドキドキしたり、笑ったり、悩んだり、苦しんだりした後に何が見えるのだろうか?

駅伝物語のロングセラー本です。

おすすめポイント
この本を読んで箱根駅伝を見ると、楽しさワクワク感が100倍になるはず!
タスキをつなぐメンバーそれぞれのバックラウンドが丁寧に書かれていて、まるで自分も駅伝部員になって箱根を走っている気分になれます。

入試出題情報

2018年度、頌栄女子学院中学校の中学入試で出題された

『たゆたえども沈まず』

冬ポイント

世界を変える絵画を生み出す

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【著者】原田マハ
【出版社】文藝春秋社

あらすじ
実はあのゴッホ、若いころは全然売れない画家だったんです。
そんな彼の人生にかかわったのが、なんと日本人!?

芸術にすべてをかける天才ゴッホ、兄を支える弟テオ、そして日本からやってきた日本人、林忠正と重吉。

彼らの出会いが、やがて“世界を変える絵画”を生む物語。

入試出題情報

2019年度、神奈川県の公立高校入試で出題された

おすすめポイント
アートってよくわからない? でも大丈夫!この本は、美術、ゴッホのことをまったく知らなくても楽しめます。
むしろ「えっ、ゴッホってこんな人なの!?」「アートの世界って波乱万丈」とページをめくる手が止まらなくなるはずです。

『サッカーボーイズ 再会のグラウンド』

冬ポイント

小学校最後のサッカー生活

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【著者】はらだみずき
【出版社】KADOKAWA

●あらすじ
サッカーを通して迷い、傷つき、悩み、友情を深め、成長していく遼介たち桜ヶ丘FCメンバーの小学校生活最後の1年と、彼らを支えるコーチや家族の思いをリアルに描く、熱くてせつない青春スポーツ小説!
【アマゾン作品紹介より】

●その他情報
シリーズ化している

おすすめポイント
主人公の遼介とともに、かっこいい大人になる一歩を踏み出せる本です。
シリーズ化しているので、中学生、高校生になった遼介のサッカー人生も楽しめます。

入試出題情報

2025年度、東京都市大学等々力中学校の中学入試で出題された

☟読みやすい児童書もあります

『おしょりん』

冬ポイント

兄弟でみた夢

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【著者】藤岡陽子
【出版社】ポプラ社

●あらすじ
新産業「めがね」に奮闘する兄弟の、あきらめない心とパワーに勇気をもらえる人生物語

物語の舞台は明治38年、福井県麻生津村。
ほとんど普及していなかった「めがね」に着目し、農業以外での村の新たな産業として、めがね製造を提案した兄弟は、村人たちの猛反対の中、二人は困難な道を歩み始めます。

新しいことに挑戦するのは、だれにも、勇気のいること。でも、一歩踏み出さなくては、何も始まらない!

おすすめポイント
ページ数も338ページと多めでが、藤岡陽子さんの作品に「はずれ」はありません!
兄弟の先を見抜く力と、あきらめない力、そして人を信じる力に、生きる勇気をもらえます。
ドラマをみているように物語が展開され、夢中になって読んでしまいました。

新しいことに挑戦する勇気と、人生をかけてひとつのことを成し遂げる力に涙でした。

入試出題情報

2024年度、立教新座中学校の中学入試で出題された
2017年度、山形県、富山県の公立高校の高校入試で出題された

映画化されています

『サクリファイス』

冬ポイント

スリリングな展開乗り越えられるか

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【著者】近藤史恵
【出版社】新潮社

●あらすじ
ぼくに与えられた使命、それは勝利のためにエースに尽くすこと――。

陸上選手から自転車競技に転じた白石誓は、プロのロードレースチームに所属し、各地を転戦していた。そしてヨーロッパ遠征中、悲劇に遭遇する。アシストとしてのプライド、ライバルたちとの駆け引き。かつての恋人との再会、胸に刻印された死。

青春小説とサスペンスが奇跡的な融合を遂げた!
【アマゾンの作品紹介より】

●その他情報
シリーズ化している

おすすめポイント
スピード感ある物語展開に、ハラハラドキドキ。
自転車ロードレースチームの速さを競うだけではない、心理的な争いも不可欠となるスリリングな魅力にも驚きました。

成長する冬

『川のほとりに立つ』

冬ポイント

心あたたまるプレゼント

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【著者】寺地はるな
【出版社】双葉社

●あらすじ
カフェの若き店長・原田清瀬は、ある日、恋人の松木が怪我をして意識が戻らないと病院から連絡を受ける。
松木の部屋を訪れた清瀬は、彼が隠していたノートを見つけたことで、恋人が自分に隠していた秘密を少しずつ知ることに――。

「当たり前」に埋もれた声を丁寧に紡ぎ、他者と交わる痛みとその先の希望を描いた物語。
【アマゾン紹介文より抜粋】

入試出題情報

2025年度、江戸川学園取手中の中学入試で出題された
2024年度、城北高等学校の高校入試で出題された

おすすめポイント
謎もあり、読んでみて「ああ、そうだったのか」とつぶやいてしまう小説です。
人ってわからないもんですね。
もし、だれかのことをわかったつもりになっているとしたら……。
心にガツンと染み入りる物語です

『リカバリー・カバヒコ』

冬ポイント

カバヒコ伝説で元気になる

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【著者】青山美智子
【出版社】光文社

●あらすじ
連作短編集

気分が落ちこんでいるときや、自信をなくしてしまったとき。
なにかにすがりたくなるとき。

たとえウワサだったり、ちょっとヘンな都市伝説だったりしても――
「信じてみたい」「なにかに助けてほしい」

そんなときに耳にしたのがが、公園にあるカバのアニマルライド――
その名も「リカバリー・カバヒコ」。
なんと、「乗ると傷ついた心や体を治してくれる」ってウワサがあるんですって!

本当にカバヒコには力があるの?

ちょっと不思議で、ちょっと笑えて、気がつけば前を向きたくなる。
伝説のカバ「カバヒコ」と、人々の小さな再出発の物語。

入試出題情報

2025年度、栄東中学校の中学入試で出題された
出題短編:「奏斗の頭」

おすすめポイント
犬とか猫でもなく、ライオンとかキリンでもなく「カバ」が、いい!!
涙したり、励まさたり、心が優しくなったり、元気になったり、読んでいる人もリカバリーしてくれる、「すごいぞ、カバヒコ」パワーであなたも癒され元気になれるはず。

『羊と鋼の森』

冬ポイント

静かな成長

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【著者】宮下奈都
【出版社】文藝春秋社

●あらすじ
高校生のときに、偶然ピアノの調律と出会い、運命に導かれるように調律師を目指し、調律師として働き始めた外村くん。

とにかくビックリするぐらい自分に自信のない男、外村くん。

はじめは太宰治も顔負けの自己卑下度でしたが、そんな彼もいい仕事仲間に恵まれ成長していきます。

成長&青春&お仕事物語です。

おすすめポイント
イラっとするくらい負のオーラたっぷりの外村君が成長を支えてくれる仕事仲間が、みんな優しくて良い人すぎ!!
マイペースに、それでも密やかな熱意をもち仕事に取り組む外村くんが、どんどんかっこよくみえてきます。

入試出題情報

2023年度、東京都市大学付属中学校の中学入試で出題された

☟映画になりました

『雪のなまえ』

冬ポイント

苦しみから逃げる勇気

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【著者】村山由佳
【出版社】徳間書店

あらすじ
雪乃ちゃん
いじめにあい不登校になった小学5年生の雪乃ちゃん。
母親と離れ(母だけ東京に残る)、父親とふたりで田舎へ引っ越し、父と祖父母と暮らしながら”再生”をはかる成長物語。

学校にどうしても行けない気持ちを、上手に伝えられない……。
そんな少女のもどかしい気持ちが、丁寧に書かれている、厳しくも優しい物語。

入試出題情報

2022年度、海陽中学校、聖ドミニコ学園中学校、実践女子中学校の中学入試で出題された

おすすめポイント
繊細な心をもつ少女に大人は優しく心を寄り添うだけでいいのか?それとも、ある程度は突き放すべきなのか?と、問われているように感じます。
そして、子どもだけではなく、大人も人生につまづくときがある。
そんなときに、自分自身は、周りはどうすべきなのか?
ひとそれぞれの考え方があるけれど、今の場所、状況から逃れることが大事な時もあるのではと、心をそっと軽くしてくれました。

『生きるぼくら』

冬ポイント

心あたたまるプレゼント

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【著者】原田マハ
【出版社】徳間書店

あらすじ
麻生人生、24歳。現在、ひきこもり生活まっしぐら。

そんな彼のもとから、たった一人の家族──お母さんがまさかの家出!?
「え、これからどうやって生きてけばいいの……?」

行き場をなくした人生は、しぶしぶ別れた父の実家へ向かうことに。
でも、久しぶりに会ったおばあちゃんは認知症になっていて、人生のことを忘れていた。
しかもなぜか、見知らぬ女の子と一緒に暮らしてるってどういうこと!?

次々と巻き起こる”人生の転機”に、逃げ続けていた彼が少しずつ向き合っていく──。

「人と関わるのが苦手」だった青年が、あたたかい出会いと、人と関わりあう日々の中で、
“自分らしく生きる”意味を少しずつ見つけていく成長物語。

入試出題情報

2024年度、東京都市大学等々力中学校の中学入試で出題された
2017年度、聖光学院中学校の中学入試で出題された

おすすめポイント
いじめや引きこもり、農業の担い手不足、認知症、孤独、貧困…。
この物語には、いまの社会が抱える“リアルな問題”が詰まっています。
でも、ただ重たいだけじゃない。
悩みながらも前に進もうとする登場人物たちの姿に、「自分にもできるかも」「誰かとつながりたい」――

そんな前向きな気持ちになれる、あたたかくて希望のあるストーリーです。

『ブロードキャスト』

冬ポイント

挫折を乗り越える

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【著者】湊かなえ
【出版社】KADOKAWA

あらすじ
高校生の町田圭祐は中学時代「夢」だった陸上をある理由から諦め、なんとなく放送部に入部する。
陸上への未練はありながらも、どんどん放送部の面白さに目覚めていくのだが……。

圭祐は、本当は陸上に戻りたいのか?
放送部で「夢」を見つけらるのか?

生徒たちの団結、考え方の違いがつまった青春小説。

●その他情報
続編『ドキュメント』あり

入試出題情報

2024年度、開智中学校の中学入試で出題された
2020年度、豊島岡女子学園中学校の中学入試で出題された

おすすめポイント
ああ、これが青春なんだ」とつぶやいてしまうほど、放送部みんなの若さがキラキラまぶしかった。
仲間、夢、挑戦という言葉がぴったり合う物語です。

『カーテンコール!』

冬ポイント

“落ちこぼれ”女子たちの奮闘

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【著者】加納朋子
【出版社】新潮社

あらすじ
連作短編集

落ちこぼれ女子たちが、奇跡を起こす物語。

閉校が決まった私立萌木女学園。単位不足の生徒たちをなんとか卒業させるべく、半年間の特別補講合宿が始まった。

集まったのは、個性豊かな“落ちこぼれ”たち。 会話下手の桃花、 寝坊魔の朝子、 病弱な夕美、 腐女子の真実、 食いしん坊の千帆、 拒食症の茉莉子、 ライターを目指す夏鈴、 優等生の菜々子、 そして、自傷行為を止められない玲奈。

寝食を共にする寮生活の中で、彼女たちが抱えていたコンプレックスや、学業不振に陥った意外な原因が明らかになっていく。
生きるのに不器用な女の子たちと、その成長に励まされる青春連作短編集。
【アマゾンの作品紹介より抜粋】

入試出題情報

2025年度、成城学園中学校の中学入試で出題された

おすすめポイント
上手に人生を生きられない不器用女子たちを、見守り応援したくなりました。
生きるのは難しいけれど、彼女たちのように、なんとか生きていこうと前へ踏み出せる力がもらえる物語です。

動物と生きる冬

『市立ノアの方舟 崖っぷち動物園の挑戦』

冬ポイント

動物園の動物たち

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【著者】佐藤青南
【出版社】祥伝社

●あらすじ
市役所職員から異動で動物園の園長になった“腰掛けの素人園長”の磯貝健吾が、廃園間近と噂される赤字動物園で奮闘する!

アジアゾウ、ホッキョクグマ、フラミンゴなどの動物たちと飼育員たちが一体となって改革に取り組む、お仕事物語です。

飼育員たちがみせる、愛情たっぷりの仕事ぶりも見逃せません!

入試出題情報

2020年度、石川県の公立高校入試で出題された

おすすめポイント
動物好きなら一度は憧れる「動物園の飼育員」の実態が楽しめました。
さらに動物の生態についても書かれているので、動物好きには興味深く読める本です。

『さいごの毛布』

冬ポイント

犬も人間も生きるのって楽じゃない

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【著者】近藤史恵
【出版社】KADOKAWA

●あらすじ
人と話すのがちょっと苦手な20代の女性・梨田智美。
「犬なら大丈夫じゃない?」と言われて、“老犬ホーム”。で働きはじめます。

そこで出会った犬たちは、それぞれに「理由」があってそこにいるのです。
一緒に働くことになったオーナーの麻耶子さんや、先輩の碧さんにも、どうやら“なにか”秘密があるようで……。

さらに、智美とこの老犬ホームには、知られざる“ある人物”が深く関わっていて――?

謎めいた老犬ホームが舞台になった、犬と人、命と向き合う、やさしいミステリー物語です。

入試出題情報

2024年度、昭和学院秀英中学校の中学入試で出題された
2019年度、聖光学院中学校の中学入試で出題された

おすすめポイント
犬だけでなく人間にも、生きていればいろんな困難や、理不尽に思えるようなどうしようもないことがあるけれども……。
老犬ホームの毎日を通して登場人物や犬たちがもつ「謎」「秘密」がどんどん明らかになると、「あ~そうだったのか」と、人と犬の温かさや優しさが伝わってくるのもおもしろかったです。

『犬がいた季節』

冬ポイント

犬が見続けた青春

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【著者】伊吹有喜
【出版社】双葉社

●あらすじ
連作短編集

高校生と犬のコーシローが物語をつむぐ!

コーシローが見続けた18歳の青春とは?

昭和から平成、令和へ時代が変わっても、青春を過ごす高校3年生の青春のきらめきや切なさは変わらない。

いつの時代も彼らの心の中は、現状への不満、将来への不安と期待、モヤモヤする気持ち、何かに熱中する気持ちであふれています。

入試出題情報

2022年度、山脇中学校の中学入試で出題された

おすすめポイント
人には言えない悩みや、モヤモヤした気持ち。選べない家族、理不尽な運命……。
それらを抱えつつも、でも前に前に進んでいく、高校生たちを見守る犬のコータロウの目線がやさしい。

いつかは思い出になるだろう高校生たちのキラキラした18歳の青春の1ページが、まぶしすぎます。

『そして、ぼくは旅に出た。 はじまりの森 ノースウッズ』

冬ポイント

自然のなかで生きる

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【著者】大竹英洋
【出版社】文藝春秋社

●あらすじ
まわり道しなければ、たどり着けない場所がある――。
若き日の著者の、人生を決めた旅立ちの物語。

大学4年のある日、オオカミの夢を見た。自然写真家を目指していた著者は、導かれるように1冊のオオカミの写真集と出会う。「ダメもとくらいの挑戦をしないと、人生は面白くない」と語る著者は、その世界的な写真家ジム・ブランデンバーグに弟子入りを直接志願するため、単身アメリカに旅立つ。

ミネソタ州北部に広がる森と湖の世界「ノースウッズ」の入り口へたどり着き、ジムの家がその先にあると突き止めると、カヤックにキャンプ道具を積み込み、水上の旅へ。深い北国の森と無数の湖、様々な野生動物との出会い。8日間の旅の末にたどり着いた場所で、ついにジムとの対面を果たすが――。

臨場感あふれる自然描写、不安に揺れ動く心情を正直に素直に描く、著者のかざらない姿に、いつしか共感し励まされる。自分の足で歩き、自分の目で見て、人と出会うことの大切さを教えてくれる、人生の羅針盤となりうる一冊。
【アマゾンの作品紹介より抜粋】

入試出題情報

2025年度、光塩女子学院中学校の中学入試で出題された

おすすめポイント
「冬は寒いから、家にこもってゲームでもしよう」と思っている人にぜひ読んでほしいおすすめの本です。
自然と動物たちから、そして人との出会いからパワーをもらい生命力がアップした気分になれます。

生きるってたいへんな冬

『マカン・マラン 二十三時の夜食カフェ』

冬ポイント

心も体もあたたかくなる料理と言葉

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【著者】古内一絵
【出版社】中央公論新社

あらすじ
おかま、いえいえ身長180センチを超える美男子ドラァグクィーンのシャールさんが店長を勤める夜食カフェがマカン・マラン。

悩みを抱え、このお店を必要とした人だけが、たどり着る謎のお店ともといわれる不思議な夜食カフェなのですが……。

この不思議なお店の魅力は。

シャールさんが作る夜遅くに食べても胃にやさしい野菜たっぷりの食事メニューと、悩める人の心に寄り添ってくれるやさしく頼もしいシャールさんが作るさんの言葉。

あなたと同じような悩みを持った人が来店するかもしれないマカン・マランに行ってみませんか?

●その他情報
シリーズ化している
第1弾『マカン・マラン 二十三時の夜食カフェ』
第2弾『女王さまの夜食カフェ マカン・マラン ふたたび』
第3弾『きまぐれな夜食カフェ マカン・マラン みたび』
第4弾『さよならの夜食カフェ マカン・マラン おしまい』
第5弾『女王さまの休日-マカン・マラン ボヤージュ』

おすすめポイント
心もお腹も、いやして満たしてくれました!
ハーブや雑穀をつかい、その人の体質や現状にあわせたシャールさんのつくるおいしそうな料理の数々。
そして波乱万丈の人生を生きているシャールさんだからこその、生きるアドバイスも心に響きます。

シャールさんに会って話しをしてみたいし、お料理も食べてみたい!
読むほどに、マカン・マランの魅力にどっぷりつかってしまいます。

中学入試出題メモ

2024年度、開智高等学校の高校入試で出題された

『なんとかしなくちゃ。 青雲編』

冬ポイント

コスパな生き方をしてみる

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【著者】恩田陸
【出版社】文藝春秋社

●あらすじ
日常に潜む「キモチワルイ」や「モッタイナイ」を見逃さない主人公・梯結子は商人の家系に生まれた四人きょうだいの末っ子。

幼いころからその天才的なひらめきと観察力と調達力で、次々に難題に挑む。

混み合う砂場、プライドが傷付くお友達が出るお誕生会、不利な生徒会長選挙でのアピール。

誰もが諦めた課題を「なんとかしなくちゃ。」の一心で解決する、新感覚エンタテインメント!(幼少期~大学生編)

↓この難問、解けますか?
Q. 学生新聞の広告効果を最大化するには?
Q. 家族の夕食の予定がバラバラ。食材を無駄にせず家計の負担を減らすには?
Q. 最も効果的に潜在顧客へ届けるポスティング戦略とは?
(答えは本文に!)
【アマゾン紹介文より抜粋】

おすすめポイント
自分なりの考え方で、ムダなく効率のよい生き方を追求していく。
そんな結子の生きざまにビックリ!そして感激!しました。
そしてむちゃくちゃおもしろかった!!
無駄にだらだら生きてきた自分に「喝」をいれたくなります。

結子に負けず、結子の家族もそれぞれユニークな生き方をしているのがステキでした。
結子&家族の今後も気になるのでぜひ続編が読みたいです。(特に結子の恋が気になる!!)

入試出題情報

2024年度、東京都八王子東高校の公立高校入試で出題された

12歳の女の子に、強く生きることができる子に弱い人を見捨てないでほしいと真摯に頼む、大人の塾講師加地のこの言葉に心うたれ、号泣しました。

『ひかりの魔女』

冬ポイント

かっこいいおばあちゃん

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【著者】山本甲士
【出版社】双葉社

●あらすじ
連作短編集

一日中家にいる、浪人生の真崎光一が見た!
おばあちゃんの正体とは?

「うちのばあちゃんって一体何者なんだろうか?」
同居することになった祖母は、小柄で温厚で普通のおばあちゃんかと思ったら……。
みんなに愛され尊敬される、おもしろくてカッコいい神様のような?スーパーおばあちゃん君臨!!

●その他情報
シリーズ化している
2作目「ひかりの魔女 にゅうめんの巻」
3作目「ひかりの魔女 さっちゃんの巻」

入試出題情報

2018年度、石川県の公立高校入試で出題された

おすすめポイント
冬のさむさも吹き飛ばす!
かわいくて、かっこよくて、パワフルなおばあちゃんパワーが爽快。
笑えて、元気になれます。

『ペンギンは空を見上げる』

冬ポイント

夢をかなえるために一直線

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【著者】八重野統摩
【出版社】東京創元社

●あらすじ
大人びた小学6年生のハル、 夢はNASAのエンジニア

クラスの友達とも、親とも、上手に付き合えない主人公の少年ハルくんは、未来の夢に向かって、一直線に邁進している。(それがさらにクラスで浮く原因のひとつ)

なぜここまで、夢に、宇宙にこだわるのか?
本のタイトルが「ペンギン」とはなんなのか?

友情あり、家族愛あり、そしてまっすくに夢を追う少年の成長あり、青春ミステリー。

入試出題情報

2025年度、頴明館中学校の中学入試で出題された
2019年度、富山県の県立高校の高校入試で出題された

おすすめポイント
ハルくんの気持ちをヒントとして、違和感や謎を読み解きながら最後まで読みきったときに、こんな感情になるとは……。自分でも意外でした。
感動、切なさ、温かい気持ち、やさしさが感じられるミステリー小説です。

『選んだ孤独はよい孤独』

冬ポイント

男たちの生き方とは

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【著者】山内マリコ
【出版社】河出書房新社

●あらすじ
情けなくも愛すべき男たちの「孤独」でつながる19の短編物語集

地元仲間とのしがらみにがんじがらめになっているアラサー男。
つき合った彼女の積極性が怖い男子高校生。仕事ができないことをひた隠しにしているサラリーマン。結婚間近の恋人が出ていった理由が永遠にわからない元彼。
役者になる夢を諦めて就職した男――。

“男らしさ“に馴染めない、不器用で情けなくも、愛すべき男たち。
孤独や哀しさにそっと明りを灯す、おかしくも切ない物語集。
【アマゾンの作品紹介より抜粋】

おすすめポイント
女性の生きづらさはよく語られるけれど、「男性」の生き方ってあんまり話題にならない。
でも、女性と同じように、男性だって「男性」というラベルの苦しさってあるんだろうなとあらためて思いました。

でも、なんだかクスっと笑えてしまう、キュートな男性がたくさん登場して読んでいて面白かったです。

入試出題情報

2025年度、成蹊大学中学校の中学入試で出題された
出題短編:「心が動いた瞬間、シャッターを切る

『生者のポエトリー』

冬ポイント

詩の魅力を知る

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【著者】岩井圭也
【出版社】集英社

あらすじ
全6編の短編集

「言葉にできない想い」をもし“詩”が、その想いを伝えてくれるとしたら。

言葉を失った青年・悠平
最愛の人を亡くした気象庁の元職員・公伸
日本語を学ぶ少女・ジュリアと先生・聡美
など
主人公たちは、傷ついた心に、静かに火をともす言葉の力“詩”によって変わっていくのです。
人生の痛みと希望を描く、心に響く6つの物語集。

おすすめポイント
「詩」を通して心に秘めた自分の気持ちを、言葉で紡ぎ声に出し、外に開放するっていいな。
ひとりひとりの気持ちが素直に現れた「詩」の魅力に感動しながら読める物語でした。

入試出題情報

2023年度、宮城県の公立高校入試で出題された
出題短編「街角の詩」
2021年度、本郷中学校の中学入試で出題された

『夜空に泳ぐチョコレートグラミー』

冬ポイント

不器用だけど必死に生きる

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【著者】町田そのこ
【出版社】新潮社

●あらすじ
5編の短編集

どんな場所、どんな理不尽であっても「生きる」と決めた人々の強さと優しさを感じる物語。

この本を読みながら、甘さもあれば寂しさや切なさもある人生をふみしめてみませんか?

切なさや理不尽さのなかでも、優しく生きる人たちの愛の物語です。

入試出題情報

2024年度、開智中学校の中学入試で出題された
2022年度、安田女子中学校(広島)中学入試で出題された

おすすめポイント
生きるって大変だよな~」とつくづく感じてしまいます。
けして明るい内容じゃないのに、なぜか「愛」を感じる不思議な物語でした。

『銀河鉄道の父』

冬ポイント

ダメ男」賢治の生き方

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【著者】門井慶喜
【出版社】講談社

●あらすじ
父の政次郎目線で語られる、作家、宮沢賢治の物語。

教科書で習う宮沢賢治の詩や小説からは想像のつかない「ダメ男賢治」にビックリ!

でもダメンズだった賢治は、大切な家族を失ったことで賢治は変わっていくのです。

お互いを想いあう家族のやさしさや、愛しさがたっぷりつまった家族物語でもあります

入試出題情報

2020年度、開成高校入試高校入試で出題された

おすすめポイント
宮沢賢治の意外な一面がみられます

☟映画化されています

恋がしたくなる冬

『透明な耳。』

冬ポイント

人生のどん底を支えてくれる大切な人

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【著者】村本大志
【出版社】双葉社

●あらすじ
原田由香は、ダンス部のエースとして活躍する17歳の高校生。
彼女はある日、学校の帰り道で交通事故に遭い、突発性難聴となってしまう。

交錯する絶望、葛藤、希望。そして音楽とダンスをこよなく愛する女子高校生が、聞こえと引き換えに手に入れたものとは――。

突然、「音」を奪われた主人公と、両親、恋人、友人、それぞれの心情を、リアルな描写とけれんのない筆致で書き上げた青春群像劇。
【アマゾン紹介文より抜粋】

中学入試出題メモ

2022年度、山脇学園中学校の中学入試で出題された

おすすめポイント
読みやすい文章なので、読書が苦手な人にもおすすめの一冊です。
突然おそった不幸に、どう対応していいのかわからない、絶望する主人公の気持ちがビシビシ伝わってきます。
読んでいて、辛くて泣いてしまうかもしれません。
でも辛いだけじゃなく、大きくて包み込まれるような素敵な”愛”が感じられる物語なのでぜひ読んでみてください。
由香の彼が、高校生とは思えない大きな愛で由香を見守ってくれるのが、とってもかっこよかったです!!

『まるまるの毬』

冬ポイント

想い合っていても……、むずかしい

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【著者】西條奈加
【出版社】講談社

●あらすじ
親子三代(父、娘、孫娘)が営む、江戸の菓子屋「南星屋」を舞台に事件が起きる!

仲良し家族経営の和菓子屋さんの物語、おいしい和菓子物語なのかと思いきや。

事件の原因となるのは店主の治兵衛。
彼には、他人に言えない大きな秘密があるのです……。

●その他情報
シリーズ化しています
1作目『まるまるの毬』
2作目『亥の子ころころ』
3作目『うさぎ玉ほろほろ』

中学入試出題メモ

2025年度、石川県の県立高校の高校入試で出題された

おすすめポイント
どんな事件が起こっても、甘い和菓子とあたたかい家族の絆があれば乗り越えられる!
江戸時代も令和時代も同じです。

でも、孫娘お君ちゃんの恋には胸が痛くなりました。

『スコーレNo.4』

冬ポイント

「私なんて……モテ女子登場!

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【著者】宮下奈都
【出版社】光文社

●あらすじ
妹の七葉と自分を比べて、自分は平凡だとずっと思っている女の子・津川麻子。
そんな麻子の幼い頃から、大人になるまでの人生&恋愛物語。

幼いころの禁断?の恋から始まり、中学時代の勘違い恋愛、高校時代のプラトニックな恋愛、社会人なれば、突然のハプニングから恋に落ちる!

華麗なる麻子の恋愛とは?
そしてなぜ、麻子はモテるのか?

入試出題情報

2021年度、江戸川取手中学校の中学入試で出題された

おすすめポイント
自分では「平凡だ」「自分なんて」「妹より劣っている」と自己卑下が強め女子の麻子ですが実は……。
小学時代も中学、高校時代、社会人になっても恋する相手がいて、しかもモテモテなんです(笑)。
自己卑下がものすごく強くても、あなたはモテ女子です!
私が麻子の友達だったら、一言そう言いたい。

『春の雪』

冬ポイント

若さゆえの過ちに翻弄される恋

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【著者】三島由紀夫
【出版社】新潮社

●あらすじ
素直になれない恋心が人生を破壊させる!
ただ「好き」って言えばいいだけなのに……。

大正初期、まだ日本に華族や爵位の残る時代の恋愛物語です。

幼馴染の侯爵家の一人息子・松枝清顕と伯爵家の一人娘・綾倉聡子は、お互いを想いながらも二人の自意識の高さ、プライドの高さが二人の恋を邪魔してしまいます。

そんな中、聡子はあともどりできない皇族の男性との結婚が決まってしまうのです。

「結ばれない恋」とわかったら大胆な行動を始める若いふたり。
ゲーム感覚の恋の駆け引きなのか?
若さゆえの恋愛なのか?

かなりの長編小説ですが、大正時代の禁断の恋にどっぷりハマってしまいます。

入試出題情報

2020年度、渋谷教育学園幕張中学校の中学入試で出題された

おすすめポイント
素直になれないのは”若さ”ゆえなの?
イラっとくる二人の恋も、巨匠、三島由紀夫の手にかかるとこんなにも美しい恋物語になってしまうのにビックリでした。

ぶ厚めのの文庫本で読むのをためらってしまうかもしれませんが、優雅で美しき大正時代の貴族社会のなかの恋物語にどっぷり浸れます。

『阪急電車』

冬ポイント

偶然の出会いからはじまる恋

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【著者】有川浩
【出版社】幻冬舎

●あらすじ
電車に乗ったときに「あれ?あの人どこかで会ったことあるかも?」と思ったことありませんか?

もしかしたらその人はあなたの人生を変えてくれる人かもしれません!

ローカル電車、阪急電車で偶然に乗り合わせた人たちの小さな奇跡の物語。

電車で会った人たちの人生が、少しずつ関り合っていくなんて、なんだか素敵な予感がしませんか?

入試出題情報

2020年度、神奈川大学付属中学校の中学入試で出題された

おすすめポイント
偶然に出会った奇跡のような人と人とのつながりに、ほっこり。
心を温めてくれます。
電車のなかで恋の予感も!

『フルカラー版 超訳百人一首 うた恋い。 1』

冬ポイント

平安時代の恋

【著者】杉田圭
【監修】渡部泰明
【出版社】KADOKAWA

●あらすじ
6つの和歌物語
百人一首の和歌を題材に、在原業平、紫式部、藤原定家などの歌人の恋を鮮やかによみがえらせた恋愛コミック

美しく、切なさあり、苛立ちあり、悲しみ、幸せあり、さまざまな恋が描かれます。

その他情報
続編もあります。

入試出題情報

百人一首に関する問題は、高校入試でよく出題される

おすすめポイント
文庫本ではないのですが、コミック本なので持ち運びしやすく読みやすいです。
百人一首の和歌なんて「難しそう」と思うかもしれませんが、コミック形式なので、平安時代の雰囲気もカンタンに楽しめ、古文が苦手な人にもおすすめ。
歴史上の人物たちだって、熱くあまい恋をしていた!
千年前の恋なんて野暮ったい、古臭いと思ったら大間違いです。

私、泣きました(笑)。

冬の読書 中学生・高校生におすすめ文庫本リスト

【入試出題本】を中心に、冬に読みたいおすすめ本を選んでみました。

寒い冬を乗り越えるためにも、「今」の自分の気分に合った本を選んで読んでみてくださいね。

気になる本があったら、どんどん読んでみてね。

あたたかい友情・愛情を感じる冬

たくさんの愛情物語

心あたたまるプレゼント物語

思春期の女心物語

抹茶でつながる愛の物語

愛のつまったおまじない物語

あったかい友情物語

おいしくてあたたかい愛の物語

代書屋が伝える愛の物語

不思議な冬

好奇心旺盛な野生の雪だるまの日常物語

どことなく感じるヒンヤリ恐怖物語

ロボットAIと共存する世界の物語

伝説の猫が現れるデパート物語

寒さに負けず目標を成し遂げる冬

10人で箱根駅伝の勝負に挑む!物語

世界を変える絵画を生み出すゴッホの物語

小学校最後のサッカー生活物語

☟読みやすい児童書もあります

兄弟でみた夢をかなえる眼鏡物語

スリリングな展開を乗り越えられるか?!自転車競技物語

成長する冬

人ってわからないもんだな物語

カバヒコ伝説で元気になる物語

マイペースに。静かなる成長物語

苦しみから逃げる勇気をもつ物語

生きるパワーを育てる物語

挫折を乗り越える「放送部」物語

“落ちこぼれ”女子たちの奮闘物語

動物と生きる冬

動物園の動物たち物語

犬も人間も生きるのって楽じゃない物語

犬が見続けた青春物語

自然のなかで生きる物語

生きるってたいへんな冬

心も体もあたたかくなる料理と言葉物語

コスパな生き方をしてみる物語

かっこいいおばあちゃん物語

夢をかなえるために一直線物語

男の生き方を語る物語

詩の魅力を知る物語

不器用だけど必死に生きる物語

ダメ男」賢治の生き方物語

恋がしたくなる冬

人生のどん底を支えてくれる大切な物語

想い合っていても……、むずかしい恋物語

「私なんて……」モテ女子登場!物語

若さゆえの過ちに翻弄される恋物語

偶然の出会いからはじまる恋物語

平安時代の恋物語

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