2021年暁星中学、2022年佐久長聖中学などの中学入試で出題された本『逆ソクラテス』は、小中学生が時間が限られた朝読書の本として読むのにぴったりの本か?おすすめ本か?を検証してみます。
また実際の中学入試ではどのシーンが出題されたのかも調べていますよ。
『逆ソクラテス』は、短編のタイトルすべてに「逆」「~ではない」「非」「アン~」といった言葉が入っている、常識をぶっ壊す物語が集まった本です。
せっかく読むなら中学入試に出題された本を読んでみよう!
『逆ソクラテス』朝読書におすすめか?
【著者】伊坂幸太郎
【出版社】集英社
『逆ソクラテス』は、小学高学年・中学生の朝読書におすすめかを検証してみるわよ
<Q1>小学高学年・中学生でも1冊丸ごと読める?
<A>読めます
【理由】量は多いです。(288ページ)
児童向けの本ではないのですが、登場人物が子どもなので共感しながら小学高学年・中学生でも読めます。
<Q2>読んだ後どんな気分になる本?
<A>元気になれる 感銘をうける 常識・固定概念をぶち壊す
<Q3>どんな小学高学年・中学生おすすめしたい?
●常識・大人の考え方を疑っている子ども
●読書に慣れている子ども
<Q4>朝読書におすすめ度数は?
3段階【1.難しい 2.挑戦してみて 3.ピッタリ】のうち
「2.挑戦してみて」
【理由】短編集なので区切りよく読めますが、一つの短編のボリュームが多いので一つの短編を読むのに2,3日かかってしまうため。
また大人向けの本で、主人公の年齢が変わっていく短編があります。
読みやすい短編もあるので挑戦してみてほしいです。
『逆ソクラテス』は、本好きの小学高学年は読めるレベル、中学生では十分に読めます。
「普通」とは違った考え方に感銘を受ける子どもが多いはずなので、ぜひ読みやすい短編を選びながら、ぜひ朝読書を利用して読んでみてほしいです。
『逆ソクラテス』のあらすじ
『逆ソクラテス』はどんな本なのかを詳しく紹介するわよ
ポイント①著者
伊坂幸太郎さん
中学入試ではそれほどお目にかかることはない作家さん
ポイント②物語の形式
5つの短編集
「逆ソクラテス」小学生6年生
「スロウではない」<今>小学生5年生 <未来>社会人
「非オプティマス」小学生6年生
「アンスポーツマンライク」小学生6年生➡高校生➡<今>社会人
「逆ワシントン」小学生高学年かな?
ポイント③主人公
小学5,6年生の男の子
「逆ソクラテス」小学生6年生
「スロウではない」<今>小学生5年生 <未来>社会人
「非オプティマス」小学生6年生
「アンスポーツマンライク」小学生6年生➡高校生➡<今>社会人
「逆ワシントン」小学生高学年
ポイント④物語のテーマ
友情・常識を疑う・不公正・偏見・いじめ・逆のこと、普通じゃないこと
ポイント⑤出版年
単行本:2020年4月
【出版社のあらすじより】
敵は、先入観。
世界をひっくり返せ!
逆転劇なるか!? カンニングから始まったその作戦は、クラスメイトを巻き込み、思いもよらぬ結末を迎える――「逆ソクラテス」
足の速さだけが正義……ではない? 運動音痴の少年は、運動会のリレー選手にくじ引きで選ばれてしまうが――「スロウではない」
最後のミニバス大会。五人は、あと一歩のところで、“敵”に負けてしまった。アンハッピー。でも、戦いはまだ続いているかも――「アンスポーツマンライク」
ほか、「非オプティマス」「逆ワシントン」――書き下ろしを含む、無上の短編全5編を収録。
【2021年本屋大賞ノミネート作】
【第33回柴田錬三郎賞受賞作】
常識をぶち破る物語よ。
凝り固まった考え方に、ざっくりメスを入れられた気分になるくらい衝撃を受けたわ。
ちなみに私は一番好きな短編は「逆ソクラテス」
小学6年生の安齋くんにいろいろなことを教えてもらいました。
でも小学6年生でこんな考え方をしているなんて、なんだかちょっと怖い気もしました(笑)
『逆ソクラテス』中学入試での出題箇所は?
ここ2,3年の『逆ソクラテス』入試出題中学校と出題箇所を調べてみました。
①2021年 暁星中学校
短編「逆ソクラテス」
②2021年 公文国際中学校
短編「逆ソクラテス」
③2021年 東京農業大学第一高等学校中等部
短編「非オプティマス」
小5将太と福生 学校公開日の久保先生の話 帰り福生の母親が登場するシーンまで
④2022年 佐久⻑聖(⻑野)東京⼊試1
短編「スロウではない」
個人で確認し調べた限りの情報です。他の中学でも出題されているかもしれません。
「逆ソクラテス」は読みやすいから、ぜひ読んでみて欲しい短編物語よ
『逆ソクラテス』まとめ
『逆ソクラテス』は、大人の言動・行動に疑問をもち始めた小学高学年・中学生が朝読書の時間に挑戦して読んでほしい本です。
ただ文字の大きさや文章量は、決して子どもが読みやすいものではありません。フリガナもありません。けっこう難しい漢字もあります。また時代が行き来する短編もあります。
「常識をぶち壊す!」という内容はおもしろいので小学高学年・中学生には朝読書の時間を利用してぜひ挑戦してみてほしいです。
子どもだけでなく大人も楽しめる本だから、親子で一緒に読み合えるよ
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