海外コージーミステリーおすすめ本10冊以上 面白い事件を見逃すな!中学生・高校生におすすめ

2025年7月28日更新

2時間サスペンスドラマをつい見ちゃう私はミステリー好き。

アガサクリスティが活躍したミステリー黄金期の時代背景が特に大好きな私が、実際に読んだ本のなかから「海外コージーミステリー」おすすめ本を紹介します。

コージー・ミステリ(cozy mystery)とは、推理小説のジャンルの1つ。

ハードボイルドのニヒルでクールなイメージに対し、「地域社会が親密である」「居心地が良い」といった意味を持つ「コージー(cozy)」を使用し、日常的な場面でのミステリーであることを示す。
特徴としては
探偵役が警察官、私立探偵などの職業的捜査官ではなく素人であること
小さなコミュニティ、あるいは人里から離れた場所が舞台となっていること
直接的な暴力表現、性的表現を極力排除していること

などがあげられる
【引用:『ウィキペディア(Wikipedia)』】

お気に入りのコージーミステリー本を見つけて、犯人探し&事件のトリック&おいしい料理とお菓子&恋模様を楽しんでくださいね。

『ミセス・ワンのティーハウスと謎の死体』

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【著者】ジェス Q スタント
【翻訳】唐木田 みゆき
【出版社】早川書房

★アメリカ発のミステリー

  • 探偵
    御年60歳、中国茶のティーハウスス「ヴェラ・ウォンのテーハウス」を経営する女性ヴェラ・ワン・チュウチュウ
  • 事件:アメリカ、サンフランシスコで起こった事件
    ティーハウス「ヴェラ・ウォンのテーハウス」で死体がみつかる
  • 魅力①:ヴェラ・ワンの刑事ドラマを参考にした事件解明のための推理に爆笑
  • 魅力②:ヴェラ・ワンがつくる中国料理がおいしそう
  • 魅力③:容疑者全ての人が「犯人であってほしくない!」と思うほど、やさしくていい人

だれが犯人なのかじゃなくて、だれも犯人じゃないといいのに。
こんな風にミステリーを読んだのは初めてです。

探偵になるおばちゃんヴェラ・ワンのずうずうしくもあり、面倒見のいい性格にも笑えます。

そして、彼女がつくる、焼き豚、たらときくらげの蒸し物、牛肉の胡椒炒め、とうふのニンニク辛味炒め、ごま入り辛味まぜそば、牛肉入り蒸しパン、紹興酒で煮込んだもち入りチキンなどなど、作中にでてくる数多くの中華料理が絶品でした。

最近読んだミステリーのなかで一番おもしろかった!
こんなにおもしろいミステリーだと思わなかった!意外なヒット作です。
続編が必ず出ると期待しています!

『レンタル友人、はじめました』<崖っぷちエマの事件簿シリーズ>

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【著者】ローラ・ブラッドフォード
【翻訳】田辺千幸
【出版社】原書房

  • 探偵
    小さな旅行代理店の経営がうまくいかず、レンタル友人業をはじめたエマ
  • 事件:レンタル友人として出かけたパーティー会場で、依頼人が殺される!
  • 魅力①:レンタル友人業というビジネスの発想に驚き。そして友達という概念をぶちこわしてくれます
  • 魅力②:レンタル友人業へのユニークな依頼者とエマのやり取りがおもしろい&おしゃべりと一緒に食べるクッキーがとってもおいしそう
  • 魅力③:エマのこれからが気になる(仕事も恋も)

レンタル友人業ってうまくいくのかな?と思っていると、意外にも好調なすべりだし!

人に寄り添いながらも、依頼者が踏み込んでほしくないところには触れずといった、微妙な付き合い方がエマの魅力が発揮できる仕事なんです。

ミステリーとしてもおもしろいのですが、この本の魅力はだれもが一度は悩むだろう友人関係や人間関係の悩みをぶち破ってくれること。
でもこの本を読めば、友達の定義なんて、どうでもよくなります。

ミステリーなのに、友達が少ないとか、友達との付き合いがめんどくさいと思っている人におすすめ(笑)
ミステリー自体も意外な展開があり、面白かったです。

シリーズ情報

2025年7月現在
続編『レンタル友人は裏切らない』

『木曜殺人クラブ』

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【著者】リチャード オスマン
【翻訳】羽田 詩津子
【出版社】早川書房

★イギリス発のミステリー

★2025年ドラマ化された

  • 探偵
    65歳以上が入居条件の高級リタイアメント施設で暮らす老人たちが作っている、未解決事件の調査を趣味とするサークル〈木曜殺人クラブ〉の男女メンバー
  • 事件:〈木曜殺人クラブ〉のメンバーが暮らす引退用施設経営者の一人が殺される
  • 魅力①:老人たちの一癖も二癖もあるキャラがおもしろい 
  • 魅力②:人生を長く生きてきた老人だからこその知識にあっぱれ
  • 魅力③:警察を翻弄する老人たちの行動力
  • 魅力④:コージーミステリーというよりも、本格的ミステリーに近い

老人が元気いっぱい!

認知症がひどくなる夫がいたり、足が痛かったり、ままならないこともあるけれど、お菓子をつくってみんなに配ったり、テレビ番組の話をしたり、かっこいい男の人にほれたり、イギリスの老人たちの暮らしぶりがコミカルなので、読んでいておもしろいです。

殺人事件の結末が意外で、ホロリと泣けました。

<木曜殺人クラブ>のメンバーたちそれぞれのユニークな個性がさらに魅力アップする続編もおすすめです。

シリーズ情報

2025年7月現在
1作目『木曜殺人クラブ』
2作目『木曜殺人クラブ 二度死んだ男
3作目『木曜殺人クラブ 逸れた銃弾』

☟2025年ドラマ化されています

『自由研究には向かない殺人』

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【著者】ホリー・ジャクソン
【翻訳】服部京子
【出版社】東京創元社

★アメリカ発のミステリー

  • 探偵
    大学受験の勉強にはげむイギリスの小さな町に住む女子高校生のピップ(女の子)
  • 事件:ピップの住む町で起こった5年前の少女失踪事件
  • 魅力①:事件を大学受験のための課題(自由研究で得られる資格(EPQ))として取り組むという物語設定のおもしろさ
  • 魅力②:小さな町だけに自分の知り合いがどんどん容疑者になっていく恐ろしさ
  • 魅力③:警察でも見つけられなかった事実をみつける、若者ピップらしい事実の見つけ方、行動力、推察力のスゴさに「あっぱれ!」
  • シリーズ化している

友達との関係や、恋心、家族の問題など女子高校生らしい悩みもあるピップを友達のように感じながら、一緒に謎解きをしている気分になれる青春ミステリーです。

一方でまだ未成年のピップ。
ピップを見守るしっかりした家族の存在が、このミステリーをリアルに感じられるひとつです。

ピップが全力で事件を調査したからこそ真実がみえてくるのよ

シリーズ情報

2025年7月現在
1作目『自由研究には向かない殺人』
2作目『優等生は探偵に向かない
3作目『卒業生には向かない真実』
完結しています

番外編『受験生は謎解きに向かない』
➡3部作の前日譚(前の物語)。元気いっぱいのピップにまた会える!!

『ワニの町へ来たスパイ』 〈ワニ町〉シリーズ

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【著者】ジャナ・デリオン
【翻訳】島村浩子
【出版社】東京創元社

★アメリカ発のミステリー

  • 探偵
    潜入任務のヘマで、一時潜伏を命じられた凄腕秘密工作員のフォーチューン
    地元婦人会の老婦人ふたりガーティとアイダ・ベル
    この老婦人ふたりも只者ではない?!
  • 事件:アメリカの小さな田舎町で起こる事件
    殺されるのも、容疑者も、町のだれもが知っている小さな町の人たち
  • 魅力①:ミステリーを解決する3人の掛けあいが漫才トリオのようで大爆笑
  • 魅力②:「これぞアメリカ!」といったバター、お肉たっぷりのおいしそうなアメリカ南部料理が満載
  • 魅力③:フォーチュンの恋愛もよみどころ

事件を解決しようと動けば動くほど失敗し騒ぎが大きくなってしまう(笑)

おばあちゃんのガーティとアイダ・ベルの天然なのか、とぼけてるんだかわからない、しかも豪快な言動や行動に大爆笑しちゃいます。

「ワニ町」はシリーズ化されているので、まずはこの第一弾『ワニの町へ来たスパイ』で登場人物のキャラをつかんで読み進めていくのがおすすめです。

イチオシのシリーズ!
1冊読んだら次をどんどん読みたくなる中毒性のあるシリーズもの
秘密工作員フォーチューン、老婦人のガーティとアイダ・ベル3人の絆がどんどん深まり、物語もどんどん面白くなっていきます。

シリーズ情報

2025年7月現在
2017年に1作目が出てから毎年のように出版されている大人気シリーズです。
1作目『ワニの町へ来たスパイ』
2作目『ミスコン女王が殺された』
3作目『生きるか死ぬかの町長選挙』
4作目『ハートに火をつけないで』
5作目『どこまでも食いついて』
6作目『幸運には逆らうな』
7作目『嵐にも負けず』
8作目『町の悪魔を捕まえろ』

★現在、翻訳者と出版社の問題で新刊が一時ストップ状態です。

『図書室の死体』 〈初版本図書館の事件簿〉シリーズ

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【著者】マーティ・ウィンゲイト
【翻訳】藤井美佐子
【出版社】東京創元社

★イングランド発のミステリー

  • 探偵
    40代半ば、バツイチで大学生の子ども(別に暮らす)がいるヘイリー
    ミステリーには疎いのだが、ミステリー初版本を収集している図書館のキュレーターとして働き始めた
  • 事件:イングランドの美しい古都バースが舞台になった事件
    仕事場兼住宅でもある図書室で死体がみつかった!
  • 魅力①:美しい街並みのバースの描写や、ステキな一軒家図書館<初版本図書室>を想像するのが楽しい
  • 魅力②:ヘイリーが忙しい仕事&謎解きのあいだに食べるイギリスらしい軽食、サンドイッチ、スコーン、クッキー、ポテトチップスそして紅茶がおいしそう
  • 魅力③:ミステリー黄金期の作品があちこちに登場する 今作はアガサクリスティの『書斎の死体』をオマージュしている 
  • 魅力④:ヘイリーの恋愛模様

ミステリー好きにしたら、「オイ!とツッコミたくなるのですが、ミステリー初版本を収集する図書館で働いているのにミステリー素人のヘイリー……。
でも、だからこその推理で謎に迫っていくのです。

ちなみに死体でみつかった男性は、元々あるミステリーをアレンジする二次創作サークルのメンバー。
「ミス・マープルには赤ちゃんがいた!」など、彼らが書いている小説もおもしろそう。

「黄金期ミステリー小説」&が思う存分楽しめるミステリーです。

ミステリーもおもしろいのですが……。
本好きならだれもが憧れてしまうだろう、図書館(仕事場)付きの家(ミドルバンク館 4回建てで2階が図書館でヘイリーは3階に住んでいる)がステキすぎなのです。
建物のインテリアや間取り、どんな図書館なのかを想像しながら読むだけで、ワクワクしちゃいます。

シリーズ情報

2025年7月現在
1作目『図書室の死体』
2作目『殺人は展示する:』

『ウィンダム図書館の奇妙な事件』 〈学寮付き保健師〈イモージェン・クワイ〉〉シリーズ

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【著者】ジル・ペイトン・ウォルシュ
【翻訳】猪俣美江子
【出版社】東京創元社

★イギリス発のミステリー

  • 探偵
    ケンブリッジ大学の学寮付き保健師イモージェン・クワイ(バツイチの女性)
  • 事件:イギリス、ケンブリッジ大学(セント・アガサ・カレッジ)で起こる事件
    奇妙な規約で知られる図書館で死体が見つかる
  • 魅力①:日本とは違う!イギリスの大学の成り立ちがわかる
  • 魅力②:ハリーポッター魔法学校に登場する食堂のようなカッコいい大学食堂でのディナー料理がおいしそう
  • 魅力③:みんなに愛されるが、事件に巻き込まれた保健師イモージェン・クワイの仕事ぶりが心配になる(笑)

人間関係のもつれから起きた殺人事件かと思いきや……。
だんだん見えてくる事件の真相と、いろいろな人たちの思わくや邪心にヒンヤリします。

性善説など存在しない、いたずらにも近い悪意が「死」を招くのです。

大学という閉ざされた空間で暮らす、誇り高き人たちの毎日とは?

「人の命の尊さ」

当たり前だけどリアルな世界では死んでしまった人の言い分を聞くことはできないことを、このミステリーを通して痛感しました。

シリーズ情報

2025年7月現在
1作目『ウィンダム図書館の奇妙な事件』
2作目『ケンブリッジ大学の途切れた原稿の謎』
3作目『貧乏カレッジの困った遺産』

『壁から死体?』〈秘密の階段建築社〉シリーズ

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【著者】ジジ・パンディアン
【翻訳】鈴木美朋
【出版社】東京創元社

★アメリカ発のミステリー

  • 探偵
    イリュージョニストとして活躍していた女性、テンペスト・ラージ。現在は家業の工務店〈秘密の階段建築社〉を手伝っている
    実は呪われたマジシャン一家ラージ家の一員(インドにルーツをもつ)
  • 事件:アメリカ、サンフランシスコで起こる事件
    〈秘密の階段建築社〉の仕事先であるフ古い邸宅の壁から死体がでてきた!しかも、それはテンペストにうり二つだった……。
  • 魅力①:テンペストの家系にまつわる秘密が謎めいている
  • 魅力②:テンペストのおじいちゃんがつくるインド家庭料理がおいしそう
    ワダ・ドーナツ、カルダモンのショートブレッドクッキー、ラジャールポテト(レシピ付き)
  • 魅力③:〈秘密の階段建築社〉がつくる建物の仕掛けがスゴイ!本棚の奥の読書室や、隠された秘密のドアなどなどを想像するだけでも楽しい
    <密室図書館>列車の車両を改造したクラッシックな探偵小説を愛読するためのライブラリーなんて最高!!
  • 魅力④:黄金期ミステリーが推理の参考として登場する

壁から死体がでてくるなんて。
それだけでも怖いのに、その死体が自分と似ていたら……。想像しただけでも恐ろしいです。

でも、このミステリーはそんな恐ろしさよりも、〈秘密の階段建築社〉が手がける建物のおもしろさに夢中になってしまいます。

特に本好きなら、夢見るような読書部屋、図書館が登場します。

死体の謎と、テンペストの家系にまつわる秘密、そしてテンペストの謎のファン。
さまざまな謎が交わり合いながら、物語が展開していきます。

シリーズ情報

2025年7月現在
続編『読書会は危険?』
➡料理上手のおじいちゃんに危機が!

『雪山書店と嘘つきな死体』<クリスティ書店の事件簿>シリーズ

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【著者】アン・クレア
【翻訳】谷泰子
【出版社】東京創元社
装画:中島梨絵/装幀:大野リサ

★アメリカ発のミステリー

  • 探偵
    書店「ブックシャレ―」を経営するクリスティ姉妹、妹エリーと姉のメグ
  • 事件:アメリカ、コロラド州にあるスキーリゾートの雪山で起きた事件
    ゴンドラにのって行くミステリー好きの集まる書店「ブックシャレ―」で死体が見つかる
  • 魅力①:雪山にある書店「ブックシャレ―」がステキ(山荘風の建物、ショップバッグなど)
  • 魅力②:クリスティ姉妹の祖母と姪(姉の娘)がつくるクッキー、本を読みながら食べるマフィンとコーヒーがおいしそう
  • 魅力③:書店で開かれる読書会が楽しそう

ミステリー、アガサ・クリスティ、そして本が好きな人なら、きっと大好きになれるミステリーシリーズです。

疑わしい人がどんどん出てくる500ページちかくの長編ですが、犯人はノーマークの”あの人”??

ミステリー的には、最後までハラハラドキドキでした。

実はミステリーの謎解きよりも、「ああ、この本屋さんに行ってみたい」という気持ちいっぱいになりながら読みました(笑)

シリーズ情報

2025年7月現在
続編『雪山書店と愛書家殺し クリスティ書店の事件簿』

『マーダー・ミステリ・ブッククラブ』

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【著者】C・A・ラーマー
【翻訳】高橋恭美子
【出版社】東京創元社

★オーストラリア発のミステリー

  • 探偵
    ミステリ好きの姉妹アリシアとリネットが設立した読書会のメンバーたち
  • 事件:読書会のメンバーに起こった行方不明事件
  • 魅力①:本好きさん憧れ!の読書会の雰囲気が楽しめる
  • 魅力②:クリスティ好きにはたまらない!アガサクリスティの作品を読みこむ読書会
  • 魅力③:読書会のユニークなメンバー

本好きさんなら、読んだ本、好きな本、気になっている本について「誰かと語り合いたい!」と思いますよね。

そんな本好きさんにおすすめしたいコージーミステリーが『マーダー・ミステリ・ブッククラブ』です。
クリスティ好きの面々が、おいしい料理、お菓子を食べながら、持論をもって語り合う読書会のシーンはステキすぎです。

もちろんミステリー的にも楽しめます(笑)

自分も読書会メンバーになった気分で読むのがおすすめです。

シリーズ情報

2025年7月現在
1作目『マーダー・ミステリ・ブッククラブ』
2作目『危険な蒸気船オリエント号』
3作目『野外上映会の殺人』
4作目『ライルズ山荘の殺人』

★1作目に比べると、シリーズを追うごとに読書会のシーンが減ってしまうのが残念。
なので、おすすめは1作目です。

『サスペンス作家が人をうまく殺すには』

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【著者】エル・コシマノ
【翻訳】辻早苗
【出版社】東京創元社

★アメリカ発のミステリー

  • 探偵
    売れない作家であり、ワンオペ子育てにてんてこ舞いのフィンレイ
  • 事件:殺し屋と勘違いされた作家が巻き込まれる殺人事件
  • 魅力①:おもしろい勘違いから、急スピードで進む物語展開
  • 魅力②:子育てあるある!子どもに振り回される生活感あふれる主人公の描写がリアルすぎて笑える

「売れない作家が、小説の打ち合わせの会話から殺し屋と勘違いされる」という物語のスタートから、「面白そう」とビビビときました!

作家が殺し屋に間違えられる、殺人隠しについてなど「ありえない!」と思える強引な場面展開もあるけれど、それを上回るドキドキ、ワクワクする物語のおもしろさ。

「ありえない」も面白く感じられちゃいます。

長めの小説なんだけど、ドラマをみているように物語展開がどんどん進んでいくから、次が気になって読む手が止まらなかったわ

シリーズ情報

2025年7月現在
続編『サスペンス作家が殺人を邪魔するには』
➡元夫の殺人依頼が!殺すべき?

『ベイカー街の女たち ミセス・ハドスンとメアリー・ワトスンの事件簿1』

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【著者】ミシェル・バークビイ
【翻訳】駒月雅子
【出版社】KADOKAWA

★イギリス発のミステリー

  • 探偵
    シャーロックホームズシリーズに登場する女性陣
    シャーロックが住む221番地の家主ハドソンさん
    ワトソン博士の奥様メアリー
    (おまけ)シャーロックが唯一認めた女性アイリーン・アドラー
  • 事件:ロンドンの町で密かに起こっている既婚女性たちの謎の死
  • 魅力①:女性の立場が弱かった時代に、男性顔負けの行動力と知識で事件に立ち向かう女性たちのハラハラドキドキの活躍
  • 魅力②:シャーロックホームズのスピンオフ作品として楽しめる
  • 続編あり

シャーロックホームズを読んだことのある人なら、何倍も楽しめるミステリー!

特にベネディクト・カンバーバッチ主演のドラマ『シャーロック』好きには、ぜったいに読んでほしい。

『シャーロック』のメンバーたちを思い出しながら読んだら、むちゃくちゃ楽しかったです。

ドラマ『SHERLOCK(シャーロック)』(ベネディクト・カンバーバッチ主演)も合わせて見るのをおすすめします。

男性をギャフンといわせるシーンにスカっとする人もいるはず!

女が弱いなんて思っていたら痛い目にあいます……。

シリーズ情報

2025年7月現在
続編『ベイカー街の女たちと幽霊少年団 ミセス・ハドスンとメアリー・ワトスンの事件簿2』

『「グレート・ギャツビー」を追え』

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【著者】ジョン・グリシャム
【翻訳】村上春樹
【出版社】中央公論新社

★アメリカ発のミステリー

  • 探偵
    新進の女性小説家、マーサー・マン
  • 事件:大学図書館から盗まれたフィッツジェラルドの直筆原稿をめぐる事件
  • 魅力①:『ペリカン文書』『法律事務所』などの人気ミステリーを書いたアメリカミステリー界の巨匠ジョン・グリシャムの作品に村上春樹が翻訳をした!
  • 魅力②:貴重本を収集する独立系本屋さん、フィッツジェラルドの直筆原稿、小説家の集まりなどが物語のキーになる、本好きにはたまらない本にまつわるミステリー
  • 魅力③:独立系本屋「ベイ・ブックス」と名物店主ブルース・ケーブルが魅力的

思惑が渦巻くダークのなかにいても、フロリダに広がる魅力的でまぶしく明るい世界。

ミステリーとしての物語のおもしろさ以上に、〈独立系書店〉に入り浸り、作家たちの集いに顔をだしたと、主人公になった気分で本をめぐる世界観に入りこんで、夢中で読んでしまいます。

本にまつわるアレコレが楽しめるミステリーよ

シリーズ情報

2025年7月現在
続編『狙われた楽園』
➡独立系書店の名物店主ブルース・ケーブルが大活躍!

『謎解きはビリヤニとともに』

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【著者】アジェイ・チョウドゥリー
【翻訳】青木創
【出版社】早川書房

  • 探偵
    ロンドンのインド料理店でウェイターとして働く、インドでは刑事だったカミル
  • 事件:給仕を担当した大富豪の誕生日パーティーで起こった殺人
  • 事件:魅力①:インドのコルカタと、イギリスのロンドンでの事件が絡み合う珍しいミステリー
  • 魅力②:おいしいインド料理の話かと思いきや、インド社会の人種問題や賄賂、イギリスの移民問題などがでてくる、意外にも社会派ミステリー
  • 魅力③:とはいえ、おいしいインド料理カレーやビリヤニも魅力的

発展が著しい注目の「インドにどっぷり浸れるミステリーです。

『シェフ探偵パールの事件簿』〈港町シェフ探偵パール〉シリーズ

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【著者】ジュリー・ワスマー
【翻訳】圷香織
【出版社】東京創元社

★イギリス発ミステリー

  • 探偵
    副業で探偵を始めたシーフードレストランを経営するシングルマザーのパール・ノーラン
  • 事件:英国のリゾート地ウィスタブルで起きる
    探偵業に依頼があり調査のために訪れたところ、友人の男性の死体を発見
  • 魅力①:おいしそうなシーフード料理が楽しめる
  • 魅力②:海辺のリゾート地の風景が気持ちいい
  • 魅力③:イギリスではテレビドラマ化されたほど人気の作品
シリーズ情報

2025年7月現在
続編『クリスマスカードに悪意を添えて』

『ビール職人の醸造と推理』

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【著者】エリー・アレグザンダー
【翻訳】越智睦
【出版社】東京創元社

  • 探偵:夫と別れたビール職人の女性(子どもあり)スローン
  • 事件:スローンが新しくオープンしたブルワリー(ビール醸造所)で死体発見!
  • 魅力①:ビールへの愛がたっぷり おいしそうなクラフトビールが続々と登場
  • 魅力②:ビールのおつまみもおいしそう
  • 魅力③:主人公スローンの生き方や家族が魅力的

ビールとおつまみを用意して読むのがサイコウです!

シリーズ情報

2025年7月現在
1作目『ビール職人の醸造と推理』
2作目『ビール職人のレシピと推理』
3作目『ビール職人の秘密と推理』

『エリザベス女王の事件簿 ウィンザー城の殺人』

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【著者】S・J・ベネット
【翻訳】芹澤恵
【出版社】KADOKAWA

★イギリス発ミステリー

  • 探偵
    イギリスの女王 エリザベス女王2世(2022年亡くなった)
  • 事件:イギリス、女王の住むウィンザー城
    女王主催の晩餐会のあった夜に、クローゼットでロシア人ピアニストが殺される
  • 魅力①:あのエリザベス女王が影の探偵となって活躍する
  • 魅力②:飼い犬コーギーのかわいらしさや、女王のプライベートがのぞける楽しさ(フィクションとはいえ真実ぽいネタが多い)
  • 魅力③:イギリスの恒例行事、実際に起こった事件、実在の政治家、オバマ夫婦やメルケル首相が登場する

チャーミングなエリザベス女王がたっぷり楽しめるミステリーなんて、贅沢ですよね。

表だっては動けない女王がどうやって事件を解決していくのか?
女王の勇敢で利発な行動、発言が楽しめます。

なによりも夫フィリップ殿下(完璧な男性ではないけれど)を頼りにし愛する気持ちがあちこちにでてきて、国のトップというよりも、ひとりの女性としてキュートな女王の姿が印象に残るミステリーです。

ロシアや中国との政治的な話しも出てきて、緊迫したムードも!

リアル感まんさいのロイヤルミステリーにドキドキでした。

シリーズ情報

2025年7月現在
続編『エリザベス女王の事件簿 バッキンガム宮殿の三匹の犬』

今回紹介した本リスト

実際に読んだ本のなかから「海外コージーミステリー」おすすめ本を紹介しました。

お気に入りの本を読みながら、犯人探し&トリック解決を楽しんでみてくださいね。

あなたの好みの本を選んで読んでみてね。

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