宇宙や天文って、なんとなく、理系の頭のいい人たちが学んだり、好んだりする分野というイメージがありませんか?
そんなイメージをもっている人におどろきの事実あります。
実は、今、小説界(特に児童書・ヤングアダルト)では空前の「天文」ブームが到来しています!
中学受験や高校受験で出題された小説には、「天文・宇宙・星」がテーマのものが多数あり、「天文部」は大人気の部活になっているのです。
中学入試、高校入試で出題された本を中心に選んだ、小学高学年・中学生におすすめの天文・宇宙・星小説を13冊を紹介します。
天文・宇宙・星の知識が無くても、大丈夫です。
神秘的で、無限に広がる宇宙の世界へGO!

中学入試・高校入試で出題された本がほとんどです
『この夏の星を見る』
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【著者】辻村深月
【出版社】KADOKAWA

天文パワー!
無限につながる天文の輪
●あらすじ
章ごとに主人公がかわっていく連作短編小説
今、自分たちのできることを懸命に、前向きに楽しむ中高校生の青春物語
●主人公
3人の中高校生
茨城 亜紗は高校の2年生、天文部
東京・渋谷 真宙(まひろ)は中学1年生 学校で唯一の男子
長崎・五島列島 円華(まどか)は高校の3年生 吹奏楽部から訳あって天文部へ
「天文」小説といえば、この本!
中学高校生の必読本といっても過言ではありません。
2024年度の中学入試や高校入試で、たくさんの学校が出題小説に選んだ本です。
コロナ禍で、思い通り、例年通りにいかない生活に葛藤する中学生・高校生が全国の「天文部」の仲間たちとパソコンを通して交流し、顔すらみたことのなかった彼らは、星・宇宙を通じて友情を築いていきます。
「天文」の無限に広がる壮大な世界を感じながら、自分の思い通りに、計画通りに歩むことの難しい人生だって、いくらだって楽しむことができることを教えてくれる物語です。
自分の人生を諦めないでください!
『ドラえもん のび太の月面探査記』
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【原作】藤子・F・不二雄
【著者】辻村深月
【出版社】小学館

天文パワー!
みんな大好きドラえもん
●あらすじ
映画を小説にしたもの
月の裏側に「ウサギの王国」をつくったのび太くんとドラえもんが、月でトラブルに巻き込まれる!
あの、みんな大好きなドラえもんの映画が小説になっています!
相変わらずのび太くんに甘い?ドラえもんは、ポケットのなかから「異説クラブメンバーズバッジ」とうひみつの道具を取り出します。
「異説クラブメンバーズバッジ」とは、世の中の常識で「当たり前」をひっくり返す、違う考え「異説」を信じるメンバーになり、バッジをつけると、その世界へ実際に行けるというもの。
ドラえもんとのび太は、「異説クラブメンバーズバッジ」を使い、月の裏側に「ウサギ王国」なるものをつくるのですが……。
「ドラえもん×月の世界」
不思議がたくさん、そして面白さとワクワク感がいっぱいの物語です。
作者は、この前に紹介した『この夏の星を見る』を書いた辻村深月さんです。
☟フリガナつきのジュニア用の本もあります
『アンナの土星』
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【著者】益田ミリ
【出版社】KADOKAWA

天文パワー!
宇宙オタクのお兄ちゃん登場
●あらすじ
宇宙から見たらちっぽけだけど、14歳のリアルな日常物語
●主人公
中学2年生のアンナちゃん
大きな宇宙からみたら、14歳のアンナちゃんの日常のいろんなことは、ささいでちっぽけにみえるけれど……
でも14歳のアンナちゃんの人生は今ここにあり、さらには未来へつながっているんです。
友だちのこと、勉強のこと、悩みや考えること毎日振り回されているアンナちゃんには、優秀なお兄さんがいます。
宇宙や天文のことを考え出したら、他が見えなくなっちゃう宇宙オタクなんだけど、宇宙と人生をかけあわせて、アンナちゃんにいろいろなアドバイスをくれるステキなお兄さんなのです。
こんなお兄ちゃんがほしい!
『空をこえて七星のかなた』
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【著者】加納朋子
【出版社】集英社

天文パワー!
奇跡や偶然の出会いをひきよせる
●あらすじ
短編集
運命的に会う人たちとの出会いを大切にしたいと思える素敵な人生いろいろ物語
●主人公
短編によって主人公が変わる もうすぐ中学生になる女の子七星ちゃん、天文部の高校生、有名人の親をもつ中学生など
このひろ~い宇宙のなかで、人と人との繋がりって大切だなと思っている人におすすめの本です。
宇宙のなかにある地球の一角で、私たち人間は、いろんな出会いをして、数珠つなぎのように、つながっていくのって、すごい奇跡で偶然なんですよね。
『空をこえて七星のかなた』は、奇跡の出会いがつながって、最後に「そうきたか!」とビックリする物語設定になっているので、お楽しみに。
『宙わたる教室』
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【著者】伊与原新
【出版社】文藝春秋社

天文パワー!
科学と人情の融合
●あらすじ
連作短編集
年齢、性別、人種を超えて人生に悩める人たちが科学を通して仲間となり、互いを認め合い、自分を見つめなおし成長していく青春物語
東京大学大学院理学系研究科で地球惑星科学を専攻し博士課程を修了している、著者の伊予原さんらしい理系的内容が含まれた物語
●主人公
主人公は都立高校の定時制にかよう、いろいろな年代の生徒たち
読み終わった後に、さわやかな風が吹いた。
そしてその風は、自分を後ろからグッとおしてくれるような力強さがあった。
いつも平坦で、問題がなにもない、望む者は手に入り、成果を認めてもらえる、思い通りの人生を歩める、そんな人生はほぼありえないことを私たちは知っているし、そんな理不尽な人生を歩まなければならないことも知っているます。
だからこそ、自分が夢中になって、自分らしく生きられる道を探していかなければならないのかもしれません。
『宙わたる教室』は、論理的な「科学」の世界に、人情たっぷりの物語です。
苦しい立場にいる自分にだって、仲間や自分を想ってくれる人がいると思えば、もう一歩、もう一歩と先に進めるんじゃないかと、がんばれるとおもいませんか?
自分を信じてくれる仲間の大切さがあってこそ、自分の人生は自分しか生きられないと生きることに貪欲になり、一歩でも前に進もうと勇気がでてくる。
自分の弱さを知ってくれ理解してくれる人たちが、自分の人生の糧になるんです。
ちなみに、火星のクレーターを作り出すコテコテの科学物語なのですが、理系人間でなくても、科学や宇宙の細かな話しの部分は軽く読んでしまっても、物語の読みごたえや面白さは伝わるのでご心配なく。
辻村深月さんの『ドラえもん のび太の月面探査記』でも登場する”月面探査機”が、この『宙わたる教室』にも登場しますよ!
『セントエルモの光 久閑野高校天文部の、春と夏』
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【著者】天川栄人
【出版社】講談社

天文パワー!
自信のない人を救う
●あらすじ
孤独を愛する高校生男子と、孤独を恐れる高校生女子の青春物語
●主人公
高校1年生の安斎えるも(女子)
●その他情報
続編『アンドロメダの涙 久閑野高校天文部の、秋と冬』がある
入ろうと思った部が廃部寸前で、部員は学校内で変人として有名で、あだ名が「宇宙人」という先輩ひとりだったとしたら?
入部しますか?
3年ぶりに東京から地元の久閑野(ド田舎)に戻ってきたえるもは、いつもSNSでだれかと繋がっていて、いつも笑顔の明るい女の子だけど。
実は東京で友人関係に悩んだ過去があり、今も常に不安とたたかっているのです。
そんな彼女は、地元の星空に感動し、天文部に入ることを決めるのですが……。
天文部は問題だらけだったのです。
えるもは、入部を決め、部のために、はりきりだします!
そして、唯一の部員、嵐士先輩と活動していくうちに、天文への興味と、嵐士先輩への興味も高まりつつ、えるも自身の問題にも、向き合う勇気がでてくるのです。
えるも、頑張れ!と応援したくなる
えるもは自分みたい!と共感できる人がたくさんいるはず。
『ひこぼしをみあげて』
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【著者】瀧羽麻子
【出版社】偕成社

天文パワー!
不安や悩みがちっぽけに思えてくる
●あらすじ
どこにいてもなんだか居心地がわるいような、自分に自信がない中学女子の物語
●主人公
中学1年生の千春ちゃん
●その他情報
前作に『たまねぎとはちみつ』あり(千春ちゃんの小学生時代の物語)
学校生活は普通に楽しいし、友達もいるし、部活もイヤじゃない、家族にも不満はない。
これといって不満や不安があるわけじゃないのに、周りの人たちが気になったり、自分がどう思われているのかが気になったりしませんか?
みんなはすごく楽しそうなのに、自分は心から楽しめてないと落ち込んじゃったり。
私といてもみんな楽しくないんじゃないかな~と卑屈になったり。
友達と自分を比べてみたり。
いろんなこと考えて、ひとりでモヤモヤしてしまうことあります。
この物語の主人公千春ちゃんも同じです。
千春ちゃんが頑張って自信をつけていくわけではありませんが、中学生になり、新しい友達と新しい部活、生活、仲間、先生を通して、いろんなことを経験していきます。
それらの経験をとおして、千春ちゃんは自分の気持ちをみつめて、きちんと言葉で行動で表すようになっていきます。
千春ちゃんのように、今の自分に自信がない人にぜひ読んでほしいです。
ちょっとした恋もあり、ドキドキもあります。
前作の『たまねぎとはちみつ』では小学生だった千春ちゃんは、中学生になっても、優しい心は健在で安心しちゃいました!
『月まで三キロ』
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【著者】伊与原新
【出版社】新潮社

天文パワー!
人を前向きにしてくれる
●あらすじ
『月まで三キロ』は、生きることに行き詰った人たちが登場する6つの短編集
東京大学大学院理学系研究科で地球惑星科学を専攻し博士課程を修了している、著者の伊予原さんらしい理系的内容が含まれた物語
●主人公
小学生から大人まで、さまざまな人たち
人生はいつも明るいわけではない。暗い闇に包まれたとき、誰かとの出会いがキッカケで闇に明るい陽が差し込むことがあります。
『月まで三キロ』に入っているどの短編にも、そんな人生の偶然の出会いの奇跡が書かれています。
理不尽な人生に、がんばるのをやめてしまっているかもしれない。
どうしようもない不安でいっぱいにあるときもある。
だれにも言えない悩みを抱えてしまっているかもしれない。
でもでも、なにかの出会いが人生を前向きにかえてくれるかもしれないと思うと、なんだか、人生が楽になってきます。
「今」は、未来ではないのです。
短編「月まで三キロ」、短編「アンモナイトの探し方」、短編「エイリアンの食堂」が、小学高学年・中学生におすすめの短編です。
『短編宇宙』
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【著者】加納 朋子、川端 裕人、寺地はるな、酉島伝法、深緑野分、宮澤伊織、雪舟えま
【出版社】集英社

天文パワー!
なんでもござれの宇宙
●あらすじ
7人の作者によるアンソロジー
家族ものやSFなど、それぞれの作家ならではの個性を生かし、「宇宙」をテーマとして書かれた物語集
●主人公
父と娘、天文学者、殺し屋、自称宇宙人などなど
寺地はるなや、川端裕人といった若者たちに人気のある作家たちが書く短編を集めたゴージャスな1冊の本。
それぞれの作者が「宇宙」を書くと、こんなにもバラエティー豊かになるんだと感激します!
想像力たっぷりの物語もあれば、家族の絆が描かれたもの、ほっこりする物語や、考えてしまう物語もあります。
自分に合わない物語もあるかもしれませんが、読んだことのない作者の物語に挑戦するキッカケとしておすすめです。
今まで知らなかった作者が、あなたのお気に入りになるかもしれません。
無限の宇宙、想像がふくらむ不思議な宇宙が、新しい出会いを結び付けてくれるはず!
さっそく新しい宇宙の旅に出てみましょう。
『天を掃け』
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【著者】黒川裕子
【出版社】講談社

天文パワー!
意外な友情を生む
●あらすじ
人生につまづいてしまっている少年ふたりの友情青春物語
●主人公
中学2年生の駿馬(しゅま)とすばる
☟作者の黒川裕子さんのつぶやき
拙著『天を掃け』が今年の山口県公立高校の国語入試問題に使われたそうです。受験者のみなさま、お疲れさまでした❗☺️『天を掃け』の舞台がちょうど山口県なので、ことさら嬉しいです~。ちなみに、作者お気に入りの月観望のシーンからの出題でした🌖 pic.twitter.com/0fMVVac87U
— 黒川裕子 (@kurokawa_yuko) March 26, 2020
ふつうならぜったいに仲良くならないだろうなと思う人っていませんか?
自分が弱っているとき、辛い時、苦しい時に知り合ったからこそ、仲良くなれた友達っていませんか?そんな友達だからこそ、素直になれて、本当の気持ちをさらけだして付き合える関係が築ける気がしませんか?
『天を掃け』でも、ふたりの男子は学校で仲良しのわけでもなく、幼なじみでもないのですが、ちょっとしたことがキッカケで、駿馬(しゅま)がすばるに興味をもち、グイグイと二人の距離を縮めてくるのです。
まったく性格が異なるふたり。
最初は、駿馬をウザいと思っていたすばるですが、だんだん駿馬の良さに気づき始め、お互いに心をひらきあってくのです。
そして二人は、すばるの亡くなった父との思い出の小惑星を探す天体観測にでかけます!
天体観測の楽しさや、心を許し合った友達と過ごす時間の幸せさ、自分の「今」を生きている二人のキラキラした星に負けないくらいの青春が味わえる本です。
『銀河鉄道の夜』
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【著者】宮沢賢治
【出版社】新潮社

天文パワー!
自分なりのストーリーがつくれる
●あらすじ
宮沢賢治の世界観が楽しめる、その他14編の短編集
短編「銀河鉄道の夜」は、少年ジョバンニが銀河鉄道で夜空の旅をする物語
最近、夜空を見ましたか?
毎日忙しくて、夜に空をみる時間なんて無いよという人が多いかもしれません。
そんな人も、今日、夜になったらちょっと夜空を見上げてみたくなる物語が「銀河鉄道の夜」です。
主人公の少年ジョバンニと、親友のカムパネルラが乗った銀河鉄道が見えるような、ロマンチックな気分で夜を過ごせるはず!
ちなみに、この「銀河鉄道の夜」はとっても不思議な物語なのです。
実は、何度も推敲された作品で、完結宣言がされないまま、作者の宮沢賢治が死んでしまい未完の作品といわれているのです。さらには、多くの謎が残されていて、たくさんの解釈が行われている作品でもあります。
なので、なんだかよくわからないな~と思ったら、自分自身で物語を想像して読んでしまえばいいのです。
世界でたったひとつの、あなたの「銀河鉄道の夜」が出来上がるかもしれません。
夜空以上に、ロマンチックじゃありませんか!
おすすめの「銀河鉄道の夜」のほかにも、宮沢賢治が描く、ファンタジー感のあるやさしい物語が一気に楽しめる1冊になっているので、この機会に宮沢賢治ワールドを体感しておきましょう。
『流星コーリング』
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【著者】河邉徹
【出版社】ポプラ社

天文パワー!
不思議な、まぶしい青春をうみだす
●あらすじ
将来に悩む高校生の、不思議でまぶしすぎる青春物語
●主人公
高校の天文部員、りょうくん
『流星コーリング』は、たんなる、天文部のわきあいあい青春物語ではありません。
朝起きて「あれ?」今日も同じ日だ。
「時間」という不思議なループにハマってしまう主人公のりょうくん!
そうです!『流星コーリング』は、SF青春物語なのです。
「明日」がこない、もし、自分の身にそんなことが起きたら……。
恐ろしい?
ワクワクする?
将来を考えなくていいから、ラッキー?
りょうくんは、元通り「明日」が迎えられるようになるのでしょうか?
ちなみに作者の河邉徹さんは、バンド「WEAVER」(2023年に解散してしまっている)のドラマーです。
この本をイメージしたアルバムも作られています。
『星に願いを、月に祈りを』
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【著者】中村航
【出版社】小学館

天文パワー!
願いが通じますように
●あらすじ
謎の深夜ラジオ「星空・レディオ・ショー」が結ぶ奇跡の物語
連作短編集
●主人公
アオキくん 小学生から大人になるまで
人生の節目、思い出の日に聞いたラジオ、言葉ってありますか?
ラジオ「星空・レディオ・ショー」は、主人公アオキくんの思い出の日に、不思議とながれてきます。
DJサトザキ・宇宙による、宇宙の神秘とキセキについての言葉は、その時々のアオキくんの心にずっしりと響くのです。
誰かを想い星に願うこと
誰かに願われていること
やさしい願いが、感動を引き寄せます。
この本『星に願いを、月に祈りを』で、宇宙・天文・星が起こす、出会いと別れの奇跡を体感してください。
宇宙・天文・星の小説【入試出題本多め】小学高学年・中学生におすすめリスト
中学入試、高校入試で出題された本を中心に選んだ、小学高学年・中学生におすすめ天文・宇宙・星小説を13冊を紹介しました。
天文・宇宙・星の知識が無くても、大丈夫です。
神秘的で、無限に広がる宇宙の世界を楽しんでください。

気になる本があったら、どんどん読んでみてね。
無限につながる天文の輪
みんな大好きドラえもん
宇宙オタクのお兄ちゃん登場
奇跡や偶然の出会いをひきよせる
科学と人情の融合
自信のない人を救う
不安や悩みがちっぽけに思えてくる
人を前向きにしてくれる
なんでもござれの宇宙
意外な友情を生む
ロマンチックな自分なりのストーリーがつくれる
不思議な、まぶしい青春をうみだす
願いが通じますように
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