入試問題にミステリー小説が出題されるの?!
と、驚くかもしれませんが、数は少ないのですが意外にも出題されています。
ミステリー・推理小説は、ゲームのように謎や犯人を推理する楽しみも味わえるうえに、人の心を読み解く力や、想像力が鍛えられます。
読書好きにはもちろん、読書が苦手、好きじゃない人こそ、ミステリー小説を読んでみませんか?
中学入試・高校入試・大学入試で出題された、小学高学年・中学生におすすめのミステリー小説・推理小説を12冊紹介します。

入試で出題されたミステリー小説って興味がわきませんか?
『晴れた日は図書館へいこう』
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【著者】緑川聖司
【出版社】ポプラ社

ミステリー・謎ポイント
本にまつわる謎・事件
●あらすじ
連作短編小説
本好きの女の子しおりちゃんの通う図書館で起こる、本にまつわる不思議な事件を解いていくミステリー
●主人公
本好きの小学5年生、茅野しおりちゃん
●その他情報
シリーズ化されている
本が人と人の気持ちをつなぐ心あたたまる物語!
小学生の茅野しおりちゃんは、憧れのいとこ、美弥子さんが司書をしている図書館へ通うのが日課の女の子です。
しおりちゃんは図書館へいくと、面白そうな本に出会える一方で、なぜか一緒にちょっとした事件にも遭遇してしまいます(笑)
本は読む楽しみもありますが、それだけじゃなく、人の気持ちを代弁してくれたり、人と人を結び付けてくれる力もあります。
そんな素敵な本の魅力が、心あたたまる物語を生み出しているのが、この本『晴れた日は図書館へいこう』です。
本が好きになる一冊といっても過言ではありません!
作中に、実際に読むことのできる本が登場するので、どんどん本を読んでみたくなっちゃいます。
『早朝始発の殺風景』
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【著者】青崎有吾
【出版社】集英社

ミステリー・謎ポイント
見た目からはわからない、秘密や悩みを抱えた高校生たちの抱える謎
●あらすじ
高校生短編集5編とエピローグ
ごく普通の高校生の日常に起こる謎を、同じく高校生が解き明かす青春ミステリー
●主人公
高校生
毎日のほほ~んと楽しそうにみえる高校生。
でも、思春期真っ只中の高校生には、ちょっとしたことが気になり、自意識過剰になり、それらが悩みになってしまいます。
本人は、悩みを隠すことに必死になっていることもあり、他の人からは気づかれていないこともあります。
その悩みが、思いもよらない謎や事件を引き起こす種に!
高校生ならではの、微妙に繊細な心、計算されたようなアリバイつくり、知らなかったあの人の秘密などがみえてくる「殺人なし」のミステリー。
殺人事件や、警察沙汰になるような事件が起きるわけではなく、高校生の日常にふと起こる謎だからこそ、登場人物に共感し、まるで自分が物語のひとりになったように物語に入りこめる青春ミステリーです。
「へーあの人ってこんな人だったんだ」
よく知らなかったクラスメイトたちを知るミステリーって、意外におもしろい!
『勿忘草をさがして』
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【著者】真紀涼介
【出版社】東京創元社

ミステリー・謎ポイント
植物の性質から導き出す真相
●あらすじ
5編の連作短編小説
植物のもつ生きる力に励まされ、植物を通じて知った人の優しさで、少年が成長していく青春ミステリー
●主人公
訳あってサッカー部を辞めてしまった高校生2年生の航大
道端に咲いている花や雑草に注目したことってありますか?
『勿忘草をさがして』の主人公の航大くんは、今までサッカーに夢中で、植物にまったく興味がなかったのですが。
熱中していたサッカー部を不本意なかたちでやめてしまった航大くんは、無愛想な植物好きの大学生拓海と知り合い、日常のちょっとした謎を解くようになるのです。
その謎解きは変わっていて、金木犀、ガザニア、沈丁花、勿忘草といった身近な草花が持つ性質から、謎を解明していくのです!
サッカーをしていたら知りえなかっただろう人たちや、植物たちとふれあいながら、航大くんは今までの人間関係を見直し、自分自身と向き合うようになっていきます。
謎の真相からは驚きとやさしさ、そして植物のさわやかさと生命力を感じられるミステリーです。
『僕の神さま』
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【著者】芦沢央
【出版社】KADOKAWA

ミステリー・謎ポイント
コナンくんと謎解きをしている気分
●あらすじ
4つの連作短編+エピローグ
水谷くんはクラスのみんなから頼りにされる名探偵。そんな「神さま」と呼ばれている水谷くんが、クラスメイトの僕の困りごとや、川上さんに起こった事件を解き明かすミステリー。
●主人公
小学生5年生の僕(佐土原)と、「神さま」と呼ばれている水谷くん
僕のちょっとした困りごとや、運動会の騎馬戦の謎、「呪われた」と思った同級生の謎を解決する小学生らしいミステリー集かと思いきや……。
同じクラスの川上さんから受けた相談事は、小学生には驚きの内容だった!
小学生とは思えない水谷君の、謎解きへの挑戦への心がまえには、もはや感動です。
謎を解くのが小学生という立場も考慮して書かれているので、リアル感が増して、謎の解き方に好感がもてるミステリーでした。
あなたのクラスにも、名探偵「神さま」は、いるかもしれません。
『ペンギンは空を見上げる』
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【著者】八重野統摩
【出版社】東京創元社

ミステリー・謎ポイント
「夢がかなうといいね」ミステリー
●あらすじ
友情あり、家族愛あり、そしてまっすくに夢を追う少年の成長あり、青春ミステリー
●主人公
大人びた小学6年生のハル、 夢はNASAのエンジニア
クラスの友達とも、親とも、上手に付き合えない主人公の少年ハルくんは、未来の夢に向かって、一直線に邁進している。(それがさらにクラスで浮く原因のひとつ)
なぜここまで、夢に、宇宙にこだわるのか?
本のタイトルが「ペンギン」とはなんなのか?
ハルくんの気持ちをヒントとして、違和感や謎を読み解きながら最後まで読みきったときに、あなたはどんな気持ちになるでしょうか?
感動、切なさ、温かい気持ち、やさしさが感じられるミステリー小説です。
『神の悪手』
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【著者】芦沢央
【出版社】新潮社

ミステリー・謎ポイント
将棋の世界が生み出すミステリー
●あらすじ
5つの短編集
将棋にまつわるミステリー物語
●主人公
将棋に関わる人たち
藤井壮太さんの活躍で「将棋」に興味はあるけれど、「将棋」って難しそうだし、敷居が高いなという人は多いはず!
そんな人におすすめしたい。
将棋の知識がほぼゼロでも、将棋の世界に入りこめるミステリー小説を読んでみてはどうでしょうか?
『神の悪手』で書かれる、将棋に関わる人たちの、孤独や苛立ちといったデリケートな心理や、過去の背景がキッカケになり起こる謎や事件は、将棋を知らない人たちからすると「驚き!」のものばかりです。
この本を読み終わったら、将棋ニュースを見るあなたの目と心は必ず変わっています!
『泣ける! ミステリー 父と子の物語』
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【著者】冲方丁、岡崎琢磨、里見蘭、小路幸也、友清哲
【出版社】宝島社

ミステリー・謎ポイント
家族だからこそ生んでしまう謎
●あらすじ
5人の作者による短編集(アンソロジー)
お父さんと子どもの間に密やかによこたわるミステリー
●主人公
お父さんと子ども
2020年の栃木県立高校の国語の入試問題に、『泣ける! ミステリー 父と子の物語 』(宝島社文庫) 所収の短編「進水の日」が使用されました。県立高校の入試に使われるってすごいねえ。ちなみに本短編が教材として使われるのは二度め。好評をいただいているようでうれしいです。
— 岡崎琢磨 (@okazakitakuma) March 27, 2020
父目線から語られる物語、子ども目線から語られる物語、5人の作家がそれぞれの持ち味を生かして書いた物語
5つのパターンの父と子どものミステリーが入っている『泣ける! ミステリー 父と子の物語』は、バラエティー豊かで、1冊で5倍楽しめるお得な本になっています。
さらに5つの物語には、それぞれに隠された謎、秘密、想いがあるのです!
短編集なので、朝の読書時間や通学時間におすすめです。
『遠まわりする雛』「古典部」シリーズ
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【著者】米澤穂信
【出版社】KADOKAWA

ミステリー・謎ポイント
マンガにもなっている大人気シリーズの謎
●あらすじ
7つの短編集
大人気シリーズ〈古典部〉第4弾
〈古典部〉の1年間が物語となったミステリー
●主人公
何事にも積極的に関わらないことをモットーとする高校生の折木奉太郎
●その他情報
『氷菓』から始まる〈古典部〉シリーズがある
〈古典部〉はシリーズ化していて、ファンがたくさんいるミステリー小説です。
『遠まわりする雛』は〈古典部〉シリーズ第4弾で、<古典部>で起こる短編ミステリーになっています。
時系列でいうと、この『遠まわりする雛』は、前の3つの長編物語の間に起きたエピソード短編なので、シリーズを読んでいない人でも気軽に楽しめます。
(前作のシリーズを読んでいれば、さらに楽しめますが)
さらには、ミステリーとともに、奉太郎、える、里志、摩耶花といった主な登場人物の関係性や、それぞれの気持ちの変化を楽しみながら読むと、高校生たちの青春物語としても楽しめます。
<古典部>に入部した気持ちになって、読んでみてください。
『午後からはワニ日和』
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【著者】似鳥鶏
【出版社】文藝春秋社

ミステリー・謎ポイント
動物園で起きる事件の謎
●あらすじ
動物園のから獰猛なワニが盗まれる!ミステリー
●主人公
個性豊かな飼育員たち
●その他情報
シリーズ化している
電子書籍になっていて、紙の本は中古のみ
「楓ヶ丘動物園から、危険はワニが盗まれました!犯人は怪盗ソロモンを名乗っています」
お昼の緊急ニュースになりそうな事件が勃発します。
犯人は誰なのか?
ワニは見つかるのか?
謎を解くのは、動物園の飼育員たちと獣医さん。
彼らがとってもユニークで、楽しく、わちゃわちゃ、ほのぼの系のミステリーかな?と思いきや、謎が解かれた真実がわかるとると、実は……。
動物園の裏側や、飼育員さんたちの仕事ぶりなどがわかるミステリーでもあり、意外な結末がまっているミステリーです。
『我らが隣人の犯罪』
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【著者】宮部みゆき
【出版社】文藝春秋社

ミステリー・謎ポイント
日常にひそむミステリー
●あらすじ
5つの短編集
宮部みゆきさんの初期の作品
「我らが隣人の犯罪」「この子誰の子」「サボテンの花」「祝・殺人」「気分は自殺志願」
短編のタイトルだけで、ワクワク!おもしろそう!だと思いませんか。
作者は宮部みゆきさんといえば、期待は「大」!
あなたのもつ”おもしろそうレーダー”から放たれた直感と期待は裏切りません。
隣家スピッツを誘拐したり、小学生たちがサボテンの研究をしたりと、日常にひそむミステリー。
ミステリー初心者、宮部みゆきさんを知らない人にぜひ読んでほしい1冊です。
小学高学年・中学生・高校生には『涙と笑いのミステリー (絶対名作! 十代のためのベスト・ショート・ミステリー) 』もおすすめです。
この本は3人の作者による短編集(アンソロジー)で、宮部みゆきさんの「サボテンの花」のほかに、光原百合さんの「橋を渡るとき」、阿津川辰海さんの「六人の熱狂する日本人」が読めます。
『あずかりやさん』
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【著者】大山淳子
【出版社】ポプラ社

ミステリー・謎ポイント
目にはみえないモノにかくされた秘密
●あらすじ
あずかりものに隠された秘密に心打たれる、ミステリー&ファンタジーの感動小説
●主人公
目の見えない青年桐島透、「あずかりやさん」の店主
●その他情報
シリーズ化している
2024年1月第5弾発売
「一日百円で、どんなものでもあずかります」というお店が舞台になったミステリー。
お店には、毎日のように「秘密のモノ」を預ける人たちがやってきます。
どんな人が、どんなものを「なぜ」預けにくるのか、気になりませんか?
人の秘密をのぞくような、興味しんしんの気持ちで読み始めたら……。
意外や意外、なんだか胸がいっぱいになる、やさしい、心あたたまるミステリーに「読んでよかった」と大満足できるはずです。
『図書室のはこぶね』
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【著者】名取佐和子
【出版社】実業之日本社

ミステリー・謎ポイント
時を超えたミステリー
●あらすじ
学校図書館の本をめぐるほんわかミステリーと思いきや、意外な展開がまつ
●主人公
高校生コンビ 体育会系女子で図書員代打の百瀬と、図書委員の男子の朔太郎
学校の図書室には、利用する生徒たちの、いろいろな秘密も隠されています。
図書室に縁のなかったスポーツ少女が見つけたのは1冊の本『飛ぶ教室』の中にあったメモ!
その謎は解けるのか?!
謎に迫れば迫るほど、ただの図書室の本をめぐる不思議な出来事だった謎が、おどろきの衝撃に変わっていきます。
高校生たちの青春、「人の愛」をも感じられるミステリーです。
本好きさんへのおすすめポイント
①オリジナル図書の検索システムが登場する
卒業生の天才ゲームクリエイターがつくったという、読み手の気分や目的に合わせておすすめの本が表示されるというもの。3回の3択を選ぶと、3万冊の蔵書からピッタリの本を教えてくれる
②巻末に図書員、朔太郎くんのおすすめ本リストあり
ミステリー・推理小説【入試出題本】小学高学年・中学生におすすめリスト
中学入試・高校入試・大学入試で出題された、小学高学年・中学生におすすめのミステリー小説・推理小説を12冊紹介します。
謎や犯人を推理する楽しみが味わえるミステリー小説を読んでみてください。

気になる本があったら、どんどん読んでみてね。
本にまつわる謎・事件
見た目からはわからない、秘密や悩みを抱えた高校生たちの抱える謎
植物の性質から導き出す真相とは
コナンくんと謎解きをしている気分
「夢がかなうといいね」ミステリー
将棋の世界が生み出すミステリー
モノにかくされた秘密
大人気シリーズの謎
動物園で起きる事件の謎
日常にひそむミステリー
秘密のあずけものとは?
時を超えたミステリー
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