※当ブログでは商品・サービスのリンク先にプロモーションを含みます。ご了承ください。

【2023年】小学高学年・中学生におすすめ 社会問題を考えるキッカケになる物語おすすめ本15冊以上

※当ブログでは商品・サービスのリンク先にプロモーションを含みます。ご了承ください。

児童書、ヤングアダルト(YA)ブック、中学受験出題本のおもしろさにどっぷりにハマっている私が、実際に読んでおすすめしたい本を紹介します。

テレビをみるたびに「毎日いろんな問題が起こるよな」と感じていませんか?

そんな小学高学年、中学生に「社会問題を考えるキッカケになる物語」おすすめ本を紹介します。

お気に入りの本を見つけて、社会問題をちょっと考えてみるキッカケにしてみてはどうでしょうか。

社会問題を考えたり調べたりすれば、読書感想文も書きやすいですし、自由研究のテーマにもなります

紹介した本は、中学生、高校生(本好きなら小学校高学年でも)も楽しめる本です。
が、小学生や中学生には読ませたくないシーンもあるかもしれませんので、まずは親御さんが読んでから、読めるかどうかの判断をおねがいします。

『どうぶつ会議』

●画像をクリックするとアマゾンへ

【著者】エーリヒ・ケストナー (著), ヴァルター・トリアー (著), 光吉 夏弥 (翻訳)
【出版社】岩波書店
【出版年】1954年

  • 社会問題:戦争
  • 主人公:世界中の動物たち
  • 文字量多めの絵本

戦争をしたい人なんていないはずなのに 

戦争で子どもや無関係の人たちが傷つくなんて理不尽だしあってはならない 

だれもがわかっているのに、なぜ戦争はなくならないの?

当たり前のことから戦争と平和について考えるキッカケになる本

出版社あらすじ

第二次世界大戦後、世界平和のために国際会議がひらかれますが、すこしも成果があがりません。それを見ておこった動物たちは、北アフリカの動物会館にあつまって、動物会議をひらこうと決心します。スローガンはただひとつ「子どもたちのために……。」子どもたちの未来を祈るケストナーの絵本。

『二番目の悪者』

●画像をクリックするとアマゾンへ

【著者】林 木林 (著), 庄野 ナホコ (著)
【出版社】ちいさい書房
【出版年】2014年

  • 社会問題:ウワサ話 SNSでの批評のもつ恐ろしさ
  • 主人公:動物社会で生きる王になりたいライオン
  • 長めの絵本

”うわさ”は、これほど恐ろしいことがあるのかというくらい、破壊力のある暴力にもなるのよ

だからこそ自分の発言には、ちゃんと責任をもたなくちゃいけないと痛感する絵本よ

あらすじ(Amazonより)

金色のたてがみを持つ金ライオンは、一国の王になりたかった。
自分こそが王にふさわしいと思っていた。
ところが、街はずれに住む優しい銀のライオンが
「次の王様候補」と噂に聞く。
ある日、金のライオンはとんでもないことを始めた-―。
登場するのは動物ばかり。人間はひとりも出てきません。
けれど1ページ目はこの言葉から始まります。
「これが全て作り話だと言い切れるだろうか」

『翼の翼』

●画像をクリックするとアマゾンへ

【著者】朝比奈 あすか (著)
【出版社】光文社
【出版年月】2021年
*アマゾンに試し読みあり

  • 社会問題:親と子どもの関係
  • 主人公:中学受験に挑戦する翼君と両親
  • 長編小説

中学受検の敵はみえないところに渦巻いていた!親の期待に応えたい一心の子どもの姿に共感しちゃう人も多いはず
なのに、どうして親になると、子どもの頃の気持ちをわすれちゃうんだろうか

出版社あらすじ

なぜ我が子のことになると、こんなにも苦しいの? ひとり息子の中学受験挑戦。塾に、ライバルに、保護者達に振り回され、世間の噂に、家族に、自分自身のプライドに絡め取られていく。過熱する親の心情を余すところなく描いた、凄まじき家族小説。

『付き添うひと』

●画像をクリックするとアマゾンへ

【著者】岩井 圭也 (著)
【出版社】ポプラ社
【文庫出版年】2022年
*アマゾンに試し読みあり

  • 社会問題:家庭内DV 
    気づかれにくい!家庭内で傷ついている子どもの存在
  • 主人公:付添人(少年犯罪において弁護人の役割を担う人)の弁護士、朧太一
  • 連作短編小説

表面上ではわからなくても、親との関係が上手くいっていない子どもたち。

子どもが親や家族は選べない現実を突き付けられる。

一方で「子どもには親を愛さないを選ぶ権利がある」という言葉が強烈だったわ

出版社あらすじ

出版界で大注目の新鋭・岩井圭也が、子どもたちを取り巻く現状と未来を描き出す、感動のヒューマンドラマ。
僕は、あの頃の僕を救えているだろうか。
過去の経験を通して、付添人(少年犯罪において弁護人の役割を担う人)の仕事に就いたオボロ。彼に舞い込む依頼の先では、簡単には心を開かない、声を上げる方法すら分からない子どもたちが、心の叫びを胸に押し込め生き延びていた。オボロは、彼らの心に向き合い寄り添う中で、彼らとともに人生を模索していく――。

『跳べ、暁!』

●画像をクリックするとアマゾンへ

【著者】藤岡 陽子 (著)
【出版社】ポプラ社
【文庫本出版年】2022年
*アマゾンに試し読みあり

  • 社会問題:親に振り回される子どもたち
  • 主人公:父親と二人暮らし、中学2年の暁(あかつき)ちゃん
  • 長編小説

家に帰れば家族の問題を抱え、辛さや諦めを感じながらも、家庭での苦しさを忘れられるバスケットに夢中になる中学生の女の子たち。

現状の困難にあきらめていた彼女たちが、友達の協力や優しさを支えに、それぞれが家族の問題を乗り越えていく強い姿には涙が出てきたわ

あらすじ(Amazonより)

母親を病で失い、気力を失くして会社を退職した父親と実家のある田舎へ越してきた14歳の春野暁(あかつき)。バスケットに情熱を燃やしていたものの、転校先の平川中に女子バスケット部はない。そこで暁は、学年イチの秀才で運動神経ゼロの欣子、日本に不法滞在の身でほとんど学校に来ていないタンザニア人のプミリアたちと女子バスケット部を立ち上げる。だが、暁以外は初心者でルールさえもよくわからず、練習場所にも事欠く始末。さらにそれぞれの家庭の事情にも苦しめられる。そんなとき、暁の前を華麗なフォームで長身の少女が走り抜ける。それが、暁と本田薫との出会いだった……。

『小説8050』

●画像をクリックするとアマゾンへ

【著者】林真理子
【出版社】新潮社
【出版年】2021年
*アマゾンに試し読みあり

  • 社会問題:いじめ 引きこもり 8050問題
  • 主人公:医者の大澤さん一家
  • 長編小説

8050(はちまる・ごうまる)問題とは、80代の親が50代の子どもの生活を支えるために経済的にも精神的にも強い負担を請け負うという社会問題のこと

いじめによって人生が大きく変わってしまう子どもと、それによって変わっていく家族

だれもが、どこかで修正しなくちゃと思っているけれど、行動に移せない

そんな一家が一丸となって家族の問題に立ち向かっていく姿に勇気がもらえたわ

あらすじ(Amazonより)

従順な妻と優秀な娘にめぐまれ、完璧な人生を送っているように見える大澤正樹には秘密がある。有名中学に合格し、医師を目指していたはずの長男の翔太が、七年間も部屋に引きこもったままなのだ。夜中に家中を徘徊する黒い影。次は、窓ガラスでなく自分が壊される――。
「引きこもり100万人時代」に必読の絶望と再生の物語。

『9月9日9時9分』

●画像をクリックするとアマゾンへ

【著者】一木 けい (著)
【出版社】講談社
【出版年】2022年
*アマゾンに試し読みあり

  • 社会問題:DV
  • 主人公:バンコクからの帰国子女、高校1年生の漣 父と母と離婚して実家に戻ってきている姉の4人家族
  • 長編小説

DVとは、配偶者や恋人、親子など親しい関係の人から加えられる暴力。家庭内暴力。ドメスティック バイオレンス

好きになったら家族が傷つく人を好きになってしまったら

DVを経験したことのない人に、DVの辛さや恐ろしさはわかるのか?

DVをする人は心の底から悪人なんだろうか?

究極の選択が迫られる高校生漣ちゃんの痛々しい心の内がつたわってきて、泣きながら読んだわ 自分だったらどうするだろうか?

あらすじ【Amazon】

愛される快感と、「人」を想う難しさ――。
バンコクからの帰国子女である高校1年生の漣は、日本の生活に馴染むことができないでいた。そんななか、高校の渡り廊下で見つけた先輩に、漣の心は一瞬で囚われてしまう。漣は先輩と距離を縮めるが、あるとき、彼が好きになってはいけない人であることに気づく。それでも気持ちを抑えることができない漣は、大好きな家族に嘘をつくようになり……。忙しない日本でずっと見つけられずにいた、自分の居場所。それを守ることが、そんなにいけないことなのだろうか。過ぎ去ればもう二度と戻らない「初恋」と「青春」を捧げ、漣がたどり着いた決意とは。
三浦しをんさんも大絶賛!!気鋭の作家が挑む傑作長編、満を持して刊行!
バンコク在住の著者だからこそ描けた、国境を超えた名作!!

『やさしい猫』

●画像をクリックするとアマゾンへ

【著者】中島 京子
【出版社】中央公論新社
【出版年】2021年
*アマゾンに試し読みあり

  • 社会問題:国際結婚 外国人の在留問題
  • 主人公:シングルマザーの保育士ミユキさんと娘のマヤちゃん、スリランカ出身のクマさん
  • 長編小説

本のタイトルからは想像がつかないが、外国人の在留問題を考えるキッカケとしておすすめの一冊よ

外国人の在留問題は、これからの日本にとって大きな問題になるはず

難しいことを考えずに、まずはこの本を読んで自分はどう思ったか?を自分に問いてみてほしいわ

あらすじ【Amazon】

シングルマザーの保育士ミユキさんが心ひかれたのは、八歳年下の自動車整備士クマさん。
出会って、好きになって、この人とずっと一緒にいたいと願う。当たり前の幸せが奪われたのは、彼がスリランカ出身の外国人だったから。
大きな事件に見舞われた小さな家族を、暖かく見守るように描く長編小説。

『こんぱるいろ、彼方』

●画像をクリックするとアマゾンへ

【著者】椰月 美智子 (著)
【出版社】小学館
【文庫出版年】2023年
*アマゾンに試し読みあり

  • 社会問題:難民問題 ボートピープル問題
  • 主人公:パート主婦の母、真依子と、娘、大学生の奈月
  • 長編小説

ボートピープル(英語: boat people)とは、紛争・圧政などの下にある地から、漁船やヨットなどの小船に乗り、難民(経済・政治)となって外国へ逃げ出した人々である

母から「ベトナム人」だと告げられた娘、自分を娘に置き換えて考えるとけっこうヘビーが告白ですよね。

母と娘、なにが変わるわけじゃないけれど、なんだかピンとこない?

秘密だったことがショックなのか?

これが「アメリカ人」「フランス人」だったら、どう思うのか?

といろいろ考えてしまったわ

あらすじ

戦争と難民──今を生きる私たちの物語
近所のスーパーの総菜売り場で働く真依子は、サラリーマンの夫、大学生の奈月、高校生の賢人の四人家族だ。職場でのいじめに腹を立てたり、思春期の息子・賢人に手を焼いたりしながら、日々を慌ただしく過ごしている。奈月が、夏休みに友人と海外旅行へ行くと言い出した。真依子は、奈月の代わりにパスポート申請に必要な書類を取りに行った。戸籍謄本と戸籍抄本、二つの書類をもらうと、戸籍謄本の真依子の出生地の欄には、カタカナの国と市が書かれていた。子どもたちには伝えていない。奈月には戸籍抄本を渡した。パスポートを手にした奈月に行き先を尋ねると、「ベトナム」と答えが返ってきた。友人たちと旅の準備を進める中で、奈月は真依子から戸籍謄本を見せられる。
「わたしね、ベトナム人なの」
「わたしたちね、ボートピープルだったの」
奈月は自分のルーツを受け入れ、ベトナムに向かった──。
家族小説の気鋭が、世界を広げて挑む新境地!

『ミラーワールド』

●画像をクリックするとアマゾンへ

【著者】椰月美智子
【出版社】KADOKAWA
【出版年月】2021年
*アマゾンに試し読みあり

  • 社会問題:ジェンダー問題
  • 主人公:中学1年生の子どもをもつ、3つの家族
  • 長編小説
  • 注意:(子どもには)醜い性暴力シーンなどあり

ジェンダー不平等とは、社会的・文化的な性別(ジェンダー)にもとづく偏見や、男女の雇用・賃金格差といった経済的な不平等に関する問題

男女が逆転した世界へようこそ
男女が逆転しても結局は、「男のくせに」「女のくせに」「男なら」「女なら」というセリフが飛び交い、不平等や格差があるのです
「男とか女とか関係ないよ」と頭ではわかっているつもりでも、無意識に心や体はどう反応しているのか?
無意識に「男とが女とか」を振りかざしている自分にきづいちゃうかも。

「自分はジェンダーについて先進的な考え方をもっているわよ」と思っている人にこそ読んでほしい

出版社あらすじ

『明日の食卓』著者が本当に描きたかった、心にささる男女反転物語。
「だからいつまで経っても、しょうもない女社会がなくならないのよ」
「男がお茶を汲むという古い考えはもうやめたほうがいい」
女が外で稼いで、男は家を守る。それが当たり前となった男女反転世界。池ヶ谷良夫は学童保育で働きながら主夫をこなし、中林進は勤務医の妻と中学生の娘と息子のために尽くし、澄田隆司は妻の実家に婿入りし義父とともに理容室を営んでいた。それぞれが息苦しく理不尽を抱きながら、妻と子を支えようと毎日奮闘してきた。そんななか、ある生徒が塾帰りの夜道で何者かに襲われてしまう……。
「日々男女格差を見聞きしながら、ずっと考えていた物語です。そんなふうに思わない世の中になることを切望して書きました」――椰月美智子

『息子のボーイフレンド』

●画像をクリックするとアマゾンへ

【著者】秋吉 理香子
【出版社】U-NEXT
【出版年】2021年
*アマゾンに試し読みあり

  • 社会問題:LGBT
  • 主人公:杉山家の人々(父と母、高校2年生で一人息子の聖将(きよまさ))
  • 連作短編集

LGBTは、レズビアン 、ゲイ 、バイセクシュアル の3つの性的指向と、トランスジェンダー のジェンダー・アイデンティティ、各単語の頭文字を組み合わせた頭字語であり、特定の性的少数者を包括的に指す総称である。

なにかと話題になりがちな「LGBT」問題。

自分は偏見なんてもっていないと考えている人も多いはず。この物語『息子のボーイフレンド』の杉山家の人たちもそうだったのですが……。

息子からの突然のカミングアウトに対して、あからさまな母の焦りや父親の理解あるフリなどには笑ちゃうんですが、自分がこの立場になったらどうだろうか?と考えちゃたわ。
社会問題って自分が渦中の人になってこそ、わかること、考えること、理解することの難しさや大変さに気づくのよね~

あらすじ

専業主婦の杉山莉緒(りお)(40)は、高校2年生の一人息子・聖将(きよまさ)からのカミングアウトをファミレスで聞き、衝撃を受けた。交際相手を自宅のランチに招いたところ、20歳で一流大学2年生の藤本雄哉(ゆうや)は非の打ち所がない好青年。母親を早くに亡くし、家事は勿論、祖母の介護までしている苦学生で、何より聖将に勝るとも劣らないイケメンだった。ひとまず二人の交際を認めた莉緒だったが、夫・稲男(いねお)(45)にはなかなか切り出せない……。聖将&雄哉、盛夏の熱い恋の行方やいかに? 家族の絆があったかくしみる群像劇!

『水を縫う』

●画像をクリックするとアマゾンへ

【著者】寺地 はるな (著)
【出版社】集英社
【出版年】2020年
*アマゾンに試し読みあり

  • 社会問題:ジェンダー  社会からの押し付けられた「こうあるべき」の役割がつらい 
  • 主人公:松岡清澄 好きなことは刺繡 祖母(母方)、母、姉と暮らしている高校1年生 両親は離婚しているが父とは、なにかあれば会って話すくらいの仲を築いている
  • 連作短編集
  • 2021年複数の中学で入試問題として出題
  • 2021年読書感想文コンクール課題図書(高校生の部)

刺繡が好きな清澄くん、また彼の家族もそれぞれ、社会が「当たり前」「普通」と考える生き方とは違う、自分らしく生きる難しいさに”もやっ”とした気持ちをもちながら毎日を生きている
誰しもが性別や年齢にこだわらず、本当の自分で生きたいわよね

生きるって大変なんだよな~」とつくづく思うけれど、幸せもあるって前向きになれる物語だったわよ

あらすじ(Amazonより)

【第9回河合隼雄物語賞受賞作品】
松岡清澄、高校一年生。一歳の頃に父と母が離婚し、祖母と、市役所勤めの母と、結婚を控えた姉の水青との四人暮らし。
学校で手芸好きをからかわれ、周囲から浮いている清澄は、かわいいものや華やかな場が苦手な姉のため、ウェディングドレスを手作りすると宣言するが――「みなも」
いつまでも父親になれない夫と離婚し、必死に生きてきたけれど、息子の清澄は扱いづらくなるばかり。そんな時、母が教えてくれた、子育てに大切な「失敗する権利」とは――「愛の泉」ほか全六章。
世の中の〈普通〉を踏み越えていく、清々しい家族小説。

『対岸の家事』

●画像をクリックするとアマゾンへ

【著者】朱野 帰子 (著)
【出版社】講談社
【文庫出版年】2001年
*アマゾンに試し読みあり

  • 社会問題:生き方の自由
  • 主人公:専業主婦の志穂ほか
  • 連作短編小説

自分と違う生き方を選択している人を見下してしまうことありますよね。
でもそれは比べるとか、上とか下とかで判断できるものではないとわかっているんですけどね~

違う生き方を選択している人とは世界が違う」なんて思ったら、ぜひぜひ読んでほしい本です 

困ったときに助けてくれるのは「思いがけないあの人!」かもしれませんよ

あらすじ

家族のために「家事をすること」を仕事に選んだ、専業主婦の詩穂。娘とたった二人だけの、途方もなく繰り返される毎日。幸せなはずなのに、自分の選択が正しかったのか迷う彼女のまわりには、性別や立場が違っても、同じく現実に苦しむ人たちがいた。二児を抱え、自分に熱があっても休めない多忙なワーキングマザー。医者の夫との間に子どもができず、姑や患者にプレッシャーをかけられる主婦。外資系企業で働く妻の代わりに、二年間の育休をとり、1歳の娘を育てるエリート公務員。誰にも頼れず、いつしか限界を迎える彼らに、詩穂は優しく寄り添い、自分にできることを考え始める――。
手を抜いたっていい。休んだっていい。でも、誰もが考えなければいけないこと。『わたし、定時で帰ります。』の著者が描く、もう一つの長時間労働。 終わりのない「仕事」と戦う人たちをめぐる、優しさと元気にあふれた傑作長編!

『捨てないパン屋の挑戦 しあわせのレシピ』

●画像をクリックするとアマゾンへ

【著者】井出留美 (著)
【出版社】あかね書房
【出版年】2021年

  • 社会問題:フードロス 環境問題 生き方働き方
  • 主人公:捨てないパン屋として有名な田村陽至さん
  • 田村さんを取材し著者の井出さんが書いたドキュメンタリー形式の本
  • 2022年 第68回 青少年読書感想文コンクール<小学校高学年の部>課題図書

テレビ朝日『激レアさんを連れてきた。』を見ているように読める本よ

”自分の幸せがみんなの幸せに!

”田村さんって何よりも自分の幸せを考えているんだけど、それが自分勝手になってないところがスゴイ!のよ

足元に目を向けながらも、世界に目を向けている、田村さんの考え方や生き方を見習いたいわ

あらすじ(Amazonより)

捨てないパン屋として評価される田村陽至氏の人と思想を、食品ロスの専門家として数多くの受賞を誇り、食品ロス削減推進法成立の原動力となった井出留美氏が活写する。田村氏のモンゴル滞在の経験や、ヨーロッパへのパン修行の旅など、美しい自然風景と感動的なエピソードを交えながら、捨てないパン屋になるまでの葛藤を通じて、自然への深い愛情と、食品ロスなき未来への希望を描いたノンフィクション。
*第68回(2022年)青少年読書感想文全国コンクール課題図書

『わんダフル・デイズ』

●画像をクリックするとアマゾンへ

【著者】横関 大
【出版社】幻冬舎
【出版年】2021年
*アマゾンに試し読みあり

  • 社会問題:盲導犬について知る
  • 主人公:盲導犬訓練施設で働くトラブルバスターズ、研修生の歩美と訓練士の阿久津のコンビ
  • 連作短編集

盲導犬の訓練の様子や、盲導犬の活躍や現状を知り、社会的な存在としての大切さを痛感し、盲導犬の忠誠心や仕事力に感動しちゃいました!

ミステリー仕立てになっているので、難しく考えずに読みながら「盲導犬」について考えるキッカケになる本ですよ

あらすじ(Amazonより)

『ルパンの娘』で話題の著者最新刊は、犬犬犬犬犬だらけ。
毛だらけで身も心もあたたまるハートウォーミングミステリNOワン!
犬と歩けば、謎にあたる。
「頑張りすぎてませんか。犬だって嫌なことがあったら吠えますよ」
生き物って、生きてるって、あたたかいね。
なんでもない日常がワン! ダフル

『北里大学獣医学部 犬部!』

●画像をクリックするとアマゾンへ

【著者】片野ゆか (著)
【出版社】ポプラ社
【文庫本出版年】2014年

  • 社会問題:保護・保護猫
  • 主人公:北里大学のサークル部員たち
  • 長編小説
  • 『〈ジュニア版〉北里大学獣医学部 犬部!』2021年公開の同名映画の原案 小学校4年生以上から読めるルビつきバージョンの本もある

行き場を失った犬や猫を救うため奔走する現役獣医学部生たちのキャンパスライフは、笑いと涙と感動の連続でした!

犬・猫への愛おしさを感じている大学生たちだが、トラブルがおこるたびに、犬はかわいいだけではない、自分たちの思い通りにならない生きものなんだと当たり前のことをガツンと思い知らされる。

犬に翻弄され、犬を守り抜き、犬に愛を教わる大学生の実録青春物語。

あらすじ(Amazonより)

広大な自然にかこまれた青森県十和田で、行き場を失った犬や猫を救うために奔走する若者たちがいた。大学のサークル活動で、心も体も傷ついた動物を保護し、辛抱強く新しい飼い主を探すのだ。部員たちの愛情と情熱、命と正面から向き合う姿が胸を打つノンフィクション。

『君の存在を意識する』

●画像をクリックするとアマゾンへ

【著者】梨屋 アリエ (著)
【出版社】ポプラ社
【出版年】2019年
*アマゾンに試し読みあり

  • 社会問題:外側から見えにくい障害
  • 主人公:同じ中学に通う2年生たち
  • 連作短編集

ディスレクシアなのかもと思われる子、養子の子、友達思いで優等生の子、いじわるな子や、クラスメイトをいじってばかりいる子、過敏性で教室にはいれない子などがひとつのクラスでまとまり同じ生活をする、にぎやかだけど、明るいだけじゃない中学生活。

さらに、彼らが、見えにくい理解しづらい障害や困難を抱えていたら

人の目が気になる、自分の立場が気になる、中学二年生らしい大人と子どものはざまにいる彼らの生きる大変さに、胸が痛くなったわ。

それでもそこから逃げることなく、自分自身に向き合う彼らの姿は清々しかったわ。

ディスレクシアは、学習障害のひとつのタイプとされ、全体的な発達には遅れはないのに文字の読み書きに限定した困難があり、そのことによって学業不振が現れたり、二次的な学校不適応などが生じる疾患です。

あらすじ(Amazonより)

血のつながりのない同い年の姉は、本を読むのが、深刻に苦手。
様々な見えにくい困難を見えないことにしないだれか達の話
中学2年の石崎ひすいの担任は読書活動に熱心。読んだ冊数を班ごとに競わせるが、ひすいは本を読むのが非常に困難。1冊をなかなか読み切れず、肩身が狭くなる。
同じクラスの猪熊心桜は、提出した読書カードの字が下手で、担任に差し替えられる。国語の追試をパソコンで受けさせてほしいと「合理的配慮」を求める心桜を、担任は否定する。
また、読書記録はプライバシーなので開示したくない、とカードを提出しない入来理幹のことも担任は認めない。理幹は、男か女か区別を求められることにも疑問を感じている。
クラス委員賀川小晴の親友の尾木留美名は教室が臭いと言って別室登校を続けている。彼女は特定の臭いに過剰反応してしまう。辛さをぶつけてくる留美名に対応するストレスで、小晴の調子もくるいだす。
両親と死別し、養育里親の養子になった石崎拓真は、ある日、同い年の姉ひすいと同じ家で暮らしていることをからかわれて──
さまざまな、見えにくい困難を抱える子どもたち。
どうしたらいいか、彼らは葛藤し、何かをつかんでいく。

『15歳のテロリスト』

●画像をクリックするとアマゾンへ

【著者】松村 涼哉 (著)
【出版社】KADOKAWA
【文庫本出版年】2019年
*アマゾンに試し読みあり

  • 社会問題:少年法
  • 主人公:家族を亡くした孤独な15歳の渡辺篤人
  • 長編小説 ミステリー

複数の事件や絡み合う人たち、驚きの事実がどんどん明らかになっていく!

ドキドキと衝撃がジェットコースターのようにやってきます
物語の展開が早くて、あっという間に読んでしまった。が、物語には少年法という難しい問題提起がされているのよ。
そして物語には衝撃の結末がまっています!

あらすじ(Amazonより)

なぜ少年はテロリストになったのか――衝撃と感動が迫りくる慟哭ミステリー
「すべて、吹き飛んでしまえ」
突然の犯行予告のあとに起きた新宿駅爆破事件。容疑者は渡辺篤人。たった15歳の少年の犯行は、世間を震撼させた。
少年犯罪を追う記者・安藤は、渡辺篤人を知っていた。かつて、少年犯罪被害者の会で出会った、孤独な少年。何が、彼を凶行に駆り立てたのか――? 進展しない捜査を傍目に、安藤は、行方を晦ませた少年の足取りを追う。
事件の裏に隠された驚愕の事実に安藤が辿り着いたとき、15歳のテロリストの最後の闘いが始まろうとしていた――。

今回紹介した本リスト

実際に読んだ本のなかから、「社会問題を考えるキッカケになる物語」おすすめ本を紹介しました。

お気に入りの本を読みながら、社会問題について考えてみてね。

あなたの好みの本を選んで読んでみてね。

社会問題:戦争

社会問題:ウワサ話 SNSでの批評のもつ恐ろしさ

社会問題:親と子どもの関係

社会問題:家庭内DV 気づかれにくい!家庭内で傷ついている子ども

社会問題:親に振り回される子どもたち

社会問題:いじめ 引きこもり 8050問題

社会問題:DV

社会問題:国際結婚 外国人の在留問題

社会問題:難民問題 ボートピープル問題

社会問題:ジェンダー問題

社会問題:LGBT

社会問題:ジェンダー  社会からの押し付けられた「こうあるべき」の役割がつらい 

社会問題:生き方の自由

社会問題:フードロス 環境問題 生き方や働き方

社会問題:盲導犬

社会問題:保護犬・保護猫

社会問題:見えにくい障害

社会問題:少年法

コメント