2026年5月15日
毎日学校で顔を合わせて、一緒に勉強しているクラスメイト。
でも、クラスメイトってどんな人なのか知ってますか?
よくわからないクラスメイトたちと上手に関わっていくのってけっこう難しいですよね。
もし、クラスメイトたちのことを少しでも理解できれば、クラスのなかで生きていくのがもっと楽になるはずです。
ではどうやってクラスメイトを知るのか?
実は、クラスメイトひとりひとりが主人公になっている小説があるのです。
そのなかには、自分に似たた立場の主人公もいれば、気になる人に似ている主人公もいるだろうし、今まで気にしたことのないタイプの主人公もいるかもしれません。
クラスメイトの気持ちを実際に理解するのは難しいけれど、本を読むと、もしかしたらこんな気持ちなのかなと想像することはできるようになるはずです。
小説を読んで、そのなかでいろんなクラスメイトたちと知り合い、クラスメイトたちを理解しながら、あなたのクラスでの人間関係に役立ててみてください。
せっかく本を読むなら、入試に出た本を読んでみませんか?
このブログでは、中学入試・高校入試で出題された本のなかから選んでいます。なぜなら……。

中学・高校受験出題本はとにかくおもしろい!
国語の専門家である国語の先生たちが選んだ本はどれも失敗なし!なのです。
『クラスメイツ』前期・後期

中学1年生のクラスメイツ24人が主人公
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【著者】森絵都
【出版社】KADOKAWA
●あらすじ
中学1年A組、男女あわせて生徒24人ひとりひとりが主人公になった短編のリレー形式で、4月のクラス替えからはじまり2年生に進級する前までの1年間が書かれています。
ごくふつうの公立中学の中学生たちも、それぞれ自分の学校生活を満喫するため、無事に過ごすために必死。
学業よりも、友情、恋愛、自分のキャラ立ち、親からのプレッシャーなど中学生は悩みが多くてたいへんなのです。
『クラスメイツ』は2015年からさまざまな中学校の入試で出題されています。
●2015年学習院中学 後期「ジョーカー、あるいは戦士 風雅」
●2015年学習院女子中学 前期「夏のぬけがら 陸」
●2015年日本女子中学 後期「プラタナスの葉が落ちるころ このちゃん」
●2015年高輪中学 前期「夏のぬけがら 陸」
●2015年田園調布中学 前期「鈍行列車はゆく 千鶴」
●2015年神奈川中学 後期「プラタナスの葉が落ちるころ このちゃん」
●2015年帝京中学 後期「伴奏者 心平」と「見いつけた 田町」
●2015年法政第ニ中学 後期「伴奏者 心平」
●2015年三ノ輪中学 後期「プラタナスの葉が落ちるころ このちゃん」
●2016年横浜共立中学 前期「鈍行列車はゆく 千鶴」
●2019年青山学院横浜英和中学 後期「秋の日は…… 久保由佳」
●2019年星野学園中学(理数選抜2回) 前期「光のなかの影 しおりん」
調べられた12中学校のなかで、出題が多かった短編は『クラスメイツ』後期に入っている「プラタナスの葉が落ちるころ このちゃん」、老人ホームにボランティア体験に行く物語でした。

おすすめポイント
『クラスメイツ』はクラス全員ひとりひとりにスポットが当たり、全員が主役です。
だれもが自分の人生を主役として生きているのです。
そして同じ出来事に対して、それぞれクラスメイトたちが違った見方や考え方をしているのがわかります。
自分に似た子が登場するかもと、ドキドキしながら一気に読めちゃいます。
前期・後期と2巻あるが連作短編集なので読み飽きません。
『君たちは今が世界』

小学校6年生クラスメイト4人の児童
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【著者】 朝比奈あすか
【出版社】角川書店
●あらすじ
あまりにもリアルな小学生の姿に驚く物語
第一章「みんなといたいみんな」
主人公:尾辻文也(クラスの人気者男子に逆らえない弱気な面がある男子)
第二章「こんなものは、全部通り過ぎる」
主人公:川島杏美(学校と塾では違う一面をのぞかせる優等生少女)
第三章「いつか、ドラゴン」
主人公:武市陽太(人よりも動作が遅れてしまい落ちこぼれ気味だが心優しい男子)
第四章「泣かない子ども」主人公:見村めぐ美(クラスの女王を疎んじながらも離れられない、自分を上手く表現できない少女
2020年度、開成中学の中学入試で出題された
第四章「泣かない子ども」
2020年度、海城中学の中学入試で出題された
第二章「こんなものは、全部通り過ぎる」

おすすめポイント
小学校6年生のひとつのクラスの仲間たちがそれぞれ主役になり、その子の視線で物語がつづられる物語形式になっているので、クラスの同じ事件ひとつにしても、ある子の視線でみればイヤなことでも、違う子の視線でみればイイことにも思える……。
4つの短編を読み終えると、それぞれの子の強さや弱さ、個性がみえてきます。
子ども時代は、家庭・学校・塾といった限られた場所が”すべて”だと思ってしまうことを上手く表現した物語です。(なので、大人が読んでもおもしろい!)
不器用で人の目が気になる、ありのままのリアルな小学生が本の中に現れます。
『教室に並んだ背表紙』

舞台は図書室、同じ中学に通う女子中学生たち
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【著者】相沢沙呼
【出版社】集英社
●あらすじ
6編の連作短編集
女子中学生の息苦しい学校生活のオアシスとなっている学校図書室が舞台。
図書室にはいろんな本があるように、学校にもいろんな生徒がいます。
だれにも言えないコンプレックス、妙な自意識の高さが自分という殻をつくってしまう、自信のない中学生の、大人と子どものはざまにいる思春期の繊細な気持ちを書いた物語。
2022年度、駒場東邦中学入試で出題出題された

おすすめポイント
周りからの目が気になる、自分の気持ちが素直に言えない。
思春期の不安いっぱい、ナイーブな気持ちがていねいに書かれています。
私に似ているな!と共感できる人も多いはず。
そして、この物語は最後にびっくりする結末がまっています。
『15歳の昆虫図鑑』

中学3年生のクラスメイト男女5人
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【著者】五十嵐 美怜
【出版社】講談社
●あらすじ
舞台は東北の田舎にある中学校。
東京から転校してきた昆虫好きの蛍子は、虫オタクでクラスメイトから変わり者扱いされているのだが……。
実は、蛍子だけでなくクラスメイトたちもそれぞれの悩みを抱えているのです。
ホタルのボランティア募集をきっかけに、蛍子と接した15歳の男女は「新しい自分」を見つけ、成長していきます。
そしてもちろん蛍子自身にも変化が!!
コセアカアメンボ、カブトムシ、アブラゼミ、ジャコウアゲハ、ゲンジボタルにクラスメイトを例えると……。
2026年度、金蘭千里中学校の中学入試で出題された

おすすめポイント
15歳の中学3年生の悩みはそれぞれ。
まわりに気遣いすぎて本音が言えない、同性の友人が好きかもしれない、田舎での閉塞感たっぷりの暮らしがイヤ、大切な人から愛されたい、親や友だちにもっと自分を知ってほしい。
そんな自分を昆虫に例えると……。
昆虫のもつそれぞれの個性にビックリして、さらに個性の違う友だちも自分自身も大切も愛おしくなります。
『犬がいた季節』

学校で飼っている犬のコーシローとふれあってきた高校3年生たち
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【著者】伊吹有喜
【出版社】双葉社
●あらすじ
平成の時代を横断する連作物語集
ある日高校に迷い込んだ子犬コーシローが、12年間高校で暮らし、生徒と学校生活を送ってゆくなかで、見て触れた数多くの18歳の青春。
人には言えない悩み・思いを抱えている(犬には話せる)高校3年生の物語。
2022年度、山脇中学校入試の中学入試で出題された
出題短編:1988年塩見優花の物語

おすすめポイント
昭和から平成、令和へ時代が変わっても、変わらぬ青春のきらめきや切なさは変わらない!
いつの時代も彼らの心の中は、現状への不満、将来への不安と期待、モヤモヤする気持ち、何かに熱中する気持ちであふれているのです。
高校生と犬のコーシローが物語をつむぐ連作短編集です。
『小学五年生』

小学五年生の男の子
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【著者】重松清
【出版社】文芸春秋社
●あらすじ
17編の短い短い短編集
大事な家族や、友人を亡くした男の子や、親の離婚で寂しさを感じる少年、転校で自分の居場所を確立しようと必死になる男の子、男女のカラダの違いを意識しはじめる子など小学五年生男子17人の物語。
『小学五年生』は2008年から断続的に中学入試で出題されています。
2018年度、清泉女学院中学校の中学入試で出題された
出題短編:初めての転校でしくじった小学五年生の僕とヨッちゃんのはなし

おすすめポイント
それぞれが直面している現実は違うけれども、小学五年生男子は、その逃れられない現実を自分なりに精一杯受けとめ、成長していきます。
子どもぽくて、かわいいなと思う一方で、こんなにも大人ぽい考え方をするのかと感心したり、小学五年生男子たちの魅力が存分に感じられます。
『ヨンケイ!!』

高校の陸上部、リレーメンバー4人
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【著者】天沢夏月
【出版社】ポプラ社
●あらすじ
高校男子の壊れやすいプライドがバチバチ!!
東京都の離島にある高校陸上部に、久しぶりに4人の男子が揃い400メートルリレーに挑戦することになりますが、メンバーそれぞれが問題を抱えているため、お互いの意志の疎通ができません。
天才的な兄の存在から屈折してリレーをやりたがらない1走、自信がなくスランプを抱えたエースの2走、強豪校から逃げてきた転校生の3走、リレーへの思い入れが強いばかりに保守的で頭でっかちな部長の4走アンカー。
リレーメンバー第一走者から第四走者までが順番に主人公になっていく4つの短編集
2018年度、群馬県・栃木県の公立高校の高校入試で出題された
群馬県で出題された短編:リレー第一走:星哉の物語
栃木県で出題された短編:リレー第四走:朝月の物語

おすすめポイント
クセ、性格、その日の調子などお互いのことをちゃんとわかってこそ初めて完璧なバトンパスができるようになると言われるくらい、バトンをつなぐには、チームメイトを知ることが不可欠なのです。
だからこそ彼らが互いを知り、自分自身を知り、うまくバトンをつなげられるのか、ハラハラドキドキでした。
『ソノリティ』児童書

中学1年生クラスメイトの男女5人
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【著者】佐藤いつ子
【出版社】KADIOKAWA
●あらすじ
中学1年生の早紀、涼万、キンタ、岳
5つの連作短編集(クラスメイトが順番に主人公になっていく)
気弱な女の子早紀ちゃんが合唱コンクールの指揮者になり、クラスメイトたちとともに成長していく青春物語。
合唱をとおして、今までの早紀ちゃんの世界ではありえなかった世界が広がっていきます。

おすすめポイント
早紀ちゃんだけではなくクラスメイトたち、クラスのリーダー的存在のキンタも涼万も岳も、実は自分に自信を失いかけているのですが……。
そんな彼らも”恋心”は止められません!
それぞれ気になる相手がいて、自分へのいらだちや、相手への想いが空回りして、さらにイライラしたりやきもちをやいたりします。
恋も合唱もみんないろいろな考え方があるけれど、うまく回りだすと楽しい!
『給食アンサンブル』児童書

中学1年生のクラスメイト男女6人
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【著者】如月 かずさ
【出版社】光村図書出版
●あらすじ
6編の連作短編集
「七夕ゼリー」「マーボー豆腐」「黒糖パン」「ABCスープ」「ミルメーク」「卒業メニュー」おいしい給食が登場する
転校先の学校に馴染むのを拒む美貴、子どもっぽいのがコンプレックスの桃、親友の姉に恋をする満、悩める人気者の雅人、孤独な優等生の清野、姉御肌で給食が大好きな梢。6人の中学生の物語。
●その他情報
続編『給食アンサンブル2』
中学2年生クラスメイトたちの物語
2021年度、和洋国府台女子中学校の中学入試で出題された
出題短編:大人ぽく見てもらいたいから精一杯大人になるための努力をしている中1生の桃ちゃんの物語

おすすめポイント
学校生活には欠かせない給食、そんな給食メニューを題材にしたおいしい物語。
中学1年生6人それぞれが、それぞれの悩みを克服し成長していく物語でもあります。
6人の中学生の気持ちがわかり、彼らひとりひとりの成長が楽しめます。
☟続編『給食アンサンブル2』も入試で出題されています
『十四歳日和』児童書

中学2年生クラスメイト男女4人
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【著者】水野瑠見
【出版社】講談社
●あらすじ
田んぼと海と山陰ばかりの田舎の中学2年生の男女4人の短編集
①「ボーダレスガール」
中学生になりクラスの可愛い子たちのグループに入ったが自分には合わない気がするし、元親友の女の子が気になって仕方ない葉子の物語。
② 「夏色プール」
幼なじみの芙美に好きな人できてから、調子がおかしくなった気がするたけるの物語
③ 「十四歳エスケープ」
軽い気持ちで応募したアイドルのオーディションの一次審査に通った、律(女の子)の物語
④ 「星光る」
がんばっている大地がどうしても勝てない相手がいる。謎めいた学年1位はだれなんだ?大地の物語
2020年度、慶應湘南中等部の中学入試で出題された
2021年には富士見中学校、横浜共立学園中学校の入試で出題された
富士見中学校、横浜共立学園中学校とも出題短編は「ボーダレスガール」

おすすめポイント
彼らはクラスメイトでも、悩みはそれぞれなのです。
友人との微妙な距離に悩んだり、恋に悩んだり、SNSにふれまわされて自分自身に悩んだり、どうしてもテストで1位を取れなくて悩んだり、そこには現代のリアルな中学生たちが存在します。
だれかをうとましく思ったり、だれかと自分を比べてしまったり、本当の自分を出せなかったり、自分が今までの自分ではない気がしたりと、だれもが一度はぶち当たる悩みに、14歳の主人公たちはどう対応するのでしょうか?
悩めるお年頃、14歳のナイーブでさわやかな青春が楽しめます。
『ちいさな宇宙の扉のまえで: 続・糸子の体重計』児童書

小学6年生のクラスメイト
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【著者】いとうみく
【出版社】童心社
●あらすじ
細川糸子と同級生の、町田良子、坂巻まみ、滝島径介、転校生の日野恵の物語。
前作から1年経ち、糸子を中心に小学6年生になったクラスの5人それぞれが、悩みから一歩踏み出し成長していく姿が書かれています。
●その他情報
前編『糸子の体重計』
小学5年生、クラスメイト5人が主人公
①転校生をかばったらクラスの女子にからまれダイエットをすることになった天真爛漫な性格 細川糸子
②友達を信じられないクラスの女王さま存在 町田良子
③思ったことをはっきり言えない自分に自信がない 高峯理子
④町田さんの親友の座をキープし続けるために、他の友達が邪魔でしょうがない 坂巻まみ
⑤明るくて元気でクラスの人気者だが実はお母さんのことで悩んでいる 滝島径介
2023年度、山脇中学校の中学入試で出題された

おすすめポイント
子どもって無邪気にみえても、心のなかでは友達のこと、家族のこと、自分のことで悩みがいっぱい。
「あ~、こんな子いるよな」「自分と似てるな」と思いながら読める物語です。
前作から読むと、1年で成長した彼らの姿が何倍にも楽しめます
☟前作『糸子の体重計』も合わせて読むのがおすすめです。
クラスでの人間関係に役立つ!クラスメイトが順番に主人公になる小説リスト

気になる小説をよんでみてください
中学1年生のクラスメイツ24人の物語
小学校6年生クラスメイト4人の児童の物語
舞台は図書室、同じ中学に通う女子中学生たちの物語
中学3年生のクラスメイト男女5人の物語
学校で飼っている犬のコーシローとふれあう高校3年生たちの物語
小学五年生の男の子の物語
高校の陸上部、リレーメンバー4人の物語
中学1年生クラスメイトの男女5人の物語【児童書】
中学1年生のクラスメイト男女6人の物語【児童書】
☟続編『給食アンサンブル2』
中学2年生クラスメイト男女4人の物語【児童書】
小学6年生のクラスメイトの物語【児童書】
☟前作『糸子の体重計』


















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