毎日行われる朝読書の時間になにを読もうかな?と思っている子どもたちにおすすめの本を紹介します。
選んだ20冊は、2024年度の中学入試、高校入試で出題された本です。
せっかく本を読むなら、入試に出た本を読んでみませんか?
このブログでは、中学入試・高校入試で出題された本のなかから選んでいます。なぜなら……。
中学・高校受験出題本はとにかくおもしろい!
国語の専門家である国語の先生たちが選んだ本はどれも失敗なし!なのです。
『きみの話を聞かせてくれよ』
この本「読む!」ポイント
中学生たちの密かな悩みとは?
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【著者】村上雅郁
【出版社】フレーベル館
●主人公
おなじ中学に通う中学生の男女
●あらすじ
7つの連作短編小説
絶賛思春期真っ只中!の中学生の物語
明るく見えても、無邪気に見えても。
かわいいのに。
人気者なのに。
みんなから好かれているのに。
だからといって、悩みがないわけではない!
悩みとは無縁そうな彼らにも大きな悩みがあるのです。
おすすめポイント
絶賛思春期真っ只中!
いまどきの中学生のナイーブな心を上手に書き出しています。
なんか自分に似ているなという人が登場するかも!?
2024年度、たくさんの高校、中学の入試で出題された児童書
2024年のナンバーワン本ともいえる本です!
『きみの鐘が鳴る』
この本「読む!」ポイント
中学受験に挑戦する小学6年生たちの心の声
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【著者】尾崎英子
【出版社】ポプラ社
●主人公
おなじ塾に通う、中学受験をする小学6年生の男女
●あらすじ
学校とはまったく違う雰囲気の塾は、実は学校よりも居心地が良いと思っている子どもたち。
それは、同じ「中学受験」という目標をもった仲間がいるから。
学校では見せない、見せられない「本当の自分」を見せられる。
そして「本当の自分」を理解してくれて、受け入れてくれる仲間がいるって、こんなにも心強くて、うれしいことなんだ。
中学受験を通して、自分らしさをみつけて成長していく子どもたちの物語です。
おすすめポイント
受験は、本当の自分や、自分の好きなこと、やりたいことを明確にするよいチャンスです。
2024年度、芝中学校、学習院女子中等科の中学入試で出題された
『ソノリティはじまりのうた』
この本「読む!」ポイント
難しいお年頃の中学1年生
クラスメイト4人の色々な気持ち、考え方がすれ違う!
さらに、みんながそれぞれもつ恋心もすれ違う!?
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【著者】佐藤いつ子
【出版社】KADIOKAWA
●主人公
中学1年生のクラスメイト
●あらすじ
連作短編集
おとなしい早紀ちゃんが合唱コンクールの指揮者になり、クラスメイトと合唱をつくりあげていく。
合唱をとおして、今までの早紀ちゃんではありえなかった世界が広がっていきます。
また早紀ちゃんだけでなく、クラスのリーダー的存在のキンタも涼万も岳も、実は自分に自信を失いかけているのですが……。
一歩ふみださなくちゃ、たどり着けない世界があるんだと教えてくれる物語です。
おすすめポイント
恋模様も読みポイントです!
成長、恋の芽生え、人と自分を比べてしまう自分の弱さなど読みどころ満載です。
2024年度、昭和学院中学校の中学入試で出題された
『ハーベスト』
この本「読む!」ポイント
ありえない!メンバーとの部活動が、弱い自分を変えてくれる!
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【著者】花里真希
【出版社】講談社
●主人公
中学1年生のぼく
●あらすじ
楽だろうとなんとなく入部した「園芸部」だったのに……。
部のメンバーは、怖そうなルックスの男子と、ぬいぐるみを抱えた不思議ちゃん女子だった!
ぼくは、目立たないように平穏に中学生活を送ることはできるのか!
おすすめポイント
初対面の印象で人を判断するのは危険!です。
2024年度、成城学園中学校、桜美林中学校の中学入試で出題された
『シタマチ・レイクサイド・ロード』
この本「読む!」ポイント
みんなだって悩んでいるんだ!
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【著者】濱野京子
【出版社】ポプラ社
●主人公
高校2年生の湯浅希和子、文芸部員
●あらすじ
文芸部だけど、創作の意欲なし。
もっぱら読む専門の希和子は、創作意欲が高い部員たちのなかで肩身がせまい。
部活のことだけじゃなくて、人と比べて自分は弱いし、ダメな気がする希和子……。
でも実は文芸部の面々も「書きたいのに書けない」ジレンマに陥っているのです。
みんながみんな、モヤモヤした悩みのなかにいる高校生の青春成長物語です!
おすすめポイント
悩んでいるのは自分だけじゃないと勇気づけられます。
2024年度、茨城県、大分県の公立高校入試で出題された
『ラベンダーとソプラノ』
この本「読む!」ポイント
好きなことの楽しみ方を忘れてしまった……。
「がんばる」ってなんだろう?
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【著者】額賀澪
【出版社】岩崎書店
●主人公
小学6年生 合唱部の真子ちゃん
●あらすじ
真子ちゃんは、成績優秀で、がんばりやさんが集まる合唱部のアルトパートリーダー。
今年の合唱部は「がんばり」だけが空回りしちゃっていて、雰囲気さいあく。
真子ちゃん自身も仲間や後輩の板挟みにあって辛い。そんな真子ちゃんを助けてくれたのは!?
半地下合唱団だった……。
おすすめポイント
みんながみんな「同じ」ではないからこそ、ひとつになったときの感動があるんです!
2024年度、青森県の公立高校入試で出題された
『バスを降りたら』
この本「読む!」ポイント
よくわからないモンモンとした日々にさようなら!
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【著者】眞島めいり
【出版社】PHP研究所
●主人公
中学生の女子、奈鶴(なつる)
中学生の男子、律(りつ)
●あらすじ
通学のバスの中で、交差する中学生男子と女子の想いとは?
挫折感を抱きつづけるやるせない思い、学ぶ意味、将来のこと、気になる人のことなど。
お互いに、ひとりでモンモンと考えているふたりが、周りの人たちとふれあい、話しながら、今の自分を見つめなおし、一歩前に踏み出す青春成長物です。
ちなみに恋愛小説ではありません。
おすすめポイント
まわりから見えにくい、モンモンとした重い”うっぷん”を抱えている中学生の男女に共感できるはず。
2024年度、成城学園中学校の中学入試で出題された
2024年度、山口県の公立高校入試で出題された
『雨にシュクラン』
この本「読む!」ポイント
シュクランとは
アラビア語で「ありがとう」という意味です
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【著者】こまつあやこ
【出版社】講談社
●主人公
高校1年生の真歩
●あらすじ
あこがれの影山高校の書道部に入った真歩。
楽しい高校生活が始まるはずだったのですが……。
「まさか」の展開が待ち受けていたのです!
人生は思い通りにいかないから、おもしろいのかもしれません。
おすすめポイント
人生につまづいたとき、思わぬことがあったときにこそ、前を向いて見よう!と勇気づけられます。
2024年度、神奈川大附属中学校の中学入試で出題された
『金色の羽でとべ』
この本「読む!」ポイント
スポーツを通して生まれる友情が清々しい!
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【著者】高田由紀子
【出版社】小学館
●主人公
小学5年生の少年、新田空良(そら)
●あらすじ
日本を代表するアタッカーに憧れて、バレーボールに熱中する空良くん。
でも、島のバレーボールチームはメンバーも少なく練習試合さえできない状態なのです。
そんなとき、最強な転校生がやってきた!
バレーボールにかける佐渡島の少年たちの友情物語です。
おすすめポイント
チームスポーツで心を通わせる仲間たち!
爽やかな青春の風が吹きます。
2024年度、長崎県の公立高校入試で出題された
『マイブラザー』
この本「読む!」ポイント
現実から逃げるな!
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【著者】草野たき
【出版社】ポプラ社
●主人公
中学2年生の海斗くん
●あらすじ
家族の事情をきっかけに、エリート中学の受験を諦めた海斗は、5歳児の弟・総也の面倒をみることで、ひたすらイクメンライフに没頭し、心のモヤモヤを消化する日々を過ごしてる。
そんななかで参加した、保育園時代の幼馴染5人との嫌々ながら同窓会だったが……。
未来への希望をもてず、心を開く友人もいない海斗に変化が訪れる!
おすすめポイント
親との関係がこじれ、友達とも距離をおき、自分から生き方をこじれせている少年の成長物語です。
2024年度、専修大学松戸中学校の中学入試で出題された
『ノレノレかるた』
この本「読む!」ポイント
知ろうとしないとわからないこと、気づかないことがたくさんある
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【著者】こまつあやこ
【出版社】毎日新聞出版社
●主人公
小学6年生の小春
●あらすじ
中学受験をするための塾で仲良しコンビ、小春と英(はな)が秘密のプロジェクトを始める!
それは小春が絵を描き、英が川柳を書く、ふたりでつくるカルタ製作。
カルタをつくることで、ふたりは今まで気づかなかった友達のこと、家族のことなどいろいろなことに目を向けるようになっていきます。
おすすめポイント
仲良しの友達との共同作業ってむちゃくちゃ楽しい。
2024年度、関西大倉中学校の中学入試で出題された
『手で見るぼくの世界は』
この本「読む!」ポイント
きれいごとだけじゃない社会の中で生きるための、強さがほしい
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【著者】樫崎茜
【出版社】くもん出版
●主人公
視覚支援学校に通う佑、中学1年生
●あらすじ
同じ学校に通う仲良しの双葉が、学校に来なくなってしまった……。
双葉は、とある事件の衝撃から、外出がこわくなってしまったできなくなっていた。
そんな双葉に会いにいくために佑は白杖の訓練に挑戦し始める!
目に障害のあるふたりは、それぞれの葛藤を乗り越えられるのだろうか?
おすすめポイント
荒波たつ社会のなかで、みんな必死に生きています!
2024年度、カリタス女子中学校の中学入試で出題された
『青いスタートライン』
この本「読む!」ポイント
挑戦する壁が高ければ高いほど、達成感はすさまじい!
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【著者】高田由紀子
【出版社】ポプラ社
●主人公
東京育ちの小学5年生、颯太
●あらすじ
両親から離れてひとり、佐渡にある祖母の家で過ごす夏休み。
颯太は、海で泳ぐ遠泳大会に参加を決意し挑戦する!
決して泳ぐことが得意ではない颯太にとってはかなり難しい挑戦だが、無事にクリアできるのだろうか?
おすすめポイント
困難に挑戦し得た達成感は、自信になります。
2024年度、普連土学園中学校の中学入試で出題された
『昔はおれと同い年だった田中さんとの友情』
この本「読む!」ポイント
お地蔵のような穏やかな謎めいた老人、田中さんが語る戦争とは……。
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【著者】椰月美智子
【出版社】双葉社
●主人公
小学6年生の少年
●あらすじ
小学6年生の少年3人と、85歳の田中さんとの交流を描いた友情物語。
仲をふかめていくうちに知る田中さんの秘密とは?
戦争を体験した田中さんが、11歳の子どもたちに伝えたいこととは?
戦争について考えるキッカケになる本です。
おすすめポイント
穏やかな田中さんからは想像できない戦争の悲惨さから目を背けてはいけない!
2024年度、京華中学校の中学入試で出題された
『天の台所』
この本「読む!」ポイント
おばあちゃんが教えてくれたこと
「台所は、家の心臓なんだよ」
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【著者】落合由佳
【出版社】講談社
●主人公
父と弟と妹と4人暮らし、小学6年生の天くん
●あらすじ
祖母が亡くなり、だれも料理をすることがなく荒れ放題になった天くんの家の台所。
これじゃいけない!
天くんは、お隣に住むちょっと怖い「がみババ」から、厳しく料理を習い始めます。
天くんと一緒に、食事の大切さやありがたさをかみしめて!
おすすめポイント
「食べ物」は、おいしく、楽しく、幸せに、大切に食べるから、体にも心にも栄養になるんだと気づかされます。
2024年度、普連土学園中学校の中学入試で出題された
『文通小説』
この本「読む!」ポイント
離れたら「友情」は成立しなくなるの?
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【著者】眞島めいり
【出版社】講談社
●主人公
中学3年生の女子、能瀬ちさと
●あらすじ
中学2年生の終わりに親友の貴緒が引っ越をしてしまい、ふたりの文通が始まるのですが……。
ある手紙をきっかけに二人の関係が変わってしまったのではないかと、ちさとは強い不安にかられてしまうのです。
貴緒との友情は気になるし、目の前の進路も気になるし。
悩めるちさとに救いはあるのでしょうか?
おすすめポイント
中学時代の最大の悩み「友達・友情」がテーマになっています。
2024年度、香蘭女学校中等科の中学入試で出題された
『あした、弁当を作る。』
この本「読む!」ポイント
親がすべて正しいのか?
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【著者】ひこ・田中
【出版社】講談社
●主人公
中学生のタツキ
●あらすじ
母親は、ぼくの世話をするのが生きがいらしい。
父親がいうには、それが母親の仕事らしい。
世話をしてもらうのがうれしい、ありがたいと思えるのはどこまで、いくつまでなんだろうか?
「自立したい!」と思っている人におすすめです。
おすすめポイント
お弁当づくりに、洗濯まで。
どんどん「自立」を目指すタツキに、なんだか笑えてしまうシーンもあります。
2024年度、東京都市大学等々力中学校の中学入試で出題された
『給食アンサンブル』『給食アンサンブル2』
この本「読む!」ポイント
いろんな給食のメニューがあるように、クラスメイト達だって”いろいろ”なんだ
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【著者】如月かずさ
【出版社】光村図書出版社
●主人公
中学1年生のクラスメイト
中学2年生のクラスメイト
●あらすじ
連作短編集
転校生、優等生、「いい人」、片思い中の人、部活を辞めたことを気にしている人、子どもぽい自分がイヤな人、推しキャラしか愛せない人などなど。
それぞれに迷いや悩みを抱えた中学生たちの物語です。
おすすめポイント
悩みだけじゃない!クラスメイトがみつけてくれる「自分の良さ」「自分の個性」も読みどころです。
2024年度、多数の中学入試で出題された
出版されてから毎年のように多くの学校の入試で出題されている「レジェンド的」作品です
『マスク越しのおはよう』
この本「読む!」ポイント
マスクひとつで、「人」の本性が見えてくる
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【著者】山本悦子
【出版社】講談社
●主人公
中学2年生のクラスメイト5人
●あらすじ
連作短編集
コロナ禍で、マスクへの価値観にふりまわされませんでしたか?
マスクをイヤだと感じる人がいる一方で、実はマスクがありがたいと思っている人もいました。
マスクをする、しないだけじゃなくて、マスクの種類さえ、人の考え方は違っていました。
思春期で、より人からの目線が気になる中学生たちのマスク事情はどうなのでしょうか?
おすすめポイント
マスクひとつで、よくも悪くも、人間関係を大きく揺るがすのです!
2024年度、カリタス女子中学校の中学高校入試で出題された
『ダッシュ! 』
この本「読む!」ポイント
上手くバトンをつなげるのか?
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【著者】村上しいこ
【出版社】講談社
●主人公
中学3年生の三雲真歩、陸上部キャプテン
●あらすじ
キャプテンぽくないのに……。
なぜか任命されたキャプテンだけに、やっぱり”ぱっ”としない真歩。
「リレー」(4継)を通して真歩は、真のキャプテンになれるのか!?
友情も恋も、リレーにも忙しい中学生のリアル青春物語です。
おすすめポイント
リレーは青春、成長物語のテッパンです。
2024年度、桜美林中学校の中学入試で出題された
紹介した朝読書に読みたい児童書
悩める中学生の物語
中学受験をする小学6年生の物語
合唱を通して成長する中学生の物語
園芸部の中学生の物語
文芸部の高校生の物語
合唱部の小学生の物語
悩める中学生男女の物語
思わぬことが起きる高校生の物語
島でバレーボールに取り組む小学生の物語
やる気なし中学生の物語
カルタづくりをする小学生の物語
視覚障害学校に通う中学生の物語
遠泳大会に挑戦する小学生の物語
戦争体験を聞く小学生の物語
台所に立つ小学生の物語
中学女子の友情物語
自立したい!中学生の物語
悩める中学生の物語
マスクが引き起こす中学生の物語
リレーで成長する中学生の物語
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